ドラマ『重版出来!』感想(3) 第7話~第8話
麻見和史です。テレビドラマ『重版出来!』の感想(3)です。
以下、Twitterに投稿したものをまとめておきます(一部手直ししています)。
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『重版出来!』第7話見ました。原作で沼田さんのエピソードはいい話だとわかっていたのですが、ムロツヨシさんの演技で見事に泣かされました。独特の口調で喋る沼田さんと三蔵山先生のやりとりもよかったし、最後、中田くんと別れたあとの沼田さんもすばらしかったですね。
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このドラマは野木亜紀子さんの脚本が抜群にうまいと思います。もちろん原作が面白いからこそドラマの企画が出たわけでしょうが、現在刊行されている原作のエピソードを見渡して、映像用に物語を再構成しているところがすばらしい。変なものを足したりしないセンスの良さに好感が持てます。
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商売である以上、どんな業界でも数字が重視されるわけですが、テレビドラマの場合は毎週視聴率が出てくるので大変だろうと思います。放送期間中、関係者は一喜一憂という感じなのかもしれません。
数字がよかった場合、俳優さんのお手柄となることが多いようですが、私はもっと脚本家が評価されるべきだと思っています。『重版出来!』は野木亜紀子さんという方が担当なさっているそうですが、無茶をしない丁寧なストーリー展開だし、とても実力のある方だと感じます。原作を大事にしているところもすばらしいですよね。
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沼田さんは、作品を理解してくれる編集者に出会えなかった、ということでした。でも本人は積極的にアドバイスを受け入れなかったようなので、そこが分かれ目だったのかもしれません。商業の世界でやっていくのなら、やはり編集者のアドバイスやオーダーには従うべきだったのではないかと。
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ただ、編集者と作家の相性というのは確かにあります。私の場合も原稿の修正でOKが出ず、どんどん時間がたってしまうということがありました。「デビューするよりデビュー後に生き残るほうが大変」という話をときどき聞きますが、事実だと思います。運を味方につけるしかないんですよね。
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沼田さんの話は本当によかったですね。私の中でムロツヨシさんというとコントのイメージが強かったのですが、抑えた演技によって、沼田さんの人柄を伝えることに見事、成功していました。
夢破れて現場を去るというシーン、沼田さん本人もそうでしょうが、見送る人たちもつらいですよね。実力勝負の世界だから仕方がないとはいえ……。
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『重版出来!』第8話見ました。前回が傑作だったので評価が辛いかもしれませんが、今回は少しエピソードが多すぎたのでは……。中田くんの話、牛露田獏先生の話、地方書店の話、河さんと山縣留羽先生の話まであったので、どこを軸に見ればよいか分かりにくかったような気がしました。
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これは原作とドラマの構造の違いが原因だと思います。原作はそれぞれが短編として面白いのですが、そのまま映像にすると短編集みたいになってしまうので、今回は1話の中で小さいエピソードを同時に走らせることにしたんじゃないでしょうか。脚本担当さんも苦労された回だと思います。
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第8話ですが、個人的には河さんと山縣留羽先生のエピソードをじっくり見たかった気がします。ほんの一瞬でしたが、最後の河さんの表情、すばらしかったですもんね。
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でも、このあとまだ中田くんの話がありますよね。楽しみにしています。
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