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麻見和史です。neoneo坐で短篇調査団「鯨の巻」を見てきました。
20時スタート。今日は遠洋漁業や捕鯨のドキュメント映画の3本立てである。いずれも古く、1960年代のものだったようだ。
一番見たかったのが、南氷洋での捕鯨の映画。まだそれほど日本がIWCに責められていなかったころの記録である。肉をカットしたあと、型枠に填めて3時間ほど冷凍し、段ボール箱に詰めるところまでやっているとは思わなかった。さしずめ洋上の食肉加工場といったところ。
別の映画では、アフリカ、ガーナの人たちに日本人がトロール漁業を指導するさまが紹介されていた。こちらも、なかなか興味深いものがあった。
ところでこの短篇調査団、じつは3月いっぱいで終わってしまうのである。今まで日比谷図書館からフィルムを借りていたのだが、そこが休館となってしまうため、どうしようもないらしい。ドキュメント映画、それも古いものを上映してくれる場所はほとんどないから、これは大変残念なことである。
麻見和史です。10月26日のエントリーのつづきです。
14時ごろ池袋に戻ってタッカーホールに行ったら、すでに長蛇の列であった。最後尾に並び、だいぶ不安に思ったが、入ってみれば1000人ぐらい収容できるホールなのでかなり席には余裕がある。中央を横切る通路のところ、前の人が気にならない席を確保できた。
矢口史靖監督の『ハッピーフライト』試写を見る。チラシなどの雰囲気から軽めの映画だろうと予想していたところ実際そのとおりで、序盤は過剰なまでのコメディ要素が挿入され、いくぶん困惑する。
ところがである。後半、トラブルが発生してこれをどう乗り切るかという話になると俄然面白くなった。物語上の嘘はあるとしても、細かいことまでじつによく調べられているし、成長物語としても気持ちがいい。新米パイロット(田辺誠一)の自信のなさそうな演技が大変よかった。
もともと私は「はたらくおじさん」を応援しているので、航空に関わるさまざまな職種の人が丁寧に描かれたことも嬉しかった。たしかな技術によって支えられた、よい映画だと感じました。
麻見和史です。今日は立教大学の「ホームカミングデー」なるイベントを覗いてきました。校友会が行なっているものですが、卒業後初めての参加となりました。
10時40分ごろ到着し、映画試写会のチケットを入手。この時点ですでに620番ぐらいだった。定員1000人ぐらいのはずなので、早めに行ってよかった。
第一食堂でまずは食事。350円のカツ丼を食べた。料理を受け取るカウンターが壁の向こう側になっていたのに驚く。建物の保存のため区画を分けたのだろうか。しかしこのカウンター付近が非常に狭く、お茶の機械もふたつしかないので、昼休みはかなり混雑しそうに思われる。ピーク時うまく回転しているのか気になった。
構内を散策したあと、道路を渡って旧江戸川乱歩邸へ。今日は乱歩の土蔵が一般公開されるというので、それを見に来たのである。文学部の学生さんらしい女性が、土蔵入口で見学者に説明をしてくれていた。
中に入ることはできないが、写真は撮っていいというので何枚か撮影した。画像アップロードのテストを兼ねて、外観写真を掲載してみます。こんな感じである。
土蔵には書籍が収納されている。収まりきれないものは母屋へ移動し、それでも入らないものは新座キャンパスに運ばれたようだ。
乱歩さんは本が捨てられない性分だったらしい、とのこと。
映画が始まるのは14時半なので、いったん池袋を離れ、永田町へ移動。紀尾井アートギャラリーを見学し、また池袋に戻ってきた。
映画については別エントリーとします。
麻見和史です。10月22日のつづきのエントリーです。安田講堂を出たあと、暗くなったキャンパスを走って移動。CNBIセミナー『生体分子の機能を1分子蛍光イメージングで解き明かす』を聴講してきました。
工学部1号館に入り、15番教室を探して廊下を進む。見つけて、部屋に入ろうとしたら女性に声をかけられた。教室横に休憩スペースみたいな場所があり、そこで受付をやっていたのだ。すみません、てっきりサークル活動の人かと思ってしまいました。
18時から1時間ほどの講義である。毎週やっているのは知っていたが、出席したのは今回が初めて。本日の講師は大学院薬学系研究科の船津先生であった。もとは早稲田の教授だったそうで、受講者の中には早稲田の学生さんもいた。ほかに企業の人も参加していたようである。
