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2008年9月27日 (土)

薬の原点

 麻見和史です。今日は東邦大学薬学部主催の『薬の原点』を聴講してきました。

 東邦大学習志野キャンパスには薬草園などもあるようだ。最近建てられたらしいC館1階のホールはとてもきれいだった。しかし椅子が若干座りづらい感じ。機能性を重視したせいだと思われる。
 13時半から3つの講演を聞く。最初の「薬の原点」は趣旨説明的なもので10分ぐらいだった。メインのお話はこのあとの2つである。
「創薬、育薬:くすりを創る、くすりを育てる」ではアステラス製薬代表取締役会長の方が登壇。アステラス製薬というのはなんだろうと思ったら、2005年に山之内製薬と藤沢薬品が合併して出来た会社なのだそうだ。知らなかった。
 こうした講演には慣れていらっしゃる様子で、私のような部外者にもわかりやすく話してくれた。話題のiPS細胞はここでも出て、創薬の世界でも大いに期待されているという。研究開発の段階で、ラットやマウスではテストしきれないところが出てくるが、いきなりヒトで試すわけにはいかない。皮膚由来のiPS細胞ならさまざまな試験ができるだろう、ということだった。
 質問コーナーではこんな問いが出た。
「会長さんは獣医学が専門だそうですが、なぜケダモノ(ママ)の研究をしていたのに、ヒトの薬を作る会社でトップに立てたんですか」
 講演の内容とはいささかズレがあるのだが、会長さんは落ち着いた感じでこう回答した。
「自分が入社した旧山之内製薬には学閥や派閥はなかった。また、業界トップでなかったこととも関係あると思うが、自由に仕事をさせてもらえた。運のよさもあって、自分はこういう立場になれたと思う。今のご質問は我が社への応援の言葉と受け取り、今後の励みにいたします」(大意)
 講演会やシンポジウムでの質疑応答はいつもスリリングで、手に汗握ってしまうことが多いのだが、今日はきれいにまとまった。
 三つ目の講演は准教授による「薬と上手くつきあうためには」で、こちらは大学での講義を思わせる内容だった。一般市民が相手ということでかなりやさしく説明してくれたのだが、もう少し踏み込んだ内容でもよかったように思います。
 休憩時間に紙パック入りのジュースが出た。過去、講演会でホットコーヒーが出たことはあるが、冷たい飲み物は初めて。おいしくいただきました。

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