活動状況

  • ======================
    ■小説関係(2017/12/9)
    ======================
    ●2017年12月6日、十一係シリーズ10作目『鷹の砦』(講談社ノベルス)が発売されました。
    ----------------------
    ●2017年10月6日『沈黙する女たち』(幻冬舎文庫)が発売されました。
    ----------------------
    ●2017年9月1日『水葬の迷宮 警視庁特捜7』(新潮文庫)が発売されました。これは『特捜7 銃弾』の文庫版となります。
    ----------------------
    ●2017年7月6日、十一係9『奈落の偶像』が発売されました。また7月14日、十一係7の文庫版『蝶の力学』が発売されました。
    ----------------------
    ●2017年3月25日、『永久囚人 警視庁文書捜査官』が発売されました。
    ----------------------
    ●2017年1月25日、『警視庁文書捜査官』(文庫版)が発売されました。
    ----------------------
    ●2016年11月13日~WOWOWにてドラマ『水晶の鼓動』(全5話)が放送されました。

  • ======================
    ■イベント関係(2015/6/21)
    ======================
    ●最近イベント参加が減っております。どのへんが「イベント・シンポジウム日記」なのかわからなくなってきました。

    ●麻見のTwitterアカウントは
    こちらです→ @asamikazushi
無料ブログはココログ

備忘

CHK

カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2016年6月 4日 (土)

『宝塚歌劇 柚希礼音論 レオンと9人のトップスターたち』

 麻見和史です。先日、演劇関係のライターさんからご著書をお送りいただきました。興味のある方がいらっしゃるかも、と思いましたので、以下にご紹介します。

 いただいのは松島奈巳さんの『宝塚歌劇 柚希礼音論 レオンと9人のトップスターたち』 (東京堂出版)。

 私、ずいぶん前ですが芝居にハマっていた時期があり、多いときは年に100本以上見ていました。小劇場演劇が中心でしたが、後学のためにと商業演劇を見ることもありました。
 個人的な印象ですが、日本の商業演劇としてもっとも成功しているのは劇団四季と宝塚歌劇団の作品だろうと思っていました。教養としてどちらも見ておくべきだと考え、値段は高かったのですが何度か大きな劇場に足を運びました。

 宝塚歌劇団というと私のような世代はどうしても『ベルサイユのばら』を連想してしまいます。しかし私が初めて東京宝塚劇場で見たのは雪組公演雪之丞変化でした。日記を調べてみたら1995年3月のことですね。もう20年以上前ですか!
 今思えば、いきなり日本物というのはベストの選択ではなかったかもしれません(少し消化不良感が……)。

 その後、やはり宝塚なら西洋のお話を見てみたいと思い、再チャレンジしたのが同年7月の星組公演『国境のない地図』でした。これは私のような初心者が期待したとおりの西洋物で、大変満足して帰ってきました。

          *

 じつは、私の宝塚体験はこの2回しかなく、今般『宝塚歌劇 柚希礼音論』をいただいたとき、はたして自分に理解できるだろうかと、少し不安に思っていました。

 しかしそこは経験豊富な演劇ライターさんのこと、初心者にもわかりやすい書き方になっていました。
 柚希礼音さんのことをあまり知らない私でも、天海祐希さんならドラマで見たことがあります。1章にこの天海さんのことが書かれていて、柚希さんとの比較が行われ、年齢は離れているものの両者には不思議な共通点があった……というふうに論が進んでいきます。この辺り、非常によく練られた構成だと感じました。

 ほかに大浦みずき、北翔海莉、真飛聖、安蘭けい、真矢みき、真琴つばさ、明日海りお、といった方々が紹介されています。天才肌の人もいれば、努力家タイプの人もいるのですね。本当に、いろいろな個性があるものです。

 読んでいくうちにわかったのですが、宝塚ファンの方々にはそれぞれ贔屓の役者さん(タカラジェンヌ)がいるようです。いわゆる「推しメン」のようなものでしょうか。
 私にも想像がつきますが、自分の好きな役者さんがほかの役者さんに抜かれてしまうと、これは大変悔しい。まして後輩に抜かれたとしたら、「どうしてそうなるの?」という不満が出てくるでしょう。ファンとしては当然のことだと思います。
 この本を読むと、宝塚歌劇団にとって、ファンの方々の反応が大変気になるものらしい、ということがわかります。もちろん役者さんたちご本人も、自分の人気や、組の中での立ち位置などを気にしていることと思います。こういう世界は本当にシビアですよね。

          *

 柚希礼音さんはもう退団されて、あらたな活動を開始されたとのこと。
 男役だった方が一般のショービジネスの世界に行くと、それまでのイメージが強くて、興行的に苦労することがあるそうです。たしかに、宝塚の男役は中性的なかっこよさが売りだと思うので、外に出たとき、演じられる役は限られてしまうのかもしれません。

