第37回国際福祉機器展 H.C.R.2010
麻見和史です。久々に展示会に行ってきました。場所は国際展示場(東京ビッグサイト)。
過去の日記を見たら、前回ここへ行ったのは2009年11月の『非破壊評価総合展2009』のときですね。いやほんとに久しぶりだ。
今日は『第37回国際福祉機器展 H.C.R.2010』を見学した。東1~6ホールをすべて使うという、非常に大規模な催しだ。
いつもなら東ホールの入り口付近に受付があるのだが、今日は動く歩道のある通路の手前に、受付が設けられていた。
こんなふうでした。行った時刻が遅かったので空いているが、朝はけっこう混んだ可能性がある。
動く歩道に乗り、東ホールに向かう。すぐ脇を、しゅーっと電動車椅子が走り抜けていった。
介護福祉関連のイベントなので、車椅子の方が多くみられた。会場内、いつものイベントより通路が広めにとられていたのは、事務局の配慮によるものだろう。
場内は撮影禁止だったため、以下、展示物の写真はありません。
気になっていた義足関係のブースをいくつか見た。
義肢メーカーからはナブテスコとオットーボック、義肢装具業者からは沖縄の佐喜眞義肢、石見銀山の中村ブレイス、愛知県の松本義肢製作所などが出展していた。
しかし義足を展示していたのはナブテスコだけ。しかも義足一式ではなく、インテリジェント膝継手を出していただけだった。どちらかというと、障がい者福祉より介護福祉に力を入れるイベントだったようだ。
ほかの展示物もざっと見てみた。
興味深かったのは、CYBERDYNE(サイバーダイン)社が開発したロボットスーツのHAL(Hybrid Assistive Limb)である。CYBERDYNEというのは筑波大学大学院システム情報工学研究科の山海嘉之先生が作ったベンチャー企業で、そこと大和ハウス工業が業務提携しているらしい。
ということで、大和ハウスのブースでHALの操作デモンストレーションを見ることができた。
HALは人間の上肢、下肢の動きをサポートする装置である。手足を覆うものではなく、外側に、支柱のように装着する。義肢装具士の扱う装具を、より強固にしたようなイメージだ。
筋肉を動かそうとしたときに生じる生体電位差を検知してモーターを動かすらしく、原理としては筋電義手に近いものと思われる。
お客さんに協力してもらって、上肢(右腕)だけを動かすデモをしていた。実際にHALを装着するのではなく、センサーだけを右手に接続し、離れた場所にあるロボットアームを動かすテストである。
説明係の女性の指示で、被験者は右手を上げ下げする。それに合わせてHALの右腕は滑らかに動く……はずだったのだが、残念ながらあまりうまくいかないようだった。
調整が難しいのか、センサー機能がまずいのか、かろうじて人の動きを真似てぎくしゃく動くという程度にしか見えなかった。説明によれば、人が体を動かすより一瞬速くHALが反応するはずなのに、実際には動作が鈍く、稼働角度も小さい。うーん。あまり悪いことは言いたくないが、期待が大きかったせいもあって、ちょっとがっかりである。どうした、頑張れHAL!
後半は、お客さんではなく出展社側の人が上肢、下肢にHALを装着し、階段の上り下りなどを見せてくれた。そこではトラブルもなくしっかり稼働した。事前に調整してあれば、このようにちゃんと動くのである。見ているほうも安心だ。最初から、これだけにしておけばよかったのではなかろうか。
リスクがあるのに、なんで客いじりなんかしちゃったんだろうと、ちょっと不思議に感じたことである。デモなんだから、「これはすごい!」と相手を唸らせるよう、ぜひ頑張ってほしいと思います。
便利そうなHALだが、今のところ個人での購入はできないとのこと。福祉施設などへのリース、レンタルを推進しているところらしい。安全面を考えると、どうしても介助者が必要になるのだろう。
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