『針穴のパリ―田所美惠子写真集』
麻見和史です。モノクロ写真はここまで美しいのかと驚かされた一冊です。
『針穴のパリ―田所美惠子写真集』 田所美惠子 河出書房新社
田所美惠子さんはご主人の仕事の関係でパリに渡り、ピンホールカメラに出あったそうである。もともとカメラの趣味を持っていたわけではない方なのだが、今では日本針穴写真協会の会長も務め、針穴写真の第一人者となっている。
ピンホールカメラの構造については説明を省くが、針穴写真はモノクロ、カラー、いずれでも撮影可能である。どちらが好きかと訊かれたら、私は迷うことなくモノクロのほうを選ぶ。原始的であるがゆえの、シンプルな美しさに惹かれるのだ。露光時間が長いために生じる、ある種幻想性な効果もすばらしい。
じつはこの本に載っていない作品の中に、私のお気に入りが数枚ある。以前田所さんの個展で、ポストカードとして販売されていたのを買っておいたのだ。写真集に収録されていないとわかって、ちょっと嬉しく思ったりしている。
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