 しかしこの秋、柚希さんがあるミュージカルに挑戦すると聞いて、「その手があったか!」と膝を打ちました。
 演目は『バイオハザード─ヴォイス・オブ・ガイア─』。人気ゲームを原案としたもので、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画も有名です。これは柚希さんのはまり役になるかもしれません。
 この企画を立案した人はすごいなあと、素直に感心した次第です。

[最新の記事はこちら]
[これまでの記事はこちら]

2016年4月14日 (木)

『重版出来!』感想(1) 重版まで8年

 麻見和史です。仕事の合間に漫画『重版出来!』を読んでいたのですが、ひとつひとつのエピソードが非常に優れていて心動かされました。
 5巻ぐらいまで読み進めたところで、4月からTBSでドラマ化されると知り、びっくりしました。まさにタイムリー。

 以下、Twitterに投稿した内容を転記しておきます(一部誤字訂正などがあります)。

--------------------

なんと、『重版出来!』がドラマ化されるんですね。オダギリジョーさんの五百旗頭(いおきべ)さんが完璧すぎる!
http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/

--------------------

ちょうど『重版出来!』を読んでいるところだったので、ドラマ化の話を聞いてびっくりしました。昨日5巻まで読了。漫画編集の舞台裏を描いた作品ですが、小説の世界と通じる部分もあり、すごく感情移入しながら読んでいます。「あるある!」と共感するところが多い作品です。

--------------------

(続き)新人漫画家が価値観の異なる編集者との仕事で悩むとか、業界同士の力関係で漫画家がつらい思いをするとか…。うんうんとうなずきながら読みました。重版までの道は本当に険しいですよね。ちなみに私の本(小説)が初めて重版になったのは、デビューしてから8年目のことでした。

--------------------

 私が講談社さんから『石の繭』を刊行させていただいたのは、2011年のことでした。これが2013年に文庫化され、デビュー後8年目にしてついに「重版出来」となりました。

--------------------

『重版出来!』これから6巻を読みます。漫画と小説という違いはありますが、過去、私も苦労した経緯がありますので、新人漫画家さんを描いた話にはひどく感情移入してしまいます。ビール飲んだあとなんかに読むと、胸が熱くなります。

--------------------

昔話になりますがお許しを。私がデビューしたのは2006年でしたが、その後の4年間で1冊しか本が出せませんでした。「こいつはもう終わったな」と言われても仕方がない状態だったと思います。家族からも「次の本は一体いつ出るの?」と訊かれ、毎度返答に困るという有り様でした。

--------------------

ですがデビュー6年目に講談社さんに助けていただき、さまざまなアドバイスをいただいて『石の繭』を出すことができました。このシリーズは今も続いており、講談社さんには本当に感謝しています。そういう経緯があって、現在講談社さんのお仕事を少し優先させていただいている状態です(報恩謝徳)。

--------------------

 売れなかった時期は本当につらくてつらくて……。周りの人が全部、自分に対して悪意を持っているのではないかと思ってしまうほどでした。
 今考えれば先輩の作家さんに相談するとか、何か方法はあったような気もするのですが、当時はそういうことにまったく思い至りませんでした。

 さて、ここから先のツイートはちょっと真面目な話になります。

--------------------

ところで最近感じるのは、今の時代、出版社側に作家を育てる余裕がなくなってきているのかもしれない、ということです。以前なら「今回はあまり売れなかったけど次は頑張ろう」と励ましていただけたケースでも、もう悠長なことは言っていられない、という状況になっているのかなと。

--------------------

もちろん、デビュー作自体がすごく売れる本であり、デビュー時点で3作ぐらい傑作を用意しているのなら何も困らないのですが、そういう人は10年に一人いるかどうかでしょう。普通は2作目、3作目で少しレベルが落ち、それでも本を出し続けられた人が生き延びていく、という感じだと思います。

--------------------

 デビューした出版社で3作まで書くことが暗黙の了解であると、以前どこかで聞いた記憶がありますが、これは会社によって異なるようです。また、景気がよかったころと現在とでは状況が違いますよね。今はどうなっているのでしょうか……。

--------------------

どんな作家でも最初からうまいわけではなく、書き続けることで成長していくものだと思います。しかし今は、2作ぐらい失敗すると次の勝負は難しくなるのでは、と個人的には感じています。新人作家は特にそうで、下手をするとデビュー作だけで「この人は売れない」と判断されてしまうかもしれません。

--------------------

私などはデビュー8年目でようやく重版を経験した身ですから、相当なスロースターターです。今の時代に私がデビューしていたら、たぶん生き残るのは難しかっただろうと思います。出版業界の現状からすると「この人が育つのを待っている余裕はない」ということになっていたでしょうから。

