活動状況

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    ■小説関係(2017/8/7)
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    ●2017年8月29日ごろ『水葬の迷宮 警視庁特捜7』が発売されます。これは『特捜7 銃弾』の文庫版となります。
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    ●2017年7月6日、十一係9『奈落の偶像』が発売されました。また7月14日、十一係7の文庫版『蝶の力学』が発売されました。
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    ●2017年3月25日、『永久囚人 警視庁文書捜査官』が発売されました。
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    ●2017年1月25日、『警視庁文書捜査官』(文庫版)が発売されました。
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    ●2016年12月15日、『共犯レクイエム 公安外事五課』が発売されました。
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    ●2016年11月13日~WOWOWにてドラマ『水晶の鼓動』(全5話)が放送されました。

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    ■イベント関係(2015/6/21)
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    ●最近イベント参加が減っております。どのへんが「イベント・シンポジウム日記」なのかわからなくなってきました。

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2016年6月の記事

2016年6月30日 (木)

活動状況(2016/6/30) 二名同時に入院

 麻見和史です。今日で6月も終わりですね。これはまずい……。

 一度退院した家人が二度目の入院をしました。24時間の付き添いが必要ですが、前に一度経験していたし、今回はあらかじめ日程も決まっていたので、それほど負担はないだろうと思っていました。

 ところがその直前に別の家人の入院が決まり、困ってしまいました。ふたり目のほうは24時間の付き添いは不要ですが、入院の手続き、検査の立ち会い、見舞い、洗濯物の処理などで時間をとられます。別の病院なので移動の手間もかかります。
 今回は急遽、別の親族にも助けてもらって、三名の交替制で乗り切りました。もし人の手配がつかなかったら、どうなっていたことか。

          *

 この二名の同時入院があったため、今年の本格ミステリ作家クラブ総会と大賞贈呈式は参加できませんでした。当日の午前中にキャンセルの連絡をしてしまい、事務局の方にはご迷惑をおかけしました。

 また、日曜に予定されていた打ち合わせ一件もキャンセルせざるを得ませんでした。週末なのでメールだと連絡がつかない可能性があったのですが、ツイッターでメッセージを送ったら1分たたずに「了解しました!」と返事がきました。急な予定変更をお願いしてしまい、申し訳ありませんでした。

 そういうわけで、また5日ぐらい原稿がストップしております。もう7月になるし、そろそろ集中して書かないと本当にまずいです。

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2016年6月21日 (火)

活動状況(2016/6/21) 一週間作業中断

 麻見和史です。いつの間にか、今年も前半が終わろうとしています。非常に焦っております。

 先週家人が入院し、医院から24時間病室で付き添いをしてくれ、と言われて困ってしまいました。
 今の時代にそんなことがあるの? と思って調べたところ、私が知らなかっただけで、けっこうそういうケースはあるようです。病床数の多くないクリニック(診療所)だと、そうなる率が高くなるのかも。看護師の数が少ないということもあるし、何かあったとき医療訴訟を起こされては困る、という事情もあるのでしょう。

 それにしても、人によっては付き添いが困難な場合もあるはず。そういうときはどうするんですかと訊いたら、家政婦紹介所のパンフレットをあげるから、自分で人の手配をしてくれ、とのこと。
 しかし、まったく知らない人に患者の世話を任せることには抵抗があります。家政婦さんのほうだって、患者の既往症や家庭環境を詳しく知っているわけではないので、判断に困ることも多いでしょう。
 幸い、うちの場合はスケジュールをなんとかやりくりして、二名の交替制で乗り切ることができました。

          *

 ところで、付き添いをしている間ノートパソコンで原稿を書こうと思ったのですが、4時間ぐらいで原稿用紙1枚分しか進みませんでした。検温だ食事だ薬だトイレだと次々やることが出てくるので、作業に集中できる環境ではないんですよね。かろうじてできたのは、メモを元にして日記を書くことぐらいでした。

 おかげさまで患者は退院できましたが、私のほうは一週間作業が中断してしまったため、スケジュールの組み直しが必要です。なんとかうまく調整しないと……。

 まとめ。今回いろいろ経験しまして、こういう問題も真剣に考えなくてはいけないなと思いました。いずれこのことは小説に書きたいと考えています(社会派?)。

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2016年6月 9日 (木)

