フォト
2026年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

Xアカウント

  • ■X(旧ツイッター)(2026/2/5)
    麻見のX(旧Twitter)アカウントはこちらです。日々の情報はXに記しています。
    @asamikazushi

活動状況

  • ======================
    ■小説関係(2026/2/5)
    ======================
    ●2026年1月5日
    『凍結事案捜査班 時の氷解』(文春文庫)が発売されました。

    ----------------------
    ●2025年9月5日
    『殺意の勲章 猟奇殺人捜査ファイル』(朝日文庫)が発売されました。

    ----------------------
    ●2025年6月11日
    『骸の鍵』(双葉文庫)が発売されました。



無料ブログはココログ

備忘

CHK

« 活動状況(2014/9/29) 徹夜作業終了 | トップページ | 『屑の刃』関連(2) カバーデザイン »

2014年10月 1日 (水)

活動状況(2014/10/1) なぜ三つのジョブが重なるのか

 麻見和史です。昨日から今日にかけてまた徹夜になってしまいました。

 誰のせいかというとこれは間違いなく私のせいでして、スケジュール管理の甘さを大いに反省しております。まことに申し訳ございません。最近、出すメール出すメール、どれもお詫びの文面ばかりになって弱っています。

          *

 今朝で作業が一段落したので、この夏、何が問題だったのかを分析してみたいと思います。ちょっと長くなります。

 私の経験で説明しますが、長編小説の執筆工程には、

  ■題材選定(約1週間)
    ↓
  ■プロット作成(約3週間)
    ↓
  ■執筆(約5週間)
    ↓
  ■ゲラ作業(約2週間)

 という4段階があります(作業期間は私の場合の概算)。これを単純に積み上げていくと、ひとつの長編の作業期間は、待機時間を除いて11週間であるように思えます。私もそれで計算してしまいがちでした。

 しかし実際には、

  ■題材選定(約1週間)
    ↓
   問題発生! 再検討(約1週間)
    ↓
  ■プロット作成(約3週間)
    ↓
   問題発生! 修正(約1週間)
    ↓
  ■執筆(約5週間)
    ↓
   問題発生! 修正(約2週間)
    ↓
  ■ゲラ作業(約2週間)

 といった具合になることが多く、待機時間を除いて15週間かかることになります。
 さらにまずいのは、これらの作業がいくつか同時進行してしまうケースがある、ということです。

 具体的にいうと、作品AでプロットV1を作成して担当氏に提出したあと、お返事をいただくまでにしばらくかかりますから、その間に作品BのプロットV1を作成し始めたとします。これを提出して、まだ時間があるので、作品CのプロットV1を作り始めます。

 そこまではいいのですが、作品CのプロットV1をやっているところに作品AのプロットV1が戻ってきて、要修正だよとなったとします。その場合、CのプロットV1を中断してAのプロットのV2化を行うことになります。プロットを早く直さないと、次ステップの執筆に入れないからです。執筆に入れないと刊行月が遅れてしまい、年間計画に支障が生じてしまうのです。

 で、Aを直してプロットV2を提出し、Cに戻ってプロットV1を作っていると、今度はBのプロットV1の結果が出て、要修正だよとなります。順番からいくとBが先なので、CのプロットV1を止めてBのプロットV2化を進めます。これを提出してようやくCのプロットV1を仕上げ、提出します。

 するとそこにAのプロットV2の結果が出て、「じゃあこれで執筆に入ってください」とゴーサインが出ます。よしやるぞ! と気合いを入れて執筆は5週間というスケジュールを立てます。このときは5週間あればちゃんと書き上がる計画になっています。

 ところが作品Aの執筆をしていると、BのプロットV2の結果が出て、「じゃあこれで執筆に入ってください」とあらたなゴーサインが出ます。しかし今はAの執筆をしているところなので、すぐにはBにとりかかれません。まずはAからだ、と執筆を進めますが、今度はそこへCのプロットV1の結果が出て、要修正だよとなり、作品Aの執筆を進めるべきか、CのプロットV2化を先にやるべきか判断に迷うことになります。

 もっと状況が悪化すると、作品Cの執筆をしている最中に、作品Aのゲラが届き、さらに作品Bを読んでいただいた結果が出て要修正だよとなります。執筆とゲラと修正の三工程が同じ時期にやってくるわけです。
 これが、この夏に発生した「三つのジョブが重なってしまう」現象の正体です。

 こうした現象を回避するためにはどうすればよいか。
 これ以上、各工程のスピードを上げることは困難です。この夏、執筆速度を最高に上げて、自分としては信じられないような無茶な書き方をしたのですが、あれは題材が速く書くのに向いていたのと、事前のプロットがしっかり作ってあったからできたことでした。毎回それをやるのは無理です。

 だとすると、あとは各作品の作業日程を長くとる以外にないのですが、そこで問題となるのは、シリーズものはあまり間を空けてはいけないということです。
 シリーズというからにはせめて年に1冊は出さなくちゃまずいよね、というのが一般的な了解事項のようですので、前作刊行から12カ月後が最終ラインとして設定されます。
 しかもシリーズものは、既刊本から著しく品質が下がってはいけないという厳しさがあり、プロット作成にますます時間がかかってしまうわけです(もちろん、ノンシリーズ作品なら質が下がってもよい、などということはありません。どんなに調子が悪くても、空振り三振は許されないシビアな世界です)。
★2016/02/07追記。現在、メインとなるシリーズは年1冊ペースを守っていますが、それ以外のものは2年近く空いてしまいそうです。

 以上が問題点の分析です。分析はしましたけど、うーん、どうしたものか。
 まずですね、この夏の出来事を反省しつつ、今後のスケジュールを組み直すことから始めたいと思います。毎回「やります! できます! 頑張ります!」の精神論では、長く続かないですよね。

[最新の記事はこちら]
[これまでの記事はこちら]

« 活動状況(2014/9/29) 徹夜作業終了 | トップページ | 『屑の刃』関連(2) カバーデザイン »

創作関連・麻見和史のこと」カテゴリの記事