--------------------

結局のところ、失敗もトラブルも作家自身の責任ではあるのですが、それにしても状況はシビアです。もしかしたら新人賞も、作家の可能性に賭けるというリスクはとらず、今年一番の収穫物を選ぶという感じになってきているかもしれません。つまり、育てるのに手間がかかりそうなら受賞作は無しにするとか。

--------------------

 出版物の売上が下がっている一方で、出版点数は増えているそうです。それだけ編集者のみなさんの仕事は忙しくなっているわけです。
 ただ、そんな中にあっても各出版社が新人賞を継続してくださっていることには敬意を表します。新人賞というシステムがなければ、多くの作家は世に出ることができなかったはずですから。

--------------------

そういう厳しい時代なので重版は本当にありがたい、重版になるのは幸せだ、ということを『重版出来!』を読んで感じた次第です。私の場合、自分ひとりでは、とてもここまでやってこられませんでした。熱意ある編集者のみなさまに支えられて、仕事を続けることができました。心よりお礼申し上げます。

--------------------

……ときれいにまとめたのですが、まことに申し訳ございません、麻見の執筆作業は今日も難航しております。熱意ある編集者のみなさまには大変ご迷惑をおかけしますが、今しばらくお時間いただけますよう、伏してお願い申し上げます。重版を目指して、これからも頑張りたいと思います。

--------------------

 ということで最後はいつものとおり、反省の弁で終わりました。今年の執筆スケジュールは、すでにだいぶ遅れております。春から夏にかけて、猛烈に頑張りたいと思います。

2014年2月 4日 (火)

『Q.E.D.証明終了』「巡礼」

 麻見和史です。今日は珍しく、漫画の話です。

          *

 講談社の担当氏に勧められて、加藤元浩さんの『Q.E.D.証明終了』(月刊マガジンコミックス)を何冊か読んでみた。高校生の天才少年が事件を解決する推理漫画なのだが、46巻の「巡礼」がすばらしい出来だった。

 その人物はなぜそんなことをしたのか、という「動機の謎」が読みどころ。まったく予想外の真相なのだが、説明されると「なるほど」と納得できる。実際こういう人がいるかもしれない、と思わせるストーリーだ。

 長く連載を続けて、46巻でこんな傑作が出てくるというのはすごいことである。ネーム作りに相当時間がかかっているのではないだろうか。
 この漫画、ちょっと追いかけてみようと思います。

[最新の記事はこちら]
[これまでの記事はこちら]

2012年10月10日 (水)

『この警察小説がすごい! ALL THE BEST』

 麻見和史です。今日は書籍関係の話題です。

『この警察小説がすごい! ALL THE BEST』(宝島社)というムックが9月21日に出ていたことを知り、資料として購入しました。
 

画像

 国産の警察小説をいくつかに分類してあるのですが、「女刑事の活躍に酔いしれる」というカテゴリーで拙作『石の繭 警視庁捜査一課十一係』が紹介されていました。続編の『蟻の階段』『水晶の鼓動』も少し出てきます。
 駆け出し作家にとっては、とても励みになることです。

 以下、ときわ書房・宇田川拓也さんの紹介文より引用。

従来の警察小説よりも伏線の張り方や意外性の持たせ方など本格ミステリー的趣向が凝っている。とはいえ、謎解きに偏らず捜査小説としてスリリングに話を転がし、盛り上げていく絶妙な手さばきが素晴らしい。

 謎解き要素を盛り込みつつ、途中で退屈しないよう、サスペンスで引っ張っていくことを目指した作品です。バランスをとるのが難しかったのですが、そこを評価してくださったようで、とても嬉しく思います。ありがとうございました。

 従来の警察小説では、組織と個人の対立や、足の引っ張り合いといった問題が多く描かれてきましたが、このシリーズは「警察ミステリー」です。探偵役となる鷹野は推理力を駆使し、新人刑事の塔子は直感で行動します。
 塔子は身長152.8センチで童顔。ときどきポカをやりますが、めげることなく、いつも前向きに頑張っています。猟奇的な事件も出てきますが、後味が悪くならないのは、このキャラクターのおかげです。
 警察小説の新機軸、ぜひご一読いただきたいと思います。

 さて、その十一係ものですが、第四弾を世に出せるよう、鋭意作業を進めているところです。目処が立ったところでご報告しますので、今しばらくお待ちください。

[講談社サイト『石の繭』特集ページはこちら]
[講談社サイト『水晶の鼓動』特集ページはこちら]

[最新の記事はこちら]
[これまでの記事はこちら]

2011年9月 1日 (木)

『本当におもしろい警察小説ベスト100』

 麻見和史です。今日は書籍関係の話題です。

本当におもしろい警察小説ベスト100(洋泉社)というムックが8月29日に発売されたことを知り、資料として購入しました。
 

画像

 ぱらぱらとページをめくっていたら、「国産小説ベスト70」に拙作『石の繭 警視庁捜査一課十一係』が入っていて驚きました。駆け出しの人間にとって、これは励みになります。