ドラマ『重版出来!』感想(3) 第7話~第8話

 麻見和史です。テレビドラマ『重版出来!』の感想(3)です。
 以下、Twitterに投稿したものをまとめておきます(一部手直ししています)。

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『重版出来!』第7話見ました。原作で沼田さんのエピソードはいい話だとわかっていたのですが、ムロツヨシさんの演技で見事に泣かされました。独特の口調で喋る沼田さんと三蔵山先生のやりとりもよかったし、最後、中田くんと別れたあとの沼田さんもすばらしかったですね。

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このドラマは野木亜紀子さんの脚本が抜群にうまいと思います。もちろん原作が面白いからこそドラマの企画が出たわけでしょうが、現在刊行されている原作のエピソードを見渡して、映像用に物語を再構成しているところがすばらしい。変なものを足したりしないセンスの良さに好感が持てます。

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 商売である以上、どんな業界でも数字が重視されるわけですが、テレビドラマの場合は毎週視聴率が出てくるので大変だろうと思います。放送期間中、関係者は一喜一憂という感じなのかもしれません。

 数字がよかった場合、俳優さんのお手柄となることが多いようですが、私はもっと脚本家が評価されるべきだと思っています。『重版出来!』は野木亜紀子さんという方が担当なさっているそうですが、無茶をしない丁寧なストーリー展開だし、とても実力のある方だと感じます。原作を大事にしているところもすばらしいですよね。

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沼田さんは、作品を理解してくれる編集者に出会えなかった、ということでした。でも本人は積極的にアドバイスを受け入れなかったようなので、そこが分かれ目だったのかもしれません。商業の世界でやっていくのなら、やはり編集者のアドバイスやオーダーには従うべきだったのではないかと。

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ただ、編集者と作家の相性というのは確かにあります。私の場合も原稿の修正でOKが出ず、どんどん時間がたってしまうということがありました。「デビューするよりデビュー後に生き残るほうが大変」という話をときどき聞きますが、事実だと思います。運を味方につけるしかないんですよね。

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 沼田さんの話は本当によかったですね。私の中でムロツヨシさんというとコントのイメージが強かったのですが、抑えた演技によって、沼田さんの人柄を伝えることに見事、成功していました。
 夢破れて現場を去るというシーン、沼田さん本人もそうでしょうが、見送る人たちもつらいですよね。実力勝負の世界だから仕方がないとはいえ……。

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『重版出来!』第8話見ました。前回が傑作だったので評価が辛いかもしれませんが、今回は少しエピソードが多すぎたのでは……。中田くんの話、牛露田獏先生の話、地方書店の話、河さんと山縣留羽先生の話まであったので、どこを軸に見ればよいか分かりにくかったような気がしました。

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これは原作とドラマの構造の違いが原因だと思います。原作はそれぞれが短編として面白いのですが、そのまま映像にすると短編集みたいになってしまうので、今回は1話の中で小さいエピソードを同時に走らせることにしたんじゃないでしょうか。脚本担当さんも苦労された回だと思います。

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第8話ですが、個人的には河さんと山縣留羽先生のエピソードをじっくり見たかった気がします。ほんの一瞬でしたが、最後の河さんの表情、すばらしかったですもんね。

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 第8話はいくつかある小さい話をまとめて見せてくれた回で、これはこれで有りだと思います。るうるうの話は、私も原作を読んで気に入っていたので……。ただ、第7話のインパクトがあまりに強かったので、上記のような感想になってしまいました。
 でも、このあとまだ中田くんの話がありますよね。楽しみにしています。

2016年6月 4日 (土)

『宝塚歌劇 柚希礼音論 レオンと9人のトップスターたち』

 麻見和史です。先日、演劇関係のライターさんからご著書をお送りいただきました。興味のある方がいらっしゃるかも、と思いましたので、以下にご紹介します。

 いただいのは松島奈巳さんの『宝塚歌劇 柚希礼音論 レオンと9人のトップスターたち』 (東京堂出版)。

 私、ずいぶん前ですが芝居にハマっていた時期があり、多いときは年に100本以上見ていました。小劇場演劇が中心でしたが、後学のためにと商業演劇を見ることもありました。
 個人的な印象ですが、日本の商業演劇としてもっとも成功しているのは劇団四季と宝塚歌劇団の作品だろうと思っていました。教養としてどちらも見ておくべきだと考え、値段は高かったのですが何度か大きな劇場に足を運びました。

