新作三本
麻見和史です。今日は久しぶりにノルマから解放された一日となりました。
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不思議なのだが、原稿から離れていると時間のたつのがとても遅く感じられる。体感的には、いつもの倍ぐらいだろうか。
原稿をやっている間は「もう昼か」「もう夜か」「えっもう朝なのか」という感じで、時間の感覚が変になっていた。日曜夜の『サザエさん』で一週間をリセットしているような具合だった。
いったい何がそんなに忙しかったのかというと、3月から4月にかけて作品A、5月に作品B、8月に作品Cと、新作長編を三本書いていたのです。
半年で三作というのはさすがに初めてのことで、春先に工程表を見ながら「これ、ほんとにできるんだろうか」と考え込んでしまった。ちょっと急ぎすぎではないかという不安もあった。
しかし、物事にはタイミングというものがあるのだ。せっかくチャンスをいただいたのだから、全力を尽くさねばならない。書きたくても書けなかったあの2年間を思えば、仕事が忙しいというのは贅沢な悩みである。
ということで、「やるんだよ!」と自分に言い聞かせ、作業を開始した。これが桜の咲くころだった。
一日何枚というノルマを設定し、遅れが出ないよう作業を進めた。
作品Aは自分としてはかなり凝った内容だったため、設計書の作成に時間をかけた。執筆はだいたい通常どおりの進行。
毎日のノルマがきつかったのは作品Bで、過去を振り返ってみてもここまで速く書いた経験はなかった。幸いキャラクターが動かしやすかったので、スピードが出せた。
内容面で苦しんだのは作品Cである。謎は面白いのだが、うまい解決方法が見つからなくて終盤、難航した。
これらが春先から夏の終わりまでずっと続き、途中で原稿の修正なども随時発生していたのである。特に8月はA、B、Cの作業が重なる時期があって、本当にやりくりが大変だった。
とにかく、よく原稿が間に合ったなあと思います。途中、腕が上がらなくなるとか、ぎっくり腰になるとか、何かトラブルが起きていたら完遂できなかった。
やはりこういう綱渡りは危険すぎる。今後は無理のないスケジュールで作業を進めるようにします。
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