 村上貴史さんによる紹介文を引用すると、

奇怪な事件を巡る警察捜査を描きつつも、きっちりとした伏線から意外な真相を導いている。こんな設定がここで効いてくるのか、といった驚きを愉しめる警察小説だ。

 この作品で作者が目指したのは、警察小説と謎解きの融合でした。
 警察ものというと組織間の対立や、足の引っ張り合いを描いた作品が比較的多く、謎解きはあまり重視されない傾向にあります。警察の捜査をきちんと描きながら、最後にどんでん返しを入れたら、独自性が打ち出せるのではないかと考えました。

 その十一係ものですが、シリーズ長編第二弾が10月に刊行されることになりました。のちほど詳細をご報告します。今しばらくお待ちください。

(追記)
 その後、シリーズは『蟻の階段』(2011年10月)、『水晶の鼓動』(2012年5月)と続き、謎解き要素がさらに強まってきています。

[関連:著作関連の日記(目次)]
[最新の記事はこちら]

2011年8月 2日 (火)

第15回国際電子出版EXPO(6) 出版実績と信頼感

 麻見和史です。電子出版関係の続きです。

          *

 出版社への信頼感はどこから出て来るかといえば、その会社の出版実績である。過去、こういう人を発掘して、こういう本を出しましたよ、という歴史だ。
 優れた出版物を生み出すことは作家ひとりの功績ではなく、その陰には出版社、特に編集者の支援がある。企画段階から案を出し、執筆時には各種アドバイスを行い、ゲラになってからは校閲内容のチェックまで、プロの編集人として最後まで面倒を見てくれる。なかなか表に出てこない部分だが、編集者によるサポートは、作品出版の過程で必要不可欠なものである。

 ボイジャー社・萩野社長の論からは、じつはこの部分が抜け落ちている。誰でも好きに電子出版できる世の中は魅力的ではあるだろう。だが内容の吟味も、校閲作業もされないままの電子本がばんばん世に出てしまうのは、出版業界全体にとって、ひいては読者にとって、好ましいことではないと思う。

 萩野社長は「小さなメディア」であったころの電子出版から出発された方で、PCの発達と連動して「パーソナル」であることを重視しているようだ。氏は既存の出版社を介さない電子出版を理想となさっていると思われる。
 一方、私などは出版社の側につくから、どうしても萩野社長とは意見が対立することになる。これはもう宿命としか言えないだろう。

 電子書籍元年を過ぎ、EPUB3の策定を経て、日本の電子出版はどうなっていくのか。電子本が増えていけば、製紙、DTP、印刷などの各業界や書店、図書館などにも影響が出るだろう。
 今後の動きが、非常に気になるところである。

 

01
 受付付近は、午後も大変な賑わいだった。

[親記事:第15回国際電子出版EXPO(1) 動画付き電子書籍]

[最新の記事はこちら]

2011年7月29日 (金)

第15回国際電子出版EXPO(5) Web小説と電子出版

 麻見和史です。暑いですね。7月後半はまた、ばたばたしておりました。
 間が空きましたが、電子出版の話の続きです。

          *

 個人のウェブサイトから始まってブログ、ツイッターなど一般の人が文章を書く機会が増えている。ケータイ小説発のベストセラー本も生まれているし、二次創作小説などを扱うサイトも人気がある。一般の人が、小説作品を全世界に向けて発表する環境が整ったといえるだろう。
 実際、Web上で小説を連載し、固定ファンをつかんでいる方もいるようだ。だが、それでもなお、多くの書き手が出版社主催の小説新人賞を狙うのはなぜだろう。

 答えは簡単で、Web上の作品発表では収入を得ることが難しいからである。多くの場合、個人サイトでの小説発表は趣味で行うものであり、テキストは無償提供される。自作を読んでもらえることが嬉しい、掲示板やメールで感想がもらえることが嬉しいわけで、これは創作の動機としてはきわめて自然なものだ。
 とはいうものの、せっかく書くのなら対価が欲しいというのが人情である。だから、今はWebで作品を発表している人たちも、ゆくゆくは作家となり、売れる小説を書きたいと考えているに違いない。

 さて、こうした中、2010年の電子書籍元年がやってきた。現在、電子本を読むためのハードウエアと、電子本を販売するためのサイトが続々誕生しており、一般の書き手にとってはチャンスが訪れたように見える。
 書きためた作品があるのなら、費用を払って電子書籍化し、専門サイトに販売を委託するというのはどうだろう。一回のダウンロードでいくらと決めておけば、誰でも簡単に、多くの収入が得られるのではないか。

 だがこれも、実際にはなかなか難しいことだと思われる。なぜか。
 口コミで爆発的に人気が出る可能性もなくはないが、やはり読者は名の知れた出版社の作品を好むと考えられるからである。
 在庫数の多さや課金システムへの安心感もあるが、もっとも重要なのは、出版社の持つ社会的信用であろう。その会社の出版物への「信頼感」と言ってもいい。
 ではこの信頼感は、どこから生じるものなのか。