 宝塚歌劇団というと私のような世代はどうしても『ベルサイユのばら』を連想してしまいます。しかし私が初めて東京宝塚劇場で見たのは雪組公演雪之丞変化でした。日記を調べてみたら1995年3月のことですね。もう20年以上前ですか!
 今思えば、いきなり日本物というのはベストの選択ではなかったかもしれません(少し消化不良感が……)。

 その後、やはり宝塚なら西洋のお話を見てみたいと思い、再チャレンジしたのが同年7月の星組公演『国境のない地図』でした。これは私のような初心者が期待したとおりの西洋物で、大変満足して帰ってきました。

          *

 じつは、私の宝塚体験はこの2回しかなく、今般『宝塚歌劇 柚希礼音論』をいただいたとき、はたして自分に理解できるだろうかと、少し不安に思っていました。

 しかしそこは経験豊富な演劇ライターさんのこと、初心者にもわかりやすい書き方になっていました。
 柚希礼音さんのことをあまり知らない私でも、天海祐希さんならドラマで見たことがあります。1章にこの天海さんのことが書かれていて、柚希さんとの比較が行われ、年齢は離れているものの両者には不思議な共通点があった……というふうに論が進んでいきます。この辺り、非常によく練られた構成だと感じました。

 ほかに大浦みずき、北翔海莉、真飛聖、安蘭けい、真矢みき、真琴つばさ、明日海りお、といった方々が紹介されています。天才肌の人もいれば、努力家タイプの人もいるのですね。本当に、いろいろな個性があるものです。

 読んでいくうちにわかったのですが、宝塚ファンの方々にはそれぞれ贔屓の役者さん(タカラジェンヌ)がいるようです。いわゆる「推しメン」のようなものでしょうか。
 私にも想像がつきますが、自分の好きな役者さんがほかの役者さんに抜かれてしまうと、これは大変悔しい。まして後輩に抜かれたとしたら、「どうしてそうなるの?」という不満が出てくるでしょう。ファンとしては当然のことだと思います。
 この本を読むと、宝塚歌劇団にとって、ファンの方々の反応が大変気になるものらしい、ということがわかります。もちろん役者さんたちご本人も、自分の人気や、組の中での立ち位置などを気にしていることと思います。こういう世界は本当にシビアですよね。

          *

 柚希礼音さんはもう退団されて、あらたな活動を開始されたとのこと。
 男役だった方が一般のショービジネスの世界に行くと、それまでのイメージが強くて、興行的に苦労することがあるそうです。たしかに、宝塚の男役は中性的なかっこよさが売りだと思うので、外に出たとき、演じられる役は限られてしまうのかもしれません。

 しかしこの秋、柚希さんがあるミュージカルに挑戦すると聞いて、「その手があったか!」と膝を打ちました。
 演目は『バイオハザード─ヴォイス・オブ・ガイア─』。人気ゲームを原案としたもので、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画も有名です。これは柚希さんのはまり役になるかもしれません。
 この企画を立案した人はすごいなあと、素直に感心した次第です。

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2016年6月 3日 (金)

ドラマ『重版出来!』感想(2) 第5話~第6話

 麻見和史です。テレビドラマ『重版出来!』の感想の続きです。
 以下、Twitterに投稿したものをまとめておきます(一部手直ししています)。

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『重版出来!』第5話見ました。今日は脚本担当さんの力が発揮された回でしたね。社長の回想は原作第1巻にありますが、まだストーリーが安定軌道に入る前だったので、初読のとき少しだけ違和感がありました。ドラマではそれを第5話に移してくれたので、自然に見ることができました。

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本の断裁を取り入れた脚本はとても効果的だったと思います。あのシーンで古い本の終焉が描かれ、その一方で大塚シュート先生の新刊が誕生するという希望も見せてくれたわけですよね。しかし、断裁ってあんなふうに行われるんですか。見ていてつらいものがあります。

