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2009年3月11日 (水)

人工知能学会 知識流通ネットワーク研究会 第四回研究会

 麻見和史です。今日は人工知能学会 知識流通ネットワーク研究会(二種研究会)の第四回研究会に出席しました。

 場所は霞ヶ関ビル30階にある、NTTデータ霞ヶ関ショールーム。霞ヶ関ビルといってもじつは虎ノ門駅から行ったほうが断然近いことを知った。高層ビルが建ち並ぶ一角で、歩いているビジネスマンたちも何か一味違う感じである。

 時間に余裕があったので霞ヶ関ビルの中をうろうろしてみる。3階には弁当店などがあり、一味違うビジネスマンたちが昼食を買い求めていた。エスカレーターを上がったところに喫煙ルームがあったのだが、男性用と女性用に分かれていて驚いた。これもある意味では分煙か。写真をごらんください。

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 男性用喫煙ルームは満員らしく、ヤニ切れの人たちが外にまで列を作っている。立錐の余地もないところでじっと煙草を吸う人たちを想像するうち、ペンギンの群れを思い出してしまった。

 15分前になったのでエレベーターで30階へ上がる。受付で名前を告げて会議室へ。さすが霞ヶ関の30階。すばらしい眺望である。窓からは国会議事堂がよく見える。

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 着席してみて気づいたのだが、机が低いらしく、普通に座ると太ももが机の下部にぶつかってしまって窮屈で仕方がない。アンケートに一言書かせていただこうと思ったが、ばたばたしていて書き忘れた。

 以下、今日の発表とそれに関する個人的なメモです。テーマは「知識ネットワークモデルおよび一般論文」。○印は発表者である。敬称略で失礼します。

「仲介知を用いた電子メールコミュニケーションの分析」○神戸雅一、山本修一郎(NTTデータ)
 情報ネットワークに関わる知識のあり方として「暗黙知」、「形式知」があるが、あらたに「仲介知」という概念を提唱。電子メールが仲介知として機能していることを説明した。
 メモ。たしかに電子メールは知識のかたまりであると言える。しかし未整理であるから使い勝手が悪いし、誤った情報も多く存在する。当方の体験では、言った言わないのトラブルが発生したとき、自他の発言を確認するためのログとして威力を発揮していたように思う。

「地域SNSでの知識流通に関する一考察」○田中秀幸、中野邦彦、岡本健志(東京大学大学院情報学環・学際情報学府)
 地域発のSNSが増えている。八戸市、掛川市、宇治市など行政主導で作られたものがあり、会員は1500人ぐらい。日記やコミュニティなどけっこう活発に書き込みが行なわれているが、行政側が何か書き込むとそのコミュニティは盛り上がらない傾向があるらしい。
 メモ。これだけ個人ウェブサイトやブログ、SNSのサービスが増えると、どこをベースとして利用するかという悩みが出てくる。たとえば、mixiを利用していても日記は外部サイトへリンクしているという人が、知り合いにもけっこういる。

「オンラインコミュニティにおける知識共創のモデル」○山田和明(東洋大学工学部機能ロボティクス学科)、中小路久美代((株)SRA先端技術研究所/東京大学先端科学技術研究センター)、山本恭裕(東京大学先端科学技術研究センター)
 検索サイトなどがQ&Aの場を提供しているが、活性化するためポイント制を導入したところ、ポイントを稼ぐために仲間同士で質問と回答を繰り返すというグループが発生している。

「介護・医療業務における現場知を基にした知識流通」○矢口隆明、岩田彰、白石善明、横山淳一(名古屋工業大学大学院)
 残念ながら、ヘルパーや彼らを管理する法人にはレベルの差がある。要介護者のところに、昨日と今日では別のヘルパーが来るというケースが多く、そのためにケアカンファレンスがあるはずなのだが形骸化していることは否定できない。要介護者の情報を共有するため、標準化できそうな記入シートを考案し、良い評価を得た。

「企業情報共有システムに見られたユーザの型」○宮内興治(日本ヒューレット・パッカード)
 近年、企業内にSNSを立ち上げるケースが増えている。セクションごとにポータルサイトを乱立して横断的な検索ができなかったのを解消しようとするもの。日本HPでも2年前から実施し、このたび社員に面接を行なって感想を聞いた。

「企業内SNSと協調学習」○山本修一郎、神戸雅一(NTTデータ)
 協調学習というのは、先生がいない状態で、生徒同士が知識を教え合うもの。検索サイトのQ&A掲示板などがそれに当たる。NTTデータでも企業内SNSを作ったところ、掲示板が問題解決のため非常に役立った。暗黙知を形式知に変換するための場となっている。
 メモ。今日一番の収穫はこの発表。山本さんはかなり出来る人だと思える。「まだ誰も指摘していないが、SNSで日記を書くことには意味がある。続けていくことで、確実にライティングのスキルが上がっていく」という説明には共感した。SNSではないが、ウェブサイト上に見られる二次創作物やケータイ小説などは、若年層の国語学習にかなり役立っているのではないかと常々考えていたからである。

「未来社会像シナリオ分析のためのアンケート手法の提案」○佐藤友合子、山本修一郎(NTTデータ)
 略。

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