(つづく)
 

01
 捨てがたい「モノ」としての本。電子書籍の普及で、「本の重さで床が抜けた!」などという笑い話は消滅する?
(本文とは関係ありません)

[親記事:第15回国際電子出版EXPO(1) 動画付き電子書籍]

[最新の記事はこちら]

2011年7月17日 (日)

第15回国際電子出版EXPO(4) ボイジャー社の意見

 麻見和史です。国際電子出版EXPOでボイジャー社のセミナーに参加させていただきました。その続きです。
 大変勉強になり、いろいろと考えさせられましたので、以下にメモしておきます。

          *

 ボイジャー社の萩野正昭社長は「ミスター電子出版」と呼ばれるほどの有名人である。「電子書籍元年」以前からずっと電子出版を研究、開発してきた功労者だ。
 しかし駆け出し作家の立場からすると、残念だが氏の考えに全面的に賛成とはいかないので、ここに当方の意見を記しておきます。これは、立場の違いから生じた異議です。

 今ここに、『果てなき航路』というボイジャー社のカタログ(2011年7月7日版)がある。その中から萩野社長の文章を引用させていただくと、

 読者とは本を読む人間であり、同時に本を書く人間なのです。(中略)紙の出版が辿ったあくなきメジャー指向の陰で、出版本来の意義である少数派への支援はどこかに置き去りにされていったのです。
 出版界が陥ったこの状況を是認した上で、デジタルにおいてなお同じ出版が繰り返されていくのでしょうか。“元年”を迎えたとされる日本のデジタル出版に華々しくデビューした大手企業の出版/販売システムの中で、既成の秩序の前提を打ち破り、読者にとってのデジタルの意義を打ち出したところはありません。

 萩野社長は、すべての読者は書き手になり得るものであり、出版とはそうした人たちを支援するためのものだ、と考えていらっしゃるようだ。それで、大手出版社が利益重視で電子出版分野に入ってくることに不快感を示しているのだろう。

 もうひとつ、以下のサイトで萩野社長の考えに触れることができる。
 ウェブサイト「builder」の2010年4月12日の記事、『電子書籍:DRMは「幻想」と言い切るボイジャー 萩野社長』である。

http://builder.japan.zdnet.com/off-topic/sp_epub2010/20411864/
 DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)について、大変気になることが書かれていた。萩野社長はDRMに対する考え方を質問された際、

萩野: 「なし」が望ましいでしょう。ボイジャーとしてはそう考えています。DRMは幻想ですよ。

 と回答なさっている。長くなるが、もう少し引用させていただく。

萩野: DRMを付けようというのは、紙の出版社の発想だと思います。オールデジタルで走っている人たちの頭に、DRMという発想はあるでしょうか? 守るべきものがなにもないところに参入してくるわけですからね。海外を見れば、DRMなしの日本の出版物がスキャンされて海賊版が出回っているじゃないですか。出版社の人と話をするとき、おたくのソフトのDRMはだいじょうぶかと尋ねられることがありますが、そういうのなら「まず紙の本を出すのをおよしなさい」と言いたいですよ(笑)。

 取材ではなく意見交換という場だったそうだが、しかし上記の発言にはちょっと隙があるように思います。(注1)
 紙書籍の海賊版を出すのは明らかに違法行為であり、日本の出版社はどこもそれを認めたりはしていないはずである。海賊版が出ているんだから著作権管理をあきらめろというのは変だし、海賊版の撲滅ができないなら紙書籍を出版するなというのはもっと変である。

 現状、電子書籍のベースとなるものは紙の本なのだから、紙の出版社がDRMを付けたいと考えるのは自然なことだろう。
 紙の出版社は文化、芸術、学問の蓄積たる紙の本を持っている。これらはすべて、先人が築いた財産である。それを、「守るべきものがなにもない」オールデジタルの人たちの発想で、何もかも自由にしてしまえというのは、いささか乱暴な話ではないでしょうか。(注2)

 ここまで、電子書籍用プラットフォームについて見てきたが、次に、そのコンテンツである創作物、特に小説作品の供給について考えてみたい。

 ──しかしこの「紙の本」とか「紙の出版社」ってのはどうも恰好が悪いですね。これに代わる、何かいい名前はないものだろうか。

(つづく)

(注1)萩野社長自身が書いた文章ではないので、若干バイアスがかかっている可能性はある。

(注2)当方も三流SEの立場であるから、オールデジタルの人たちの主張もわかるつもりだが、ソフトウエアの世界でも違法コピーは大きな問題であろう。
 

01
 ビッグサイトで見つけたスナック類の自動販売機。
 フライドポテト、鶏の唐揚げ、たこ焼きなどが各350円で買える。もちろん温めてくれます。これにビールがあれば、軽く宴会ができそうだ。
(本文とは関係ありません)