講義の最中に質問が挟まれる場面があり、また講義後の質疑応答ではさらに10人ぐらいが挙手していた。これほど積極的な受講者を見るのは珍しい。開始時刻が遅く、かつ、きわめて専門的な内容なので、私みたいな一般人はほとんどいないらしい。
講義内容は、スタイツ先生の話とはまた別の難しさがあり、ここでもちんぷんかんぷんな状態に陥った。当然のことながら、専門用語の説明からスタートするわけではないので、まず言葉の定義がわからない。
考えてみれば当方、ナノテクノロジー系のセミナーに出るのは初めてなのだった。直接ミステリーネタにはならないだろうと、今まで調べずにいたが、勉強すれば何か面白い話が見つかることもあるだろうか。
「犯人は、この光ピンセットでマイクロビーズを操作したのですよ。普通それを観察することはできない。しかし対物レンズ型エバネッセント照明で局所励起させれば云々」
いったいどんな事件なんだ……。
冗談はともかく、分子ひとつを光らせ、その挙動を観察できるというのはすごい技術である。
ここでワトソン博士の話とつながってくるのだが、2世代先のゲノムシーケンサーはこうした技術を使い、15分でヒトのゲノム解析を可能にすることを目指しているという。ワトソン博士の解析は画期的に速かったものの、それでも2カ月かかったというから、新世代のシーケンサーはかなり期待されているはずだ──ということだけはわかった。
全然関係ない話ですが、赤門のすぐそばに高層マンションを建てる計画があるそうで、歩道には断固反対の立て看板が10メートルおきぐらいに設置されていた。予定では23階建てだそうです。
麻見和史です。今日は仕事を調整して、自然科学研究機構 分子生物学フォーラム in 東京『ワトソンとスタイツが語る未来の生命科学 DNA→RNA→?』を聴講してきました。
13時過ぎに東大本郷キャンパスの安田講堂へ。あのワトソン博士の本物に会えるというのでずっと楽しみにしていたイベントだ。ここでいうワトソン博士はコナン・ドイルが作り出したホームズの相棒ではなく、Windowsに付属するソフトでもない。クリック博士とともにDNAの二重らせん構造を解明し、ノーベル生理学・医学賞を受賞したジェームズ・ワトソン博士である。
このフォーラムは過去に類を見ない厳重な入場管理を行なっていた。申し込み時に送られてきたメールをプリントして持参し、それにあわせて身分証明書を提示せよというのである。受付が込むことを予想し、私は30分前に入場してしまった。
コーディネーターは立花隆さん。あとを追いかけているわけではないのだが、最先端の自然科学系イベントに参加すると立花さんと遭遇することが多い。
科学の世界には「暗黒問題」がふたつあり、ひとつは宇宙におけるダークエネルギー、ダークマターの問題、もうひとつは生命科学におけるジャンクDNAの問題なのだという。DNAをRNAが転写し、タンパク質を合成する、すなわちDNAは生命の設計図である、とながらく考えられてきた。しかし最新の研究では、設計図として役立っているとは思えないジャンクDNAが想像以上に多いことがわかってきたそうだ。
それではRNAはいったい何をしているの、という話になるのだが、そこを説明してくれたのがスタイツ先生。RNA研究の大家でワトソン先生の教え子のひとりなのだそうだが、登壇なさったご本人を見てびっくりした。女性だったのである。
スタイツ先生のRNA講演は、すみません、一般人の私にはちんぷんかんぷんでした。同時通訳があったのだが、聞き取るので精一杯、とても理解するところまでは及ばない。なんとかメモだけとってきましたが。
一方、ワトソン先生の講演は「私の人生を振り返る」といった内容で、人生訓などが多く語られ、わかりやすかった。代表的なものを挙げると、
・会議は時間がかかるので極力廃し、ひとりの優秀なリーダーが物事を判断するほうがよい。
・ライバルとは連絡を密にとったほうがよい。ライバルこそが自分の研究を一番よく理解しているからである。
・何かにチャレンジするなら、成功の可能性が高いものにすべきである。
といったところ。
特に「ライバルとは~」という話は説得力があった。社交的であるかどうかはともかく、専門的な仕事に関しては積極的に交流を持ったほうがいい、失うものよりも得るもののほうが大きいはず、というのが、成功したワトソン先生の考え方なのだ。
いつものことだが時間が押してしまい、最後のディスカッションはかなり駆け足になった。
