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2016年12月13日 (火)

ドラマ『水晶の鼓動』(10) 最終話放送終了

 麻見和史です。12月11日、WOWOWドラマ『水晶の鼓動 殺人分析班』の最終話が放送されました。ご視聴くださったみなさま、どうもありがとうございました。

          *

 以下、最終話についてツイッターに書いたものをベースに、原作者コメントをまとめておきます。ネタバレがないよう注意いたします。

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原作者コメント・最終話(1)。会議シーン。四話で明かされた犯人固有の特徴が報告されます。ここ、本当はもう少し説明が必要かとも思うのですが、ドラマで長い台詞は好まれないのでしょう。画で見せる演出になっていたようです。そして回想風に描かれる犯人の過去。重いものがあります。

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原作者コメント・最終話(2)。病室での塔子。ここは彼女らしさが出ていて、良いシーンですね。原作シリーズでは鷹野は飄々として世事に疎いところがあり、塔子は情の部分で犯人に迫ろうとする傾向があります。ドラマでは塔子の特徴をしっかり描いてくださっていて嬉しく思いました。

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原作者コメント・最終話(3)。しかしそのあと、鷹野がある事実を発見し……。この場面には驚きました。原作にはない流れなのですが、意外性があって非常に優れた演出だと思います。小説で書いてもあまり驚きがなさそうですが、映像でこういうのをやるとかっこいいんですよね。

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原作者コメント・最終話(4)。そして急展開。最終話の後半はサスペンスとなります。定番とも言える流れですが、このストーリーなら最後はやはりこう来なくては! 疑問を差し挟まず、サスペンスを楽しむのが正解だと思います。ただ、原作とドラマでは状況が全く異なっております。

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原作者コメント・最終話(5)。悩む塔子。そこへ……待ってました! あの方の登場です。焦る塔子に対して、余裕のある雰囲気のあの方。ふたりのやりとりが面白いですね。『石の繭』で使われたブツや台詞が出てくるのも興味深いところです。前作を知っている方はかなり楽しめたのでは。

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原作者コメント・最終話(6)。緊迫した状況の中、最後に訪れるあの状況。非常に難しいところです。ここはどちらの展開もあり得たと思いますし、監督さんも少し悩んだのではないでしょうか。最終的にはご覧のようになりました。原作者としては、これでよかったのではないかと思います。

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原作者コメント・最終話(7)。サスペンスシーンのその他の感想。途中、早瀬係長が焦って抗議する場面はとてもよかったですね。最後に尾留川が映ったところも、いい演技でした。それから、ああいう場所でロケをするとは原作者も知らなかったので、それが一番の驚きだったかもしれません。

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原作者コメント・最終話(8)。全体を振り返って……。展開の速い一話、公安との対決を描いた三話、推理の冴えた四話が気に入っています。一方でひとつ気になったのは、犯人がなぜ図書館のあのコーナーにいたのかということ。ドラマでは説明されませんでしたが、原作には書いてあります。

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以上、原作者コメントでした。これでドラマ『水晶の鼓動 殺人分析班』は終了です。五週間おつきあいくださいまして、どうもありがとうございました。視聴者のみなさま、原作読者のみなさまには心からお礼を申し上げます。みなさまのご支援がなければこのドラマは完成しませんでした。

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実際のところ、前作『石の繭』が不評であれば続編ドラマの制作は実現しませんでした。応援してくださったみなさまには本当に感謝しております。また「ドラマを見て原作を読んだら面白かった。シリーズを読み始めた」と言ってくださる方もいて、とても嬉しく思いました。

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ご存じのように今、出版界は厳しい状況になってきていまして、頑張って面白いものを書いても、なかなか読者さまの手に届かないと感じることが増えています。ですのでドラマ化をきっかけにして、本を手に取っていただける機会が増えるのは、本当に嬉しいことだと思っております。

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あっ、そうでした。放送終了後に突然『水晶の鼓動 殺人分析班』DVD発売のお知らせが流れてびっくりしました。知らなかった……。2017年3月17日(金)だそうです。そのころはもう春ですね。