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 本を保管しておくには広い場所が必要なので、出版社はみな倉庫を持っているようです。この倉庫を維持するにはお金がかかるので、売れない本の在庫はなるべく減らしたい。それで、定期的に断裁処理が行われるわけです。

 売れているときに在庫がないと販売の機会ロスになってしまいます。しかし売れるかどうかわからないものを大量に刷るわけにはいきません。それで、本を出すときには初版部数の見極めが大事になってきます。
この作家ならこれぐらいの部数は売れるだろう」という予測の結果、初版部数が決まります(ドラマでも会議の様子が描かれていましたよね)。ここで、過去の販売データが重視されます。

「前回この作家はこれだけしか売れませんでした」という悪い結果があると、次の部数は前回より減る可能性があります。部数が減るとお客さまの目に触れる機会が少なくなってさらに売れなくなり、次の部数はもっと減ってしまいます。
 駆け出し作家の時期にはこうした負のスパイラルに陥ることが多く、私も1冊ごとに初版部数が減っていくのを見て相当焦ったものでした。

 ちなみに、四六判単行本と文庫本の初版部数はかなり違います。当然のことながらお値段の安い文庫本のほうがよく売れるので、そちらのほうが部数も多くなるわけです。

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次回はついに、私の好きな「新人ツブシ」安井さんの話ですね。東江(あがりえ)さんと安井さんのエピソードに関してはいろいろ語りたいことがありますので、来週までにメモ帳に書きためておこうと思います。

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『重版出来!』第6話見ました。東江さんとの仕事を見て、あらためて「安井さんは言い方がきついなあ」と思いましたが、それでも彼を認めたいという気持ちは変わりませんでした。つきあいにくい人だけど、成果を挙げているわけですから、やはり優秀なんですよね。

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今回のトラブルの原因は安井さんの怠慢ではなく、芸能事務所が修正要求を出すのが遅かった、ということです。安井さんは無能な編集者ではないので、もし間に合いそうになければ、何らかの方法で東江さんをサポートしたと思うのです。刊行延期だけは絶対避けたかったはずなので。

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 第6話で描かれたトラブルですが、ざっくり説明するとこんな内容です。

 安井さんという漫画編集者が、映画化の決まっている小説をコミカライズ(漫画化)する、という仕事を取ってきました。彼はネットで見つけたアマチュアの東江さんという女子大生に連絡をとります。
 東江さんは、絵はうまいのですがストーリー作りが得意でないため、これを引き受けることにしました。彼女にとってはこの漫画がデビュー作となるわけです。
 ところが数話描き上げたところで安井さんから電話が……。
 映画の主演女優の所属事務所から要望があり、主人公の女性の髪形を変えることになった、というのです。今まで描いたものをすべて手直ししなければならず、東江さんは動揺します。しかし安井さんは、やってもらわなくては困る、と言って年末年始の休暇に入ってしまう──というストーリーです。

 当然、「安井さんはひどい!」という感想が出てくると思います。たしかに安井さんの態度にはちょっと問題がありますが、彼のようなきっちりした人なら事前にデザイン画を提出していたはずです(現に、小説家の先生からはOKが出ていた)。それなのに芸能事務所があとから要望を出してきたため、漫画家にしわ寄せが来てしまったわけです。

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いろいろと態度のよくない人ですが、それでも私が安井さんを評価するのは、彼が新人にきちんと仕事を与えているという点です。まだオリジナル作品をうまく描けない東江さんには、たとえ原作つきであっても、あれは良い仕事であり、良い経験になったのではないかと思います。

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なんといっても、本が出れば東江さんにはお金が入ります。今はコミカライズ専門だとしても、興都館と関係を作っておけば、オリジナルを描くチャンスは出てくると思うのです。これから安井さんを利用してやる! ぐらいの気持ちが東江さんにあれば、状況は変わっていたかもしれません。

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「いやいや、時間をかけてもオリジナル作品で勝負すべきだよ」という意見もあるでしょうが、私は、とにかく本を出し続けて力を伸ばしたほうが良いと考える立場です。いくら優れた作品を出したとしても、それが三年に一度では、新人作家は読者に忘れられてしまいますので。

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出版の世界には、新人の作品を何年も修正させ続ける編集さんがいます。その親心には感謝すべきですが、早く結果を出したい新人にとっては、待ち時間が相当なストレスになります。そう考えると、性格に難はあるものの、安井さんのような編集者も必要ではないかと思えてくるのです。