参加者からは「生命とは結局なんだと思いますか」といった非常に大きな質問が出たのだが、ワトソン先生もスタイツ先生も、ぴんとこない様子。おふたりとも研究者なのだから、それも当然かと思われる。そうした哲学に通じるようなテーマについては、人文系の人にゆだねられるべきだろう。ただ、ばりばりの科学者だった人が晩年、霊的な存在に言及する例はあるから、質問者はそのへんの回答を期待したのかもしれない。
終わったのは17時半ごろ。すでに外は暗くなっていたのだが、せっかく来た東大なので、もうひとつ公開講座に出ることにする。それについては別エントリーにて記します。
麻見和史です。今日は地元の洋風居酒屋で一杯やってきました。
ちょっとトラブルがあり、4分ほど遅れて集合場所に駆けていく。申し訳ありませんでした。
金曜日とあって飲み屋も込んでいる。予約しておいてよかった。通路の向こうのテーブルで、彼氏とデート中らしい女性が三分おきぐらいに「うあははははッ!」と大音量で笑うのが気になったが、それ以外はおおむね問題なく、楽しい時間を過ごすことができた。料理の出てくるのも早かったし、雰囲気も悪くない。
気がついたらもう閉店時刻。4時間半ぐらい飲んでいた計算になる。途中、酔って妙なことを口走っていたらすみません。常時、人様を殺める仕掛けばかり考えているもので……。
麻見和史です。今日は芝居関連の宴会に出席してきました。
芝居関連といってもごくローカルな、サークル的なもの。昔はまだ活動らしきものもあったのだが、今は飲み友達の集まりと化してます。
ここに至るまでの経緯はいろいろあるのだが、簡単に言えば「脚本を書きたい人のサークル」である。かつて当方もそう考えた時期があったのだが、いち早く脱落し、ミステリーの世界にスライドしてしまった。しかし、聞けばほかの方も昔のように活発に脚本を書いてはいない様子である。
以下私見ですが……。
なぜみな演劇台本から離れていくのかといえば、売れない劇作家は売れない小説家以上に食えないからである。そして「売れている劇作家」というのは日本にはほとんどいない。
商業演劇は別として、小劇場の世界では劇作家が演出家を兼ねるケースが多く、自分の劇団を主宰していることが多い。何かと持ち出しが多くなり、線が引けないから、ビジネスとしては成立しづらくなる。また、小劇場はキャパが少なく公演期間も限られているから、そもそも売上が少ない。それでいて人の手は多くかかる。新劇系老舗劇団の役者さん(研究生ではない、ちゃんとした役者)が、アルバイトをしながらでなければ芝居ができないと話していたのを聞いたことがある。そういうものらしいのだ。
役者がそうなら劇作家もそうなわけで、脚本だけでやっていけるのはよほど運のよかった人ということになる。その場合も芝居の脚本で食べているのではなく、おもな収入源はテレビや映画の脚本だから、芝居は趣味だと思うぐらいの気持ちでないと続けられないのではないか。
今日集まった方々は自分の劇団を持っていないので、ますますもって脚本を発表する機会が少ないというわけだ。だからといって自分で劇団を作るかと訊かれても、はいとは言えない。みんな損をしたくないからである。劇団に所属せず脚本だけを提供するというのが理想なのだが、コネもカネもない一般人がそれを実現するのは、今の日本ではまず無理だろう。
──ということがわかっているので、毎回愚痴大会になってしまうのである。二十代の若者なら、あとさき考える必要もなく「おい、演劇やろうぜ」なんて言えるのだろうけど……。
芝居とは無関係だが、二次会でMさんから大変興味深い話を聞いた。非常に扱いの難しい内容だが、当方の作風ならかなり酷い話でも書けそうだし、今度ビール3本ぐらいご馳走して詳しく聞いてみよう。
麻見和史です。今日は第18回鮎川哲也賞・第5回ミステリーズ!新人賞贈呈式に出席してきました。
鮎川賞は七河迦南さんの『七つの海を照らす星』、ミステリーズ!新人賞は「砂漠を走る船の道」(佳作は市井豊さんの「聴き屋の芸術学部祭」)に決定。『七つの~』と「砂漠を~」はいずれも4・3・5文字でまとまっていて、耳になじむ良いタイトルだと思います。
2年前には鮎川賞をいただいてたいそう緊張し、昨年は花束贈呈でまた緊張したものですが、今日は特に与えられた任務もなく、気持ちは楽でした。去年は受賞後1年たっても2作目が出ず、かなり肩身の狭い思いをしましたが、今年はなんとか『タランテラ』が間に合ってよかった……。
