ドラマ『特捜セブン』(6) キャラクター作りの思い出
麻見和史です。土曜ワイド劇場『特捜セブン~警視庁捜査一課7係』は明日放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、原作『特捜7 銃弾』執筆時のキャラクター作りについて、当時を思い出しながら書いてみたいと思います。
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『特捜7 銃弾』が刊行されたのは2014年5月のことで、執筆はその前年から、プロット(あらすじ)作りはさらにその前年、2012年の夏ごろから始まっていました(ミステリー小説は構想開始から刊行まで、けっこう時間が必要なのです)。
第一稿を編集担当氏に渡してから何回か手直しを行い、ストーリーはおおむねこれでいいだろう、となりました。しかしその先、ゴールの手前に難所が待ちかまえていました。
担当氏から、もう少しキャラクターを面白くできないか、という課題を与えられたのです。
たしかにこの時点では、登場人物たちはかなりおとなしい印象でした。岬はイケメンで正義感は強いものの、標準的な刑事という感じ。里中も真面目な女性刑事で、岬のアシスタント的な役割を果たしていました。
しかし担当氏いわく、
「もっとこう、変なキャラにできませんかね」
「えっ、変なキャラですか?」
「そう。なんかこう、少しぶっとんだような」
新潮社さんの警察小説といえば硬派なものが多い、という印象があります。そこへ変なキャラを出してしまっていいのかどうか……。かなり悩みました。
──でも、担当さんがそう言うのなら挑戦してみようか。やりすぎたら止めてくれるだろうし。
そんなわけで、数週間かけてキャラクターを変更しました。
まず里中ですが、見た目からへんてこにしようと考え、体に合わないだぶだぶのパンツスーツを着せました。それから、妙な倹約家でポケットに訳のわからないグッズをたくさん詰め込んでいる、ということにしました。
里中を変わり者にしたところ、その影響で、相棒の岬が振り回されるという構図が出来ました。ならば岬は心配性にしよう、里中のボケに対して「おいおい」とつっこむことにしようと決め、そこから先はスムーズに作業が進みました。
佐倉響子は負けず嫌いな美人刑事、阿部は風水好きな中年刑事、馬見塚はパソコンマニアで……という具合です。
ちょっと笑いの方向に走りすぎたかな、と思いながら担当氏に改訂稿を送ったところ、しばらくして連絡がありました。
おそるおそる感想を訊くと、
「やりましたね! いやあ、笑っちゃいましたよ」
「そうですか。あれでよかったんですね」
ということで、原作小説『特捜7 銃弾』のキャラクターが出来上がりました。
一方、ドラマ版のほうは「サスペンス重視」ということもありますので、笑いの要素は控えめになっています。2時間ドラマファンのみなさま、その点はどうかご安心ください(とは言いながら、里中役・臼田あさ美さんの登場シーンには期待大です)。
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ドラマ『特捜セブン』は2月27日(土)よる9時からの放送となります。
キャストやあらすじは土曜ワイド劇場HPでご覧いただけます。
http://www.tv-asahi.co.jp/dwide/
また、原作本『特捜7 銃弾』(新潮社)の紹介ページはこちらです。
http://www.shinchosha.co.jp/book/335711/
どうぞよろしくお願いいたします。
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