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でも、もし自分の担当が安井さんみたいな人だったら……。うーん、それはやっぱり嫌かもしれないですね。まあ安井さんも、つきあいの長い作家にはあんな態度をとらないだろうと思いますが。

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 私も二年半ぐらいずっと原稿の修正を続けていた時期があって、あのときは本当に困ってしまいました。自分で選んだ道だろう、と言われればそうなのですが、それにしても、長らく修正を続けたのにまったく結果が出ないというのはきついものです。

2016年6月 1日 (水)

ドラマ『重版出来!』感想(1) 第1話~第4話

 麻見和史です。テレビドラマ『重版出来!』を毎週楽しみにしています。書店さんや出版社、漫画家、小説家など、本に関わる仕事をする人には大変好評だと聞いています。

 今回特に感じたのですが、ドラマ化においては、優れた原作とそれをうまくアレンジした脚本がきちんと評価されるべきだと私は思います。普段出演者に注目することが多いですが、原作や脚本といった土台がしっかりしていなければ、ドラマは成立しませんよね。

          *

 以下、Twitterに投稿した感想をまとめておきます。今回は第1話から第4話までの分です(一部手直ししています)。

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ドラマ『重版出来!』第1話見ました。原作1巻の内容を忘れてしまっていたのですが、そうそう、面接であんなことがあったんでしたね。原作ではこの先、良いエピソードがたくさん出てくるので、どう映像化されるか楽しみです。あ、オダギリジョーさんは五百旗頭(いおきべ)さんそのものでした。

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三蔵山先生が自分への評価を見て落ち込むところは、見ていてつらいものがありました。漫画も小説も、お客さまの大事なおこづかいで買っていただくものなので、どんな感想でも作者は謙虚に受け入れるべきだと思っています。思ってはいるのですが、辛辣なものを見るとやはり凹みますよね。

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 第1話の面接シーンなどはドタバタコメディーっぽいところがありましたが、三蔵山先生の話はけっこうシリアスで、身につまされるものがありました。ネットの感想には、本当にきついものがありますから。

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ドラマ『重版出来!』第2話見ました。「うまくいきすぎだよ」と言う人もいるでしょうが、営業さんや書店員さんの応援があってヒット作が生まれる、というのは説得力がありました(ただ、あれだけの話題作ならもう少し早く重版になるような気も…)。とにかく八丹カズオ先生の努力が報われてよかった!

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『タンポポ鉄道』の話は原作でも「少し出来すぎかな」と感じたのですが、八丹カズオ先生がいい人なので、やっぱり売れてよかったなと、素直に感動しました。このドラマ、原作の雰囲気を活かしたキャスティングが本当にうまいと思います。

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ドラマ『重版出来!』第3話見ました。修正を依頼する側も大変だということがよくわかりました(いつもすみません)。どこでOKとするか、見極めるのは本当に難しいだろうなと思います。妥協して、あとで悪い評価をされても困るし…。次回「新人ツブシ」安井さんの話はとても好きなので、期待大です

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 編集者さんの仕事で一番大事なのは「的確な駄目出しをすること」だと思っています。なぜこれがよくないのかを説明し、こうあるべきでは? とアドバイスしてくださる方は信用できます。私の場合、編集さんのオーダーで仕事をしているという意識が強いので、アドバイスしていただいた部分はほとんど受け入れるようにしています。

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『重版出来!』第4話見ました。3カ月もデビューさせず、その作家の人生に責任とれるのか(大意)という安井さんの台詞は非常に重いものでした。良い作品でデビューさせたいという黒沢さんの親心はわかるのですが、新人作家は今自分がどのへんにいるかわからないため、とても不安になるんですよね。

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原稿の修正というのは難しくて、編集者の要求が作家にうまく伝わらない、作家の意図が編集者に伝わらない、などの理由で時間がかかってしまうことがあります。駄目なら駄目で早くボツにしてもらえれば諦めもつくのでしょうが…。私の場合、同じ原稿を2年以上修正し続けた経験があります。