余裕が出来たせいか、ちょっと料理を見て歩いたり。パーティ3回目にして今日はついにローストビーフをいただくことができました。過去2回、何も口にすることができなかったのでこれは嬉しい──と、変なところで感動していました。
会場内を歩き回って何人かの方とお話しさせていただきました。個人的に一番驚いたのは、普段ウェブサイトを閲覧してなんとなく知り合いのような気がしていた方と、偶然名刺交換をしたこと。あとで名刺をよく見て「あれっこの人は」と気がついたのですが、そのときにはもう、ご本人を見失っていました。びっくりしました。
会場を出たあとは、2次会に誘っていただいてまたビール。いろいろ刺激的な話をうかがい、勉強させていただくと同時に、「これからますます頑張らねば」と決意をあらたにした夜でした。
麻見和史です。外出時、大型書店を覗いてきました。
『真夜中のタランテラ』、発見できて安心しました。怪しい表紙が際立っておりました。最初あの表紙デザインを見せていただいたとき「……靴、でかいのでは?」と一瞬思ってしまったのですが(すみません)、なるほど、あれなら遠くからでもよく見えます。
義肢ユーザーが出てくる話ですので、ミステリ・フロンティアのラインナップとしてはちょっと異質かもしれませんが、今持っている力をすべて投入しました。ご一読いただけましたら幸いです。
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これが最後の仕事になる(講談社)
◆内容紹介
最初の1行は全員一緒。1編6ページ、24種の「最後の仕事」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
(2024/8/7発売)
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殺意の輪郭 猟奇殺人捜査ファイル (朝日文庫)
◆内容紹介
被害者の死因は、土中での溺死……。思いも寄らぬ方法で人を殺めた犯人は、猟奇的な手段を用いて立て続けに犯行を重ねていく。刑事課の尾崎は、美貌の広瀬とバディを組んで捜査に臨むが……。
(2024/6/7発売)
【文庫書き下ろし】
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追憶の彼女 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
警視庁文書解読班の矢代朋彦は、休日を使い、七年半前の事件を個人的に調べていた……。親友の無念を矢代は晴らすことができるのか!?
(2024/3/22発売)
【文庫書き下ろし】
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鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
新宿歌舞伎町のドラッグストアのゴミ置き場で切断された右手が見つかった。如月塔子と門脇仁志は捜査に乗り出すが──。欲望渦巻く街で犯人を、真相を突き止めることはできるのか。
(2023/12/13発売)
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賢者の棘 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
被害者の生死を決める残虐なゲームが仕掛けられた。「賢者」を名乗る犯人は、塔子を参加させるよう要求。一連の事件は、塔子の実家に届き続ける脅迫状とも絡んでいて!?
(2023/11/15発売)
【ノベルスを文庫化】
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凍結事案捜査班 時の呪縛 (文春文庫)
◆内容紹介
妻を亡くした刑事・藤木が配属されたのは、コールドケースを扱う「凍結事案捜査班」だった。30年前、子を亡くした夫婦に接して、藤木の中に再び捜査への意欲が湧いてきて──。作者の体験を取り入れた作品です。
(2023/8/2発売)
【文庫書き下ろし】
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琥珀の闇 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
文書解読班に解体の危機が! 驚愕の敵の正体とは!?