[親記事:第15回国際電子出版EXPO(1) 動画付き電子書籍]

[最新の記事はこちら]

2011年7月16日 (土)

第15回国際電子出版EXPO(3) ボイジャー社セミナー

 麻見和史です。7月9日に東京ビッグサイトで第15回国際電子出版EXPOを見学した際、セミナーを受講してきました。

          *

 株式会社ボイジャーの「電子出版─知らないなんて手遅れだ」を受講した。場所は西ホールの中二階。定員を超える参加者が集まったそうで、危ないところだった。早めに並んでおいてよかった。
 

01
 これから会場に向かうところ。
 遠くに見える中二階の通路(EXPO看板下の暗がり)には、すでにかなりの人数が並んでいる。

 ボイジャーは電子書籍のフォーマットである「.book」(ドットブック)を開発した会社。古くから電子出版を手がけ、青空文庫の閲覧用に「azur」 (アジュール)というビューアも作っている。自社サイトではこのビューアや電子書籍の販売なども行っている。

 以下、概要のメモである(勘違い、聞き違いがあったらすみません)。

・電子出版は大手出版社のためのものではなく、「私」のための出版であるべき。
・現在電子書籍の端末、書店、フォーマットが非常に多い。これは問題。過去、アップル社のPCを使って電子書籍が作られたが、ハードが変わったために閲覧できなくなってしまった例がある。
・電子書籍が、販売サイトごとに管理されていて一覧できないのは不便。自分で買った本なのに。
・縦書き、ルビ付き、右から左へ進むという日本語の書き方は、世界でもかなり特殊。シャープはXMDF、ボイジャーは.bookという電子書籍フォーマットを開発し、長らく競争を続けてきた。しかし今、両者の統合方法を模索しているところ。
・なぜかというと、今後状況が大きく変わる可能性があるから。今、EPUB3という電子書籍の国際標準フォーマットを策定中で、いずれこれが日本でも標準規格になると予想される。もしかしたら、来年のこのイベントの出展社は半分ぐらいに減っているかもしれない(今はドーマット乱立により、多くの会社が出展している)。
・EPUBはXHTMLベースのフォーマットである。このことから、今後の読書エンジンはブラウザにシフトするだろう。アプリに合わせて作り込む時代ではなくなる。
・EPUBではブラウザサイズを変更するとき、表示が調整される「リフロー」が行われる。

 日本語表記の特殊性が、標準化を難しくしていたということだ。たしかに、欧米発のソフトウェアでは過去、いろいろと苦労したことを思い出す。Wordでルビを付けたら行間がおかしくなってしまった、とかですね。
 なかなか標準規格が出来なかったせいで、シャープのXMDFやボイジャーの.bookなど、多くのフォーマットが作られたのだろう。

 デモを見せてもらったが、ブラウザサイズを変更したときのリフローは、文字組にこだわる人には抵抗がありそう。文章の表示領域を変えることで、段落や改行位置が変わってしまうのである。京極夏彦先生がご覧になったら、なんとおっしゃることか……。

 ボイジャー社・萩野社長によると、長らく自分たちは独自の努力を続けてきた。それが昨年、2010年になって「電子書籍元年」などと言われ、急に世間が騒ぎだした。何を今さら、という感じなのだそうだ。
 では、萩野社長が考える電子出版のあり方とは、どんなものなのだろう。

(つづく)

[親記事:第15回国際電子出版EXPO(1) 動画付き電子書籍]

[最新の記事はこちら]

2011年7月12日 (火)

第15回国際電子出版EXPO(2) 気になったブース

 麻見和史です。第15回国際電子出版EXPO見学記の2回目。
 個人的に気になったブースについて、メモしておきます。

 フォントのモリサワが電子雑誌のシステムを開発したというのでびっくりした。電子出版の時代において、フォント屋さんがどう生き延びていくのか心配していたのだが、まさか電子雑誌システムの販売に進出するとは。まだ予定段階なので詳細は未定とのこと。
 ウェブサイトを見たところ、対応デバイスはiPhone、iPad、Androidを搭載したスマートフォンとタブレットになるらしい。

 従来会員登録してダウンロードしなければならなかった電子書籍を、自動販売機で買えるように計画している、というメーカーがあった。どこかと思ったら両替機やつり銭機のグローリーだった。
 
駅などに機械を設置したいという話だ。コインを入れると二次元バーコードが発行され、それを端末で読んで所定のサイトにアクセスすると、該当の電子本がダウンロードできる仕組み。
 しかし、たいていの人は自分の端末で読みたいものを検索し、ダウンロードするのだろうから、自販機で電子書籍を買うことにどれぐらいのメリットがあるか、素人にはちょっとわからない。会員登録したくない人向けのシステムだとは思うのだが……。

