『骸の鍵』関連(1) カバーデザインとあらすじ
麻見和史です。新刊に関するお知らせです。
8月21日ごろ、『骸の鍵(むくろのかぎ)』(双葉社)が発売される予定です。四六判単行本での刊行となります。
ネット書店サイトに書影が出ましたので、ご紹介いたします。
カバーには、作中で重要なアイテムとなる鍵が描かれています。夕焼け空を背景に、ひとり佇む人物のシルエット。すらりとした大人の女性という印象です。
麻見本の女性主人公というと、おっちょこちょいだったり変わり者だったりすることが多いのですが、あれはキャラクターを面白くすることで、捜査シーンを退屈に見せないようにという考えからです。
しかし今回は事件の凄惨さが際立っています。面白おかしいキャラクターでは作品の雰囲気に合わないと思い、中堅の女性刑事を登場させました。
描かれる事件がどれぐらい凄惨でシビアかというと……。以下、あらすじです。
駅前のコインロッカーから見つかった女性の左腕。「ロックスミス(錠前師)」を名乗る犯人はヒントとなるメッセージとロッカーの鍵を残しており、引き続き身体の断片を探すよう指示してくる。筋読みに優れた女性刑事・城戸葉月を中心とした警視庁の捜査チームは都内を奔走。はたしてロックスミスが仕掛けた罪深いゲームの真意とは? 大人気警察小説作家が放つ衝撃の長編ミステリー!
いきなり被害者の左腕が出てきます。警視庁捜査一課十一係シリーズ(如月塔子)や警視庁文書捜査官シリーズ(鳴海理沙)ではせいぜい指や手首が切られるぐらいだったのですが、今回は「身体の断片」を探すことに……。麻見本の中でも一、二を争うぐらい残酷な事件になっています。
衝撃的な内容ですので、抵抗のある方もいらっしゃると思います。「いつもは軽いタッチなのに、なんで今回はこんな話なんだ!」とお叱りを受けそうですが、もともと私、デビュー作は『ヴェサリウスの柩』という、献体・ご遺体を描いた話でした。今回は初心に返ってシビアなものを書いた、というふうにご理解いただけましたら幸いです。
本作、たしかに残酷な事件を扱っているのですが、ミステリーとしての仕掛けは今まで以上にしっかり作り込んでいます。暑い夏の夜、ぜひご一読いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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