理沙たち文書解読班にライバル・情報分析班が登場。両者は犯人逮捕のため競い合うことになって……。
(2023/2/25発売)
【文庫書き下ろし】
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魔弾の標的 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
檻の中で、殺されていた男。犯人の手がかりは、まったくない。塔子は捜査に乗り出すが、チームを組まされたのは鷹野ではなく、門脇だった……。
(2022/12/7発売)
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偽神の審判 警視庁公安分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
有力政治家と大学教授が殺害された二つの事件に見え隠れするのは、公安が長年追ってきた殺し屋「鑑定士」の存在だった。鷹野秀昭は一般人を協力者(スパイ)として潜入させるよう命じられるが――。
(2022/1/14発売)
【ノベルスを文庫化】
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邪神の天秤 警視庁公安分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
内臓が取り出された惨殺遺体。心臓と羽根が載せられた天秤が意味するものは――? 現場に残された矛盾をヒントに、猟奇犯の正体を追え!
(2021/12/15発売)
【ノベルスを文庫化】
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天空の鏡 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
左目を奪い去る猟奇殺人犯を追え! 過去の未解決事件との不可解な共通点。塔子を待ち構える衝撃&切なすぎる真相とは――? 大人気「警視庁殺人分析班」シリーズ最新作!!
(2021/11/16発売)
【ノベルスを文庫化】
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無垢の傷痕 本所署〈白と黒〉の事件簿 (双葉文庫)
◆内容紹介
本所署の刑事課に所属する黒星達成と白石雪乃。刑事にあるまじき名前ゆえにネガティブ指向の黒星と、元看護師という変わった経歴を持つ雪乃の「白黒」コンビの活躍が光る連作刑事小説。
(2021/6/10発売)
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偽神の審判 警視庁公安分析班
◆内容紹介
公安部に異動したばかりの刑事・鷹野秀昭。持ち前の推理力で不可解な事件と向き合おうとするが、周囲から、公安には公安のやり方があると一蹴されてしまう。秘密主義が蔓延る公安で、打つ手はあるのか? 十一係<殺人分析班>シリーズと対をなす弩級の新シリーズ第2弾!
(2021/5/12発売)
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茨の墓標 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
不気味な四行詩に沿った連続見立て殺人が発生! 人気警察シリーズ第8弾。都内の住宅街で土に埋められていた身元不明の刺殺遺体。
そのポケットから出てきたのは、現場の状況を想起させるような謎の四行詩だった――。
(2021/3/24発売)
【文庫書き下ろし】
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『刑事という生き方』警察小説アンソロジー (朝日文庫)
◆内容紹介
警察小説アンソロジーです。麻見の「沈黙のブラックボックス」は2013年に『ジャーロ』誌に発表した短編を改稿したものです。今回、書籍初収録となりました。
(2021/3/5発売)
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邪神の天秤 警視庁公安分析班
◆内容紹介
爆破事件の最中、有力政治家殺害事件が発生。遺体からは臓器が抜かれ、心臓と羽根を乗せた天秤が残されていた。公安部に異動したばかりの刑事・鷹野秀昭は、持ち前の推理力で不可解な事件と向き合おうとするが……。十一係<殺人分析班>シリーズと対をなす弩級の新シリーズ開幕!
(2021/3/5発売)
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凪の残響 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
切断された二本の指がクランベリーソーダに沈められていた。如月塔子は被害者救出に奔走するも、嘲笑うかのように犯人は遺体の在り処を告げる。だが、なぜか遺体からは親指だけが見つからず…。
(2020/11/13発売)
【ノベルスを文庫化】
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賢者の棘 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
刑事・如月塔子の実家に長年届く脅迫状。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に調査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。
(2020/11/6発売)
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銀翼の死角 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
札幌から羽田へ向かうフライトでハイジャックが発生!SITが交渉を始めるが、犯人はなぜか思考パズルを仕掛けてくる。理沙たち文書解読班は理不尽なゲームに正解し、人質を解放することができるのか!?