「ウェブで電子書籍を販売するシステム」自体を販売しようとする会社もあった。これは、どんな企業が購入するのだろう。
 

01_2
 会場近くのレストランで提供されるカレーのメニュー。一皿700~800円らしい。今日はりんかい線を使って交通費がかかっているため、コンビニで買ったコロッケパンをもそもそと食べた。

 今日何より驚いたのは「電子書籍を読むためのハードウエアはこんなにあるのか」ということだった。スマートフォン、タブレットPCがたくさん並び、それらに電子書籍を提供するための販売サイトも多数ある。電子本データのフォーマットも複数存在しているとのこと。

 この乱立状態がじきにすっきりしてしまうかも……と話すのは株式会社ボイジャーの萩野社長である。セミナーに参加してきたので、次回その内容について記します。

(つづく)

[親記事:第15回国際電子出版EXPO(1) 動画付き電子書籍]

[最新の記事はこちら]

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

作品リスト

  • 鷹の砦 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    人質は、刑事・如月塔子。凶悪犯の魔手から生還せよ! 最悪の知能犯グループVS.<殺人分析班>
    (2017/12/6発売)
    ----------------------
  • : <strong>沈黙する女たち (幻冬舎文庫)</strong>

    沈黙する女たち (幻冬舎文庫)
    ◆内容紹介
    廃屋に展示されるように残されていた女性の全裸死体。それを撮影したものが会員サイト「死体美術館」にアップされる。「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ第2弾。
    (2017/10/6発売)
    【文庫書き下ろし】
    ----------------------

  • : <strong>水葬の迷宮: 警視庁特捜7 (新潮文庫)</strong>

    水葬の迷宮: 警視庁特捜7 (新潮文庫)
    ◆内容紹介
    捜査で判明する新たな事実によってパズルのように埋まっていく謎解きの興趣。緻密な伏線が冴える本格捜査ミステリー。
    ★本書は『特捜7 銃弾』の文庫版です。
    (2017/9/1発売)
    【四六判を文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    遺体の首に挿された青い花。猟奇的な装飾に戦慄する殺人分析班は、新聞社に届いた挑戦状らしきメールに言葉を失う。
    (2017/7/14発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係</strong>

    奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    〈警視庁捜査一課十一係/如月塔子〉シリーズ最新第九作。日本最大の繁華街で起きた殺人事件に、女性刑事・如月が挑む!
    (2017/7/6発売)
    ----------------------

  • : <strong>永久囚人 警視庁文書捜査官</strong>

    永久囚人 警視庁文書捜査官
    ◆内容紹介
    殺人予告か非業の手記か──。謎の小説を解読せよ! 奇妙な幻想小説どおりに殺人事件が! 文字マニア・鳴海理沙警部補が謎に迫る。
    (2017/3/25発売)
    ----------------------

  • : <strong>警視庁文書捜査官 (角川文庫)</strong>

    警視庁文書捜査官 (角川文庫)
    ◆内容紹介
    捜査一課に設置された文書解読班。文章心理学を学んだ鳴海理沙警部補は、右手首が切断された不可解な殺人事件を捜査する。現場に残されたカードの意味とは?
    (2017/1/25発売)
    【四六判を文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)</strong>

    共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)
    ◆内容紹介
    〈裏切者(モグラ)は誰だ!? 上司を、同僚を、監視する女〉──公安部に異動になった篠原早紀は、東欧スパイを調査する傍ら、組織内の裏切者を探すことに…。
    (2016/12/15発売)
    【文庫書き下ろし】
    ----------------------

  • : <strong>女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    洋館で火災が発生。鎮火後、隠し部屋で発見された白骨遺体は、頭部が男性、胴体が女性だった! この家でいったい何が? 如月塔子シリーズ第六弾の文庫化。
    (2016/11/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係</strong>

    雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    SOSメッセージの書かれたタオルを手掛かりに、如月塔子と鷹野は捜査を開始するが…。事件の鍵を握るのは九歳の少年? 十一係シリーズ第八弾。
    (2016/11/8発売)
    ----------------------

  • : <strong>死者の盟約 特捜7</strong>

    死者の盟約 特捜7
    ◆内容紹介
    傷のない遺体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いていったのか? 心配性の岬と楽天家の里中が捜査を開始する。TVドラマ化された『特捜7 銃弾』の続編!
    (2016/3/22発売)
    ----------------------

  • : <strong>聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    アパートの空き部屋で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。腹に書かれた「27」は何を意味するのか。如月塔子と鷹野は年末の上野界隈で捜査を開始するが…。
    (2016/1/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>蝶の力学 警視庁捜査一課十一係</strong>

    蝶の力学 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    資産家夫妻の殺人・誘拐事件が発生。相棒離脱の中、如月塔子はこの猟奇的な事件を解決できるのか? シリーズ第七弾!
    (2015/12/3発売)
    ----------------------

