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2008年9月11日 (木)

航空ビジョン・シンポジウム2008

 麻見和史です。仕事を調整して、『航空ビジョン・シンポジウム2008~我が国航空科学技術の前途について~』に参加してきました。

 東京テレポート駅徒歩15分ぐらいで日本科学未来館に到着。未来館は10時開館だろうにどうやって7階のみらい館ホールに行くのかと思ったら、裏口から入るよう誘導された。300人収容のホールだが、250人ぐらい出席したようである。女性はたぶんひとりだけ。
 JAXAの技術参与の講演に対し、質問の時間にものすごい勢いで噛みついた人がいて、何事かとみんな固唾をのんでいた。当方もいろんなシンポジウムに出席しているが、ここまで燃え上がった方を見たのは初めてである。どうも個人的な遺恨があるらしく、講演の趣旨とはズレてしまっているのだが言わずにはいられない、というふうに見えた。あとで個別にお話うかがいますから、というので一旦はおさまったが、夕方のパネルディスカッションでこの男性、再度マイクを握って噛みついた。どういう人なのか、非常に気になる。ちょっとお話をうかがってみたい気がした。

 IHIのエンジン屋さん、航空管制の専門家、川崎重工の方など、プロの話は勉強になった。しかし一番共感できたのは読売新聞の科学系論説委員の意見。この方は第三者の視点で航空業界の問題点を語ってくれた。MRJ(三菱リージョナルジェット)の計画があるとはいえ、日本の航空機産業は今難しい状態にある。ただ航空機へのロマンだけを語っていても駄目で、関係者が危機感をもって国民に航空機の魅力を伝えなくては──という趣旨の話である。当方の感想もそれに近い。

 今日多くの話を聞いていてもっとも強く感じたのは「今日ここに参集した方は、みんな飛行機が好きなのだ」ということ。最後のディスカッションで発言した方の意見に、それが集約されていたと思う。
「防衛省納入の飛行機が完成してもマスコミはそれに触れない。学会でも軍用機は一切無視される。そんなふうだから日本の航空機産業は駄目なのだ。戦争があったから航空機技術は急激な発達を遂げたのであり、それを無視して飛行機は語れないはず」(大意)
 といったことを熱く語っておられた。反戦の立場の人が聞いたら大変なことになりそうな発言だが、しかし、この発言の直後、会場からは盛大な拍手が起こったのである。

 ということで人間観察はできたのだが、肝心の三菱の人がひとりも出席していないのが非常に残念でした。

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