ドラマ『石の繭』(5) 原作者によるキャストご紹介
麻見和史です。6月30日にWOWOWさんのドラマ『石の繭』の全キャストが発表されました。
これにともない、Twitterのほうで麻見から俳優さんを8名ご紹介しましたので、当ブログに転載いたします(Twitterだと検索が手間だと思われますので)。
まず、キャスト発表のニュース記事のページをリンクしておきます。
◆WOWOW 「連続ドラマW 『石の繭』」
主演・木村文乃さんの写真があります。
◆マイナビニュースエンタメ 「木村文乃主演ドラマ『石の繭』青木崇高ほかオールキャストが発表!」
木村さん以外の方の写真があります。
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以下、麻見からのご紹介文です。現時点で役名が発表されている方については、それも記してあります(ブログ用に若干文章を修正しました)。
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先日、麻見和史原作のWOWOWドラマ『石の繭』のキャストが発表されました。ここでは、捜査員として出演してくださる俳優さんたちについて、簡単にご紹介したいと思います(これらは麻見の主観によるものです)。
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◆木村文乃さん(如月塔子役)
『マザー・ゲーム』では気丈な主人公を演じていらっしゃいました。清潔感、透明感のある実力派で、今とても勢いのある女優さんです。どんな塔子になるか楽しみです。
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◆青木崇高さん(鷹野秀昭役)
一本、筋の通った印象のある俳優さんです。原作の鷹野は飄々として少しとぼけたところがありますが、青木さんが演じてくださる鷹野は、きっと男らしいキャラクターになるでしょう。塔子の指導役、どうぞよろしくお願いいたします。
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◆平岳大さん
『真珠湾からの帰還』では青木崇高さんと、『外事警察』では北見敏之さんと一緒に出演なさっていますよね。『石の繭』での役名は発表されていませんが、おそらく捜査チームのまとめ役として活躍してくださるはず。いい兄貴として、みんなを引っ張っていってくれると思います。
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◆小柳友さん
モデルから俳優に転進した小柳さんは、二年前のインタビューで「叱ってくださった方にはむしろ感謝します」と答えておられます。謙虚な方です。今、伸び盛りの26歳。その演技に注目です。
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◆北見敏之さん
『外事警察』での渋い演技に魅了されました。今回は、決して出しゃばることなく、それでいて人間味が感じられるという、大事な役を演じてくださると思います。若い俳優さんの多い現場では、北見さんの存在はとても大きいはずです。
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◆渡辺いっけいさん
役名は発表されていませんが、責任ある地位につく方ではないかと思います。コメディータッチのものからシリアスなものまで、幅広く演じていただける俳優さんですので、今回も安心してお任せできます。よろしくお願いいたします。
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◆段田安則さん
昔お芝居をよく観ていたので、段田さんが夢の遊眠社に所属されていたことは知っていました。あれから十数年。私がミステリー作家になって、小説がドラマ化され、そのドラマに段田さんが出てくださるとは! 感無量です。
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◆仲村トオルさん(如月功役)
今回、塔子の亡き父を演じてくださいます。優しさの中にも刑事としての厳しさやプライドを持っていた如月功。まさに、仲村さんにぴったりの役ではないでしょうか。幼かったころの塔子にどんな表情を見せてくださるか、とても楽しみです。
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以上です。
段田安則さんのところに書きましたが、麻見は昔よくお芝居を観ていました。当時はただの観客でしかなく、段田さんたち役者さんの活動を、うらやましく拝見していました。お芝居の現場は大勢で作り上げるもの。たとえるなら、学校の文化祭のような楽しさがあるのではないかと想像していました。
やがて私はミステリー小説を書くようになりましたが、なかなかデビューできずにいました。その間、私はただの観客のまま。しかし段田さんは中劇場から大劇場へ、そしてテレビの世界へと活動の場を広げていかれました。
のちに私も作家としてデビューしましたが、段田さんはすっかり遠い人になってしまったなあ、と感じる毎日でした。ところが2015年になって突然、状況に変化が……。私の作品がドラマ化されることになり、そこへ段田さんが出演してくださることが決まったのです。これにはびっくりしました。
一面識もありませんので、段田さんにとって麻見はまったくの赤の他人ですが、私から見ると段田さんは、とてもなつかしい人です。そういうわけで今、勝手に同窓会的な気分を感じて、ひとり祝杯をあげております。
そのほかの俳優さんも、映画や演劇、テレビ、広告などの世界で活躍されている方ばかりです。一流の役者さんたちに自分の作品を演じていただけることを、本当に嬉しく思っています。
出演者のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
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WOWOWさんの『石の繭』関連ページはこちら にあります。「連続ドラマW」枠で8月16日(日)22時スタート、全5回の放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。
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