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2015年6月21日 (日)

活動状況(2015/6/21) 警察小説の多様性について

 麻見和史です。最近の活動状況です。

 編集担当氏との打ち合わせの中で、こんなやりとりがありました(脚色あり)。
「麻見さん、例の件、しっかり進めてくれてるやろな」
「ええと、そのことですが、スケジュール的にきつくてですね。こういう感じではいかがでしょうか」
「……はあ? なんやこれ。話が違うやないか」
「いや、あの、申し訳ありません。全力を尽くしているんですが、作品の性質上どうしても時間がかかってしまうので……」
「ちっ。しゃあないな。それやったら麻見さん、来年はうちを最優先でやってもらわんとな。年に二作や。できるな?」
「えっ、いや、でも私そんなに書けな……」
「んー? 聞こえんなあ」

 まあそれは冗談ですが、スケジュールがきついのは事実でして、昨夜も工程表を更新しつつ、この先どうしたものかと悩んでおりました。
 すでに長期間待っていただいている出版社さんもあり、深く反省しております。ご迷惑をおかけしまして本当に申し訳ございません。

          *

 もっとどんどん書けばいいじゃないかと言われそうですが、なかなかそうもいかない事情があります。
 日本の警察小説では人間ドラマを重視することが多いように思うのですが、私の作品では謎解きが中心になります。伏線を張っておいて最後に探偵役が推理するという形をとるため、毎回トリックなり仕掛けなりをしっかり考えなければなりません。
 これに関してはこだわりがあって、謎解きこそが私の作品の特徴だと思っていますから、当面はこの路線で行くつもりです。

 ただ、ジャンルとしては警察小説となっているため、重厚な人間ドラマを期待して麻見本を読んでくださる方もいらっしゃいます。そういう方にとっては最後の謎解きが荒唐無稽に思われ、結果として不満を抱かれることがあるようです。

 ですが、人間ドラマを重視した警察小説を書かれる先輩作家さんは、すでに大勢いらっしゃいます。そんな中、後発組である私が特徴を出していくためには、人と違うことをしなければなりません。
 こんな事件起こるわけがないとか、解決部分が都合よすぎるとか言われても、私はできるだけミステリーの流儀に従って警察小説を書いていきたいと思っています(もちろん人間ドラマとミステリー部分が両立できれば、それがベストです)。

 海外にはこのような骨格を持つ警察小説も多いのですが、日本では、まだあまり見かけません。こういうものも有りだ、と認めていただくまでには時間がかかると思いますが、いずれは日本の警察小説の多様性につながるものと信じて、執筆を続けてまいります。

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