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最後に少し宣伝させてください。『石の繭』『水晶の鼓動』など如月塔子/警視庁殺人分析班シリーズは下記サイトで紹介されています。8作目までノベルスで刊行されていて、6作目までは文庫でも出ています。よろしくお願いいたします。
http://news.kodansha.co.jp/20161108_b01

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それから如月塔子シリーズとは別ですが、警視庁公安部を舞台とした新作がまもなく発売されます。『共犯レクイエム 公安外事五課』(ハルキ文庫)です。シビアな諜報活動が描かれていますのでぜひご一読ください。
https://honto.jp/netstore/pd-book_28176935.html

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 ということで、『水晶の鼓動 殺人分析班』全五話の放送が終わってしまいました。企画段階から考えるとかなり時間がかかったように思いますが、始まってしまうとあっという間ですね。
 12月18日(日)午前10時からの最終話再放送で、『水晶の鼓動』祭りもついに終わりです。寂しいですね。これから先、何を楽しみに頑張っていこうかと困っているところです。

          *

 放送が終了しましたので、ドラマ『水晶の鼓動』に関する思い出話を少々。
 前作『石の繭』に比べると本作は動きの多い話であるため、撮影スケジュールが大変だったのではないかと思います。
 一度だけ撮影現場を見学させていただきましたが、もしかしてスケジュール押せ押せなのかな……という気がしたもので、あまり長居はできませんでした。まあ私が現場にいても邪魔になるばかりですから。原作者は孤独です。

 すべての撮影が終わったあと、主要な俳優さんとスタッフさんの集まる機会があり、私も参加させていただきました。
 もう、はっきり書いてしまっていいと思いますが、みなさん注目の古川雄輝さんともお話しすることができました。この役を気に入ってくださっているようで、原作者として大変嬉しく思いました。ご縁がありましたらまたどこかで……というのは私の勝手な妄想です。

 そういえば前作『石の繭』のあと、出演者のご結婚のニュースが続いたのですよね。まず平岳大さん、そのあと青木崇高さんで大いに驚かされ、さらには木村文乃さんも……。みなさん、おめでとうございます。

 このシリーズのドラマに出ると、いいことがあるのかもしれません。次はどなたでしょうか?

 まとめます。おかげさまで昨年の『石の繭』が好評だったため、今回続編の制作・放送となりました。
 続編の制作を決定してくださったWOWOWさん、どうもありがとうございました。出演してくださった俳優さんたち、監督さん、脚本家の先生、スタッフの方々、そしてエキストラで出演してくださったみなさまにも、心からお礼を申し上げます。

 去年の『石』、今年の『水晶』と二回あったのだから、じゃあ三回目も……などと少し欲も出てきますが、まあそれはどうなるかわかりません。
 私の仕事は面白いミステリー小説を書くことですから、引き続きそれに専念していきたいと思います。
 読者のみなさま、視聴者のみなさまにまた良いご報告ができるよう、頑張ってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

          *

 以下、いつものお知らせです。
●原作である『水晶の鼓動 警視庁殺人分析班』の紹介ページ(講談社サイト)はこちら にあります。

●〈警視庁殺人分析班〉シリーズは講談社文庫から6作、講談社ノベルスから2作、計8作発売されています(ノベルス版は〈警視庁捜査一課十一係〉)。詳しくはこちらをご覧ください。

●文庫版の『石の繭』と『水晶の鼓動』には木村文乃さんの写真を使ったダブルカバー本があります。美麗です。

●千葉県船橋市の ときわ書房本店 様ではサイン本を扱ってくださっていますので、近くにお出かけの際はぜひお立ち寄りください。通信販売 も行っているそうです。

          *

●WOWOWさんの『水晶の鼓動』関連ページはこちら です。
 なお、『石の繭』と『水晶の鼓動』はメンバーズオンデマンドで、PCなどを使ってまだ視聴できるようです(期間に限りがありますのでご注意ください)。

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