(2020/5/22発売)
【文庫書き下ろし】
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刑事の灯 (双葉文庫)
◆内容紹介
警察小説アンソロジー。参加作家は沢村鐵さん、藤崎翔さん、吉川英梨さん、麻見和史です。
(2020/04/16発売)
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鷹の砦 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
東京西部の山中で立てこもり事件が発生。人質を取り興奮した様子の男は、殺人事件の被疑者として如月塔子らが追っている危険人物だった。男の要求通り塔子と人質の身柄を交換すると、塔子はまんまと車で連れ去られた……。
(2020/02/14発売)
【ノベルスを文庫化】
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愚者の檻 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
顔を新聞紙で包まれ口に印刷用活字を押し込まれた遺体が発見された。被害者の自宅からは謎の暗号文も見つかり、理沙たちは文書捜査を始める。一方の矢代は岩下管理官に殺人班への異動を持ち掛けられ……!?
(2019/11/21発売)
【文庫書き下ろし】
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天空の鏡 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
らせん階段から突き落とされ、左の眼球が奪われた遺体。特捜本部は過去の事件を捜査した老刑事・藤村に協力を要請。彼は如月塔子に捜査の基本を教えた恩人だった…。シリーズ12作目。
(2019/10/9発売)
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奈落の偶像 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
銀座のショーウィンドウに吊るされた奇妙な遺体。謎の遺留品に悩む警察をよそに、第二の被害者が拉致される。殺人分析班の見立ては。
(2019/8/9発売)
【ノベルスを文庫化】
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影の斜塔 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
文書解読班主任・鳴海理沙の下へ、管理官から機密命令が下された。ある殺人事件に関して、失踪した男性を捜索し、その人物が所持する文書を入手せよというのだ。失敗したら、文書解読班存続は危うい――。理沙は全力で事件解明に挑む!
(2019/4/24発売)
【文庫書き下ろし】
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死者の盟約: 警視庁特捜7(新潮文庫)
◆内容紹介
傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか? 事件発生と同時に、被害者の息子が誘拐され、犯人は「父親を電話に出せ」と要求してきた。二つの事件は誰の仕業か? 奇妙にもつれ合う事件の連続に「特捜7」が挑む!
(2019/3/28発売)
【四六判を文庫化】
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擬態の殻 刑事・一條聡士 (朝日文庫)
◆内容紹介
警視庁捜査一課五係の一條は、過去に遭遇した事件をきっかけに、仲間との交わりを絶った。一匹狼として動く一條のもとに、腹部を切り裂かれ、そこに手錠を詰め込まれた遺体が発見されたとの一報が……。
(2019/2/7発売)
【文庫書き下ろし】
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雨色の仔羊 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
事切れた被害者の最期のメッセージは、タオルに血液で書かれた「SOS」だった。捜査線上に浮かんだ、幼さの残る無口な少年とは。
(2019/1/16発売)
【ノベルスを文庫化】
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灰の轍 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
遺体の傍に、連続殺人計画のメモが見つかった! さらに、遺留品の中から、謎の暗号が発見され――。連続殺人を食い止めるため、捜査一課文書解読班を率いる鳴海理沙が、メモと暗号の謎に挑む!
(2018/11/22発売)
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凪の残響 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
年の瀬迫るショッピングセンターに置かれた、四本の指。賑わう場所の犯行にもかかわらず手掛かりはごく僅か。如月塔子と鷹野は、被害者救出に奔走するが…。十一係は、分析不可能な殺人者を捕らえることができるのか!?
