Pachube(パッチベイ)
麻見和史です。先日初台のICC(インターコミュニケーション・センター)を訪問した件を書きましたが、その続き。
テーマ展示「ミッションG:地球を知覚せよ!」の中に「Pachube(パッチベイ)」というシステムが紹介されていた。展示されていたのはセンサーと電灯だけで、センサーが照度を感知し、それに連動して電灯の明るさが変わるのだろう、ぐらいにしか思っていなかった。しかしうちに帰ってから調べてみると、どうもそれだけではないらしい。
ICCのウェブサイトの記述から、このように理解した。
Pachubeはデバイスを通じて環境情報などをセンサーから取り込み、そのデータを組織なり個人なりがウェブ上にアップロードして公開、共有するシステムのこと。誰かが公開したデータを他者が利用してよいことになっている。公開するためのデータインプットは個々の利用者に委ねられているようだ。つまり、デバイスからPCへ数値を取り込むインターフェイス部分は自分で作ってね、ということらしい。
同サイトによると、あの展示物は「Pachube経由で3つの地域の環境データの変動が、会場に吊られた3基のライトの上下運動へと変換される」仕組みなのだそうだ。
そうか、世界とつながっていたのか。
ちなみにパッチベイを「patch bay」と書くと、エフェクターやマイクなどの機器を接続する装置を表すようだ。音響関係には疎いのだが、パソコンでいうとHUBみたいなものだろうか。
Pachubeの日本語サイトを閲覧したところ、かなりおおざっぱな作りで、まだ試験段階という印象を受けた。頼みの綱であるWikipediaにも項目がないくらいなので、普及にはしばらく時間がかかりそうだ。
今のところは個人の趣味的な興味関心で利用されているように感じられ、だとするとやはりこれも、当面の使い道はアートということになるのだろうか。
ただ、世間に注目されるような実効性の高いアウトプットがひとつ発表されれば、大々的に商業利用を、という話が出てくる可能性はある。今後の動向が気になるところだ。
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