イノベーション・ジャパン2008
麻見和史です。今日は仕事を調整して、『イノベーション・ジャパン2008─大学見本市』に行ってきました。
場所は有楽町の東京国際フォーラム。12時30分からパネルディスカッション『再生医療の未来』をホールB7で聞く。
理化学研究所の西川先生は温厚で、わかりやすく再生医療の説明をしてくれた。名古屋大学の上田実先生(培養皮膚)見たさに申し込んだイベントだが、以前脳のシンポジウムで見た慶応大学の岡野先生も出ていてびっくりした。よく見たら、ちゃんと予告されておりました。
「日本は倫理的な問題から再生医療などの規制が厳しい。たとえばアメリカのFDAのように『安全性の確認がとれているからここまではやっていい、あとは各研究機関の判断に任せる。宗教問題は一切関知しません』と割り切るぐらいのことをしてほしい」
という話が出た。これは岡野先生ら基礎研究派の考え。
一方上田先生は、最近のiPS細胞ブームで国の研究予算がそっちへ流れてしまっていることに不満を抱いておられるご様子。
「夢を見せてくれる基礎研究も良いが、現実には熱傷などで培養皮膚を必要としている人もいる。そうした患者のために体性幹細胞を研究するのは大事なこと。日本は、基礎研究では超一流だが臨床研究は予算不足。もっと実用化のために力を入れるべき」
といったことを述べておられた。
9月30日発売となる拙著『真夜中のタランテラ』にも再生医療の研究者が出てくるのだが、こうした話をもっと反映させられればよかったと思う。やはり現場の人の意見には重みがある。
ガラス棟の新技術説明会をひとつサボって、展示会を一巡する。
数が多くてひとつひとつゆっくり見られないのが残念。Youtubeにアップされるアニメなどをチェックするための動画検索技術(日本女子大学)がちょっと面白かった。著作権侵害に対抗するための技術らしい。ベンチャーで会社も興しているそうで「うまく軌道に乗りそうですか」と説明の人に訊いたら「私、学生なのでわかりません」とのこと。
16時と16時半、ふたつの説明会に参加する。それぞれ30分の枠なのだが15分ぐらいで終わってしまった。質問はその場ではなく別室で受けるというので腰が引けてしまい、そのまま退散するしかなかった。そもそもこの『イノベーション・ジャパン2008』は産学連携を促進するためのイベントで、新技術説明会に参加するのは、大学の研究にお金を出そうという民間企業の人であるべきなのだ。私なんかは一般参加なので、大学の人にとっては説明をしてもメリットがないのである。紛らわしくてすみませんでした。
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