(2018/10/5発売)
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骸の鍵
◆内容紹介
女性の左腕が見つかったコインロッカーには、鍵と猟奇犯からの“ヒント”が残されていた。一方、遺体整復師の折口聡子は「ウツロ」を名乗る人物に監禁され…。警察を嘲笑うかのような事件に、女性刑事・城戸葉月が挑む。
(2018/8/21発売)
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深紅の断片 警防課救命チーム (講談社文庫)
◆内容紹介
「少女が閉じ込められている。早く助けないと死ぬ」。謎の119番通報を受けた若き救命救急隊チーム。衰弱した少女の背中には不可思議なシールが貼られていた。救急隊が凶悪犯に挑む、緊迫のサスペンス。
(2018/6/14発売)
【四六判を文庫化】
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永久囚人 警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
針金で縛られた遺体が発見された。傍らには、謎の血文字――。鳴海理沙警部補率いる文書解読班に出動命令が下った。文字を偏愛する理沙が、本に隠された殺人事件を解き明かす!
(2018/4/25発売)
【四六判を文庫化】
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緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ (角川文庫)
◆内容紹介
文字マニアの刑事・鳴海理沙、最初の事件。
発見された遺体の横には、謎の赤い文字が書かれていた――。「蟲」「品」の文字を解読すべく、所轄の巡査部長・鳴海理沙と捜査一課の国木田が奔走。
(2018/1/25発売)
【文庫書き下ろし】
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鷹の砦 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
人質は、刑事・如月塔子。凶悪犯の魔手から生還せよ! 最悪の知能犯グループVS.<殺人分析班>
(2017/12/6発売)
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沈黙する女たち (幻冬舎文庫)
◆内容紹介
廃屋に展示されるように残されていた女性の全裸死体。それを撮影したものが会員サイト「死体美術館」にアップされる。「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ第2弾。
(2017/10/6発売)
【文庫書き下ろし】
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水葬の迷宮: 警視庁特捜7 (新潮文庫)
◆内容紹介
捜査で判明する新たな事実によってパズルのように埋まっていく謎解きの興趣。緻密な伏線が冴える本格捜査ミステリー。
★本書は『特捜7 銃弾』の文庫版です。
(2017/9/1発売)
【四六判を文庫化】
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蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
遺体の首に挿された青い花。猟奇的な装飾に戦慄する殺人分析班は、新聞社に届いた挑戦状らしきメールに言葉を失う。
(2017/7/14発売)
【ノベルスを文庫化】
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奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
〈警視庁捜査一課十一係/如月塔子〉シリーズ最新第九作。日本最大の繁華街で起きた殺人事件に、女性刑事・如月が挑む!
(2017/7/6発売)
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永久囚人 警視庁文書捜査官
◆内容紹介
殺人予告か非業の手記か──。謎の小説を解読せよ! 奇妙な幻想小説どおりに殺人事件が! 文字マニア・鳴海理沙警部補が謎に迫る。
(2017/3/25発売)
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警視庁文書捜査官 (角川文庫)
◆内容紹介
捜査一課に設置された文書解読班。文章心理学を学んだ鳴海理沙警部補は、右手首が切断された不可解な殺人事件を捜査する。現場に残されたカードの意味とは?
(2017/1/25発売)
【四六判を文庫化】
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共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)
◆内容紹介
〈裏切者(モグラ)は誰だ!? 上司を、同僚を、監視する女〉──公安部に異動になった篠原早紀は、東欧スパイを調査する傍ら、組織内の裏切者を探すことに…。
(2016/12/15発売)
【文庫書き下ろし】
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女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
洋館で火災が発生。鎮火後、隠し部屋で発見された白骨遺体は、頭部が男性、胴体が女性だった! この家でいったい何が? 如月塔子シリーズ第六弾の文庫化。
(2016/11/15発売)
【ノベルスを文庫化】
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雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
SOSメッセージの書かれたタオルを手掛かりに、如月塔子と鷹野は捜査を開始するが…。事件の鍵を握るのは九歳の少年? 十一係シリーズ第八弾。
(2016/11/8発売)
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死者の盟約 特捜7
◆内容紹介
傷のない遺体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いていったのか? 心配性の岬と楽天家の里中が捜査を開始する。TVドラマ化された『特捜7 銃弾』の続編!
(2016/3/22発売)
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聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
アパートの空き部屋で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。腹に書かれた「27」は何を意味するのか。如月塔子と鷹野は年末の上野界隈で捜査を開始するが…。
(2016/1/15発売)
【ノベルスを文庫化】
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蝶の力学 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
資産家夫妻の殺人・誘拐事件が発生。相棒離脱の中、如月塔子はこの猟奇的な事件を解決できるのか? シリーズ第七弾!