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第4話ですが、中田くんと東江さんの会話はよかったですよね。あれで中田くんの天才性がわかりやすく説明され、東江さんはコンプレックスを感じたわけで…。中田くんは、原作ではかなり癖のある人として描かれていますが、ドラマ版では感情移入できそうなキャラになっていると感じます。

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 原稿修正は面倒ですし、できればやりたくないのですが、直せば必ず良くなります(経験談)。
 慣れてくると自分で「ここは駄目だろうなあ」とわかるようになるので、言われる前に直すようにします。つまり、自分に駄目出しをするわけです。
 これにも段階があって、最初のうちは直さない言い訳をいろいろ考えてしまうのですが、それを乗り越え、自分に鞭を入れることができるようになれば一歩前進かも……と思っています。

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作品リスト

  • : <strong>水葬の迷宮: 警視庁特捜7</strong>

    水葬の迷宮: 警視庁特捜7
    ◆内容紹介
    2014年に刊行された『特捜7 銃弾』の文庫版です。
    (2017/8/29ごろ発売予定)
    【四六判を文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    遺体の首に挿された青い花。猟奇的な装飾に戦慄する殺人分析班は、新聞社に届いた挑戦状らしきメールに言葉を失う。
    (2017/7/14発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係</strong>

    奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    〈警視庁捜査一課十一係/如月塔子〉シリーズ最新第九作。日本最大の繁華街で起きた殺人事件に、女性刑事・如月が挑む!
    (2017/7/6発売)
    ----------------------

  • : <strong>永久囚人 警視庁文書捜査官</strong>

    永久囚人 警視庁文書捜査官
    ◆内容紹介
    殺人予告か非業の手記か──。謎の小説を解読せよ! 奇妙な幻想小説どおりに殺人事件が! 文字マニア・鳴海理沙警部補が謎に迫る。
    (2017/3/25発売)
    ----------------------

  • : <strong>警視庁文書捜査官 (角川文庫)</strong>

    警視庁文書捜査官 (角川文庫)
    ◆内容紹介
    捜査一課に設置された文書解読班。文章心理学を学んだ鳴海理沙警部補は、右手首が切断された不可解な殺人事件を捜査する。現場に残されたカードの意味とは?
    (2017/1/25発売)
    【四六判を文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)</strong>

    共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)
    ◆内容紹介
    〈裏切者(モグラ)は誰だ!? 上司を、同僚を、監視する女〉──公安部に異動になった篠原早紀は、東欧スパイを調査する傍ら、組織内の裏切者を探すことに…。
    (2016/12/15発売)
    【文庫書き下ろし】
    ----------------------

  • : <strong>女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    洋館で火災が発生。鎮火後、隠し部屋で発見された白骨遺体は、頭部が男性、胴体が女性だった! この家でいったい何が? 如月塔子シリーズ第六弾の文庫化。
    (2016/11/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係</strong>

    雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    SOSメッセージの書かれたタオルを手掛かりに、如月塔子と鷹野は捜査を開始するが…。事件の鍵を握るのは九歳の少年? 十一係シリーズ第八弾。
    (2016/11/8発売)
    ----------------------

  • : <strong>死者の盟約 特捜7</strong>

    死者の盟約 特捜7
    ◆内容紹介
    傷のない遺体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いていったのか? 心配性の岬と楽天家の里中が捜査を開始する。TVドラマ化された『特捜7 銃弾』の続編!
    (2016/3/22発売)
    ----------------------

  • : <strong>聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    アパートの空き部屋で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。腹に書かれた「27」は何を意味するのか。如月塔子と鷹野は年末の上野界隈で捜査を開始するが…。
    (2016/1/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>蝶の力学 警視庁捜査一課十一係</strong>

    蝶の力学 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    資産家夫妻の殺人・誘拐事件が発生。相棒離脱の中、如月塔子はこの猟奇的な事件を解決できるのか? シリーズ第七弾!
    (2015/12/3発売)
    ----------------------

  • : <strong>深紅の断片 警防課救命チーム</strong>

    深紅の断片 警防課救命チーム
    ◆内容紹介
    「少女が閉じ込められている」それは犯人からの119番通報だった…。命を弄ぶ凶悪犯に立ち向かうのは、命を助ける術しか持たない、救急隊!
    (2015/5/27発売)
    ----------------------