  • : <strong>深紅の断片 警防課救命チーム</strong>

    深紅の断片 警防課救命チーム
    ◆内容紹介
    「少女が閉じ込められている」それは犯人からの119番通報だった…。命を弄ぶ凶悪犯に立ち向かうのは、命を助ける術しか持たない、救急隊!
    (2015/5/27発売)
    ----------------------

  • : <strong>虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!
    (2015/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>警視庁文書捜査官</strong>

    警視庁文書捜査官
    ◆内容紹介
    文章心理学を使って殺人犯を追跡する捜査官・鳴海理沙登場!
    (2015/1/29発売)
    --------------------

  • : <strong>女神の骨格 警視庁捜査一課十一係</strong>

    女神の骨格 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    発見された白骨は、男性の頭部と女性の胴体だった。刑事・如月塔子が事件の真相を追う!
    (2014/12/3発売)
    --------------------

  • : <strong>屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)</strong>

    屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)
    ◆内容紹介
    腹部に煙草の吸い殻と空き缶を押し込まれた遺体。CS放送記者・早乙女綾香が取材に走る!
    (2014/10/9発売)
    【文庫書き下ろし】
    --------------------

  • : <strong>特捜7: 銃弾</strong>

    特捜7: 銃弾
    ◆内容紹介
    警官殺しと両腕のない死体。一課のエースと変わり者の女性刑事が謎を追う!
    (2014/5/22発売)
    --------------------

  • : <strong>水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか――。
    (2014/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係</strong>

    聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    顔と腕が損壊された死体。その腹部には《27》という謎の数字が記されていた。新米女刑事・如月が挑む、もっとも残酷で哀しい事件!
    (2013/12/5発売)
    --------------------

  • : <strong>蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    惨殺死体と共に発見されたのは頭蓋骨・白い花・掛け時計・スープ皿。一体何を意味するのか。殺人分析班が卓越した推理力で犯人に挑む。
    (2013/10/16発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    モルタルで固められた惨殺死体発見――犯人より愛宕署特捜本部へ電話が。新米女性刑事・塔子が交渉相手となったが。本格警察ミステリーの白眉。
    (2013/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ★文庫化にあたり、ノベルス版に加筆訂正を行いました。以後の文庫も同様です。
    --------------------

  • : <strong>虚空の糸 警視庁捜査一課十一係</strong>

    虚空の糸 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    「見抜いた!」と思ったら“見抜かされていた”、この衝撃!――宇田川拓也さん(ときわ書房本店)
    人質は東京都民1300万人。前代未聞の警視庁脅迫事件!
    (2013/4/4発売)
    --------------------

  • : <strong>ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)</strong>

    ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)
    ◆内容紹介
    解剖中の遺体から発見された告発文。黒い絨毯の上で踊る死者──大学医学部で次々起こる不可解な事件。若き女性解剖学者が医学教室の謎に挑む! 第16回鮎川哲也賞受賞作。
    (2012/5/30発売)
    【四六判を文庫化】
    --------------------

  • : <strong>水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係</strong>

    水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」で殺人事件が起き、新人刑事・如月塔子と相棒の鷹野は遺留品の捜査を開始する。
    時を同じくして、都内各所で連続爆破事件が発生。 果たして、「赤い部屋」の謎と東京の運命は?
    (2012/5/8発売)
    --------------------

  • : <strong>蟻の階段 警視庁捜査一課十一係</strong>

    蟻の階段 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    新米女刑事・如月塔子が挑む、新たな難事件
    頭蓋骨、白い花、掛け時計、スープ皿――遺体の周りに残された奇妙な四つの品の意味とは? 本格ミステリの緻密さと警察小説の迫力が融合! 好評シリーズ第二弾
    (2011/10/6発売)
    --------------------

  • : <strong>石の繭 警視庁捜査一課十一係</strong>

    石の繭 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    警視庁捜査一課の女性刑事を描く骨太小説!モルタルで固められた死体と大ポンペイ展の石膏像との関係は?捜査本部にたびたび電話をかけてくる大胆不敵で異常な犯人と、捜査一課の女性刑事との攻防始まる。
    (2011/5/10発売)
    --------------------
          ↑
    2008/10月~2011/4月
        暗黒時代
          ↓
    --------------------

  • : <strong>真夜中のタランテラ</strong>

    真夜中のタランテラ
    長編第2作。
    【在庫なし・文庫化の予定なし】
    (2008/9/30発売)
    --------------------

  • : <strong>ヴェサリウスの柩</strong>

    ヴェサリウスの柩
    第16回鮎川哲也賞受賞作。大学医学部を舞台に「解剖」と「遺体」を描いたミステリーです。献体された「ご遺体」から謎の脅迫状が発見され、その記述に従うように不気味な事件が発生します。【在庫なし】
    (2006/9/30発売)