「あなたが書いていたんですか!」
麻見和史です。以前、職場でお世話になった方々とお会いし、ビールを飲んできました。
場所は新宿。しばらく行っていなかったのですが、歩いているうちに、ああここにこんなお店があったなあ、と思い出しました。
お芝居をたくさん見ていたころはTHEATER/TOPSでマチネ、そのあとライオン会館の2階でワインか何かを飲みながら食事をして、夜は紀伊國屋ホールでソワレを鑑賞、なんてことをやっていました。あのころは贅沢でした。
*
この日の小宴会でお会いしたのは、前の職場でいろいろ助けてくださった方々。あの案件は大変でしたよねえ、といった話がいろいろ出ました。
中にひとり読書好きな方がいて、なんと麻見和史の本をほとんど読んでくださっているとのこと。
「私デビュー作からずっと読んでたんですよ。最近◆◆さんから、あなたが麻見和史だと聞いてびっくりしちゃって。えっ、あなたが書いていたんですか! って」
いや、私のほうも驚きました。まさか昔の知り合いが、義理とか付き合いを抜きにして読んでくださっていたとは。
私、自分の本を読んでくださっている方とお会いしたことが、ほとんどないのです。書店に張り込んでいても(←たまにやる)、自分の本が売れる場面は一度も見たことがありません。だからこの日、「読んでいますよ」という話を聞いて、本当に嬉しく思いました。
「でもあなたの感じだと、純文学とか書きそうだけど」
「あ、そうだよね。『サザエさん』の伊佐坂先生みたいに和服が似合いそう」
「もう書けない。スランプだー! とか言ってね」
「原稿用紙をぐしゃぐしゃに丸めて投げるんじゃないの?」
いえ、最近の作家は原稿用紙を使いませんので……。
楽しくてついビールを飲み過ぎてしまいました。いろいろ話を聞かせてくださったみなさま、どうもありがとうございました。
これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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