(2015/12/3発売)
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深紅の断片 警防課救命チーム
◆内容紹介
「少女が閉じ込められている」それは犯人からの119番通報だった…。命を弄ぶ凶悪犯に立ち向かうのは、命を助ける術しか持たない、救急隊!
(2015/5/27発売)
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虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!
(2015/5/15発売)
【ノベルスを文庫化】
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警視庁文書捜査官
◆内容紹介
文章心理学を使って殺人犯を追跡する捜査官・鳴海理沙登場!
(2015/1/29発売)
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女神の骨格 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
発見された白骨は、男性の頭部と女性の胴体だった。刑事・如月塔子が事件の真相を追う!
(2014/12/3発売)
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屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)
◆内容紹介
腹部に煙草の吸い殻と空き缶を押し込まれた遺体。CS放送記者・早乙女綾香が取材に走る!
(2014/10/9発売)
【文庫書き下ろし】
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特捜7: 銃弾
◆内容紹介
警官殺しと両腕のない死体。一課のエースと変わり者の女性刑事が謎を追う!
(2014/5/22発売)
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水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか――。
(2014/5/15発売)
【ノベルスを文庫化】
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聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
顔と腕が損壊された死体。その腹部には《27》という謎の数字が記されていた。新米女刑事・如月が挑む、もっとも残酷で哀しい事件!
(2013/12/5発売)
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蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
惨殺死体と共に発見されたのは頭蓋骨・白い花・掛け時計・スープ皿。一体何を意味するのか。殺人分析班が卓越した推理力で犯人に挑む。
(2013/10/16発売)
【ノベルスを文庫化】
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石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
◆内容紹介
モルタルで固められた惨殺死体発見――犯人より愛宕署特捜本部へ電話が。新米女性刑事・塔子が交渉相手となったが。本格警察ミステリーの白眉。
(2013/5/15発売)
【ノベルスを文庫化】
★文庫化にあたり、ノベルス版に加筆訂正を行いました。以後の文庫も同様です。
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虚空の糸 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
「見抜いた!」と思ったら“見抜かされていた”、この衝撃!――宇田川拓也さん(ときわ書房本店)
人質は東京都民1300万人。前代未聞の警視庁脅迫事件!
(2013/4/4発売)
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ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)
◆内容紹介
解剖中の遺体から発見された告発文。黒い絨毯の上で踊る死者──大学医学部で次々起こる不可解な事件。若き女性解剖学者が医学教室の謎に挑む! 第16回鮎川哲也賞受賞作。
(2012/5/30発売)
【四六判を文庫化】
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水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」で殺人事件が起き、新人刑事・如月塔子と相棒の鷹野は遺留品の捜査を開始する。
時を同じくして、都内各所で連続爆破事件が発生。
果たして、「赤い部屋」の謎と東京の運命は?
(2012/5/8発売)
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蟻の階段 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
新米女刑事・如月塔子が挑む、新たな難事件
頭蓋骨、白い花、掛け時計、スープ皿――遺体の周りに残された奇妙な四つの品の意味とは? 本格ミステリの緻密さと警察小説の迫力が融合! 好評シリーズ第二弾
(2011/10/6発売)
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石の繭 警視庁捜査一課十一係
◆内容紹介
警視庁捜査一課の女性刑事を描く骨太小説!モルタルで固められた死体と大ポンペイ展の石膏像との関係は?捜査本部にたびたび電話をかけてくる大胆不敵で異常な犯人と、捜査一課の女性刑事との攻防始まる。
(2011/5/10発売)
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2008/10月~2011/4月
暗黒時代
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真夜中のタランテラ
長編第2作。
【在庫なし・文庫化の予定なし】
(2008/9/30発売)
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ヴェサリウスの柩
第16回鮎川哲也賞受賞作。大学医学部を舞台に「解剖」と「遺体」を描いたミステリーです。献体された「ご遺体」から謎の脅迫状が発見され、その記述に従うように不気味な事件が発生します。【在庫なし】
(2006/9/30発売)