ゲラの保管方法
麻見和史です。今日はゲラの保管についてメモします。
当たり前のように「ゲラ」と書いていますが、ご存じない方のために説明すると、正しくは「ゲラ刷り」です。
「ゲラ」は組んだ活字を入れる箱のことで、文京区の印刷博物館などで現物が見られると思います。
今の時代、活字を組んで印刷することはないので、もう「ゲラ刷り」じゃないだろうと言われればそのとおりなのですが、昔からの習慣でみんなゲラ、ゲラと呼んでいます。
ゲラ(ここではゲラ刷りのこと)は校正作業のための試し刷りで、この時点では文章の間違いや内容の不備がけっこうあります。それを精読して赤ペンで修正し、完成形に近づけていくわけです。
じつはこの作業がけっこう大変です。原稿の段階ではパソコンでカタカタ文章を打ちますが、校正段階になると右手に赤ペン、左手に修正液を持ってうんうん唸ることになります。この部分だけはデジタル化できないため、昔ながらの手作業です。
さて、著者校が終わるとゲラを出版社に戻すわけですが、赤を入れたところが次の校できちんと直っているかどうか、気になるところです。
通常それは編集の方が見てくれますが、私は心配性なので、次の校を受け取ったら自分でもチェックをします。このとき、何を見て確認するかというのが今日のポイントです。
前回手を入れたゲラは出版社に送ってしまっているので手元にありません。
ということは、送る前に何らかの形で、ゲラを複写しておく必要があるわけです。普通に思いつくのはコピーを取るという方法ですが、140~150枚あるゲラを全部処理するのは手間がかかるし、保管場所にも困ります。
そこで考えたのが、この方法。
多少傾いていようが暗かろうが、読めさえすればいいので、じゃんじゃん撮っていきます。あとで画像をパソコンに転送すれば、それでOK。紙を無駄に使うこともないし、わざわざ保管の場所を作る必要もありません。
全ページ撮影するのは面倒だと思われるかもしれませんが、実際にはコピーを取るよりずっと早く終わります。パソコンでのチェック時も、紙をめくる必要がないので、スピーディーに該当箇所を見つけることができます。これは便利。
ただ、ひとつだけ問題になるのが、データのボリュームです。
たとえば、今度の『水晶の鼓動』の画像は、全部で94MBほどになりました。パソコンのディスク容量はまだまだ余裕がありますが、心配性の私は画像データのバックアップを取らないと安心できません。
ということで、外付けのHDDを用意することにしました。次回はそれについて記します。
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