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2015年9月20日 (日)

ドラマ『石の繭』(20) 古川雄輝さんのこと

 麻見和史です。9月20日、WOWOWドラマ『石の繭』の第五話が再放送されました。これをもって『石の繭』の放送はすべて終了です。最後までご覧いただいた視聴者のみなさま、どうもありがとうございました。

 原作者として、今回出演してくださったすべての俳優さんに感謝しています。その中でも、特に書いておきたいのは古川雄輝さんのことです。演技も光っていましたが、じつはそれ以外にもいろいろとお世話になりました。
 なんで古川さんのことだけ……と首をかしげる方もいらっしゃるでしょうが、以下の文章をお読みいただければ、事情がおわかりいただけるのではないかと思います。

 少し感傷的な内容になりますので、こういうのがお好きでない方もいらっしゃると思いますが、番組終了記念としてメモしておきます。これは以前Twitterに書いたものをベースにしています。

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たまには真面目なことを少々。私、Twitterやブログで「自営業なので先のことが心配…」ということをよく書きます。会社勤めが長かったので、組織に守ってもらえず、決まった給料も出ない今の状況は、大変怖いと感じています。将来への不安もあり、だからこそ本の売れ行きには敏感になります。

(デビューはしましたが2作目を出せたのは3年目、次の3作目を出せたのは6年目でした。本当に苦しい時期が続きました)

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一作ごとに全力投球していますが、もはや、良いものを書けば売れるという時代ではありません。そんな状況の中、自営業者である作家が、自分自身でできる販売促進はないものか? 有名な先生なら、サイン会やファンの集いを開く手もあると思います。しかし私のような駆け出しには無理です。

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私にできるのは、まずブログを開設することでした。2008年にスタートしましたが、数年続けても一日の閲覧者数は5人ぐらいだったと思います。その後、講談社さんでノベルスを書くようになって、一日20人ぐらいに増えました。当時から応援してくださった方には本当に感謝しております。

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ブログにはメールアドレスを記載していましたが、読者の方からいただいたメールは年に一通ぐらいでした。なかなか難しいものだなあ、と思っていましたが、やがて転機が訪れました。それが今回の『石の繭』のドラマ化です。せっかくだからTwitterを始めてみよう、と考えました。

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Twitterの機能にはとても驚かされました。「誰かにフォローしてもらうと、自分のつぶやきが勝手に流れていくのか。これならブログを見に来てもらわなくてもいいんだ。すばらしい!」 しかし問題がありました。私をフォローしてくれる人が全然いなかったのです(最初はそうですよね)。

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ところが『石の繭』のキャストが発表されたとき、驚くべきことが起こりました。ある俳優さんのファンの方々(隠す必要はないですね。古川雄輝さんのファンの方々です)が一日で60人ぐらい、私にリプライしてくれたのです。古川さんのファンなので私とは無関係なのですが、これは嬉しかった!

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原稿の仕事はそっちのけで(すみません!)、その日、私はすべての方のメッセージに返信しました。この時点では、みなさん原作小説には興味がないだろうと思ったので、返信の内容は、古川雄輝さんのことに限定しました。返信の返信もあったので、一段落するまで6時間ほどかかったと思います。

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数日間で100人ぐらいの方が私をフォローしてくださいました。やがて返信のラッシュは終わりましたが、しばらくすると、また驚くようなことが起こりました。「『石の繭』の原作を買ってきたよ」という方が、画像を付けて教えてくださるようになったのです。これには本当に感動しました。

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またしても私は原稿そっちのけで(すみません)、本を買ってくださった方にお礼の返信をしました。そのうち今度は「シリーズの続きも買ったよ」という方が現れました。驚きました! 古川さんのファンなら『石の繭』だけで終わってもいいはずなのです。私は感謝の気持ちを込めて返信しました。

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『石の繭』の如月塔子は「できる女」ではなく、ちょっと危なっかしい新米刑事です。このシリーズでは警察組織のごたごたは前面に出さず、ミステリーの面白さと塔子の成長を描くようにしています。そういう部分が、古川雄輝さんのファンの方々に受け入れられたのかもしれません。

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Twitterでほぼすべてのリプライに返信している、という話をすると、「そんなに頑張らなくても…」とよく言われます。ですがこれは私のような駆け出しの作家にとって、読者さまと交流し、本をお勧めできる貴重な場です(昔、モーニング娘。がCDを手売りしたエピソードを思い出します)。

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というわけで「会いに行けるアイドル」ではないですが、「雑談できるミステリー作家」として、今後も活動していきたいと思います。あっ、もちろん原稿も頑張ります。以上、長文におつきあいいただきまして、どうもありがとうございました。

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 こうした経緯がありまして、古川雄輝さんとそのファンの方々には本当に感謝しております。一度にたくさんリプライをいただいたときには、まるで自分が人気者になったような錯覚に陥りました。実際は古川さんの人気にあやかっていただけなのですが。

 本当はみなさん、古川さんに関する情報が出てくることを楽しみになさっていたと思うのですが、ご期待に応えることができず、申し訳ありませんでした。撮影スケジュールの都合などもあって、出演者の方々とゆっくりお話しする時間がとれなかったものですから……。

 あっ、そういえば古川さんは月9ドラマへの出演が決まったそうで、おめでとうございます。これからますます注目されることになりますね。

          *

 ここまで、古川さんのファンの方々のことを書いてきましたが、もちろんそれ以外の方々にも感謝しております。放送開始前に原作を読んでくださった方、放送の内容に合わせて少しずつ読んでくださった方、放送が終わってから一気に読んでくださった方、どうもありがとうございます。
 また、これから読むつもり、とツイートしてくださった方もいらっしゃって、原作者としては大変嬉しく思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 ドラマのほうはこれで終わりですが、原作シリーズはまだ続いております。次作、第七弾では、今まで誰も予想しなかったような、衝撃的な事件が起こります。現在、刊行に向けて全力を尽くしているところです。

 ドラマの原作本『石の繭 警視庁殺人分析班』の紹介ページ(講談社サイト)はこちら にあります。
 現在、〈警視庁殺人分析班〉シリーズは講談社文庫から4作、講談社ノベルスから2作、計6作発売されています。どうぞよろしくお願いいたします。

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