  • : <strong>虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!
    (2015/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>警視庁文書捜査官</strong>

    警視庁文書捜査官
    ◆内容紹介
    文章心理学を使って殺人犯を追跡する捜査官・鳴海理沙登場!
    (2015/1/29発売)
    --------------------

  • : <strong>女神の骨格 警視庁捜査一課十一係</strong>

    女神の骨格 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    発見された白骨は、男性の頭部と女性の胴体だった。刑事・如月塔子が事件の真相を追う!
    (2014/12/3発売)
    --------------------

  • : <strong>屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)</strong>

    屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)
    ◆内容紹介
    腹部に煙草の吸い殻と空き缶を押し込まれた遺体。CS放送記者・早乙女綾香が取材に走る!
    (2014/10/9発売)
    【文庫書き下ろし】
    --------------------

  • : <strong>特捜7: 銃弾</strong>

    特捜7: 銃弾
    ◆内容紹介
    警官殺しと両腕のない死体。一課のエースと変わり者の女性刑事が謎を追う!
    (2014/5/22発売)
    --------------------

  • : <strong>水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか――。
    (2014/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係</strong>

    聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    顔と腕が損壊された死体。その腹部には《27》という謎の数字が記されていた。新米女刑事・如月が挑む、もっとも残酷で哀しい事件!
    (2013/12/5発売)
    --------------------

  • : <strong>蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    惨殺死体と共に発見されたのは頭蓋骨・白い花・掛け時計・スープ皿。一体何を意味するのか。殺人分析班が卓越した推理力で犯人に挑む。
    (2013/10/16発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    モルタルで固められた惨殺死体発見――犯人より愛宕署特捜本部へ電話が。
     新米女性刑事・塔子が交渉相手となったが。本格警察ミステリーの白眉。
    (2013/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>虚空の糸 警視庁捜査一課十一係</strong>

    虚空の糸 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    「見抜いた!」と思ったら“見抜かされていた”、この衝撃!――宇田川拓也さん(ときわ書房本店)
    人質は東京都民1300万人。前代未聞の警視庁脅迫事件!
    (2013/4/4発売)
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  • : <strong>ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)</strong>

    ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)
    ◆内容紹介
    解剖中の遺体から発見された告発文。黒い絨毯の上で踊る死者──大学医学部で次々起こる不可解な事件。若き女性解剖学者が医学教室の謎に挑む! 第16回鮎川哲也賞受賞作。
    (2012/5/30発売)
    【四六判を文庫化】
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  • : <strong>水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係</strong>

    水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」で殺人事件が起き、新人刑事・如月塔子と相棒の鷹野は遺留品の捜査を開始する。
    時を同じくして、都内各所で連続爆破事件が発生。 果たして、「赤い部屋」の謎と東京の運命は?
    (2012/5/8発売)
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  • : <strong>蟻の階段 警視庁捜査一課十一係</strong>

    蟻の階段 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    新米女刑事・如月塔子が挑む、新たな難事件
    頭蓋骨、白い花、掛け時計、スープ皿――遺体の周りに残された奇妙な四つの品の意味とは? 本格ミステリの緻密さと警察小説の迫力が融合! 好評シリーズ第二弾
    (2011/10/6発売)
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  • : <strong>石の繭 警視庁捜査一課十一係</strong>

    石の繭 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    警視庁捜査一課の女性刑事を描く骨太小説!モルタルで固められた死体と大ポンペイ展の石膏像との関係は?捜査本部にたびたび電話をかけてくる大胆不敵で異常な犯人と、捜査一課の女性刑事との攻防始まる。
    (2011/5/10発売)
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          ↑
    2008/10月~2011/4月
        暗黒時代
          ↓
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  • : <strong>真夜中のタランテラ</strong>

    真夜中のタランテラ
    長編第2作。
    【在庫なし・文庫化の予定なし】
    (2008/9/30発売)
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  • : <strong>ヴェサリウスの柩</strong>

    ヴェサリウスの柩
    第16回鮎川哲也賞受賞作。大学医学部を舞台に「解剖」と「遺体」を描いたミステリーです。献体された「ご遺体」から謎の脅迫状が発見され、その記述に従うように不気味な事件が発生します。【在庫なし】
    (2006/9/30発売)