活動状況

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    ■小説関係(2017/8/7)
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    ●2017年8月29日ごろ『水葬の迷宮 警視庁特捜7』が発売されます。これは『特捜7 銃弾』の文庫版となります。
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    ●2017年7月6日、十一係9『奈落の偶像』が発売されました。また7月14日、十一係7の文庫版『蝶の力学』が発売されました。
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    ●2017年3月25日、『永久囚人 警視庁文書捜査官』が発売されました。
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    ●2017年1月25日、『警視庁文書捜査官』(文庫版)が発売されました。
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    ●2016年12月15日、『共犯レクイエム 公安外事五課』が発売されました。
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    ●2016年11月13日~WOWOWにてドラマ『水晶の鼓動』(全5話)が放送されました。

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    ■イベント関係(2015/6/21)
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    ●最近イベント参加が減っております。どのへんが「イベント・シンポジウム日記」なのかわからなくなってきました。

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2015年7月の記事

2015年7月31日 (金)

活動状況(2015/7/31) 雨戸と原稿

 麻見和史です。最近の活動状況です。

◆新作長編
 新作の原稿がようやく出来上がりました。これから何回か手直しが必要ですが、とにかく第一稿が完成してほっとしました。
 スタート後、この原稿を書かなかったのは行事で出かけた2日間だけだったので、本当に毎日書き続けていたことになります。これだけ厳しいスケジュールになったのは初めてでした。いや本当にきつかった……。

 雨戸を開ける→原稿→雨戸を閉める→原稿→ビール→原稿→雨戸を開ける……ということをずっと繰り返していました。
 朝、雨戸を開けるときには本日分のノルマについて考え、
「今日は面倒なあのシーンを書かなくちゃいけないんだよなあ」
 とか、
「今日書くところって『執筆時検討』になってるじゃないか」(何を書くかが決まっていない)
 などと憂鬱になることがよくありました。

 正直に言うと、今回は本当に間に合う気がしなかったのですが、ぎりぎりで間に合ってしまいました。こういうことがあると、次回また「この前と同じ要領でやれば大丈夫だろう」とのんきに考えてしまいそうな気がします。
 いやいや、土日も働くことで間に合わせるというのは間違っていますよね。もうデスマーチはやめましょうよ、と私は言いたい!(自分に)

 ということで次回から、せめて日曜だけは休めるようなスケジュールにしたいと思っています(土曜は、やらざるを得ないという前提)。

◆8月以降の予定
 8月は別の原稿と、今回の新作原稿を直します。
 その合間に、新規プロジェクトをいくつかスタートさせたい考えです。ネタ出し、プロット作成、執筆、修正、ゲラチェックという作業工程がありますが、これをスピードアップさせる画期的な方法を思いつきました。この秋からそのシステムを導入しようと思います。

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2015年7月23日 (木)

作家の不思議(6) ペンネームはどうやって決めるのか

 麻見和史です。毎日暑いですね。知人の質問に答える「作家の不思議」シリーズ、第6回です。軽い読み物としてお楽しみください。
 なお、以下は麻見の個人的な見解ですので、これに当て嵌まらないケースも多々あると思います。どうかご了承ください。

          *

◆不思議その6「ペンネームはどうやって決めるのか」

 作家としてデビューする前、一般的には新人賞に応募するときですが、自分のペンネームを考えなくてはなりません。

 本名で執筆なさる先生もいらっしゃいますが、多くの作家は本名とは別の名前を考えます。これには、私生活と創作活動を切り離すという意味があります。自由な創作を行うためにも本名は明かさないようにしたい、ということです。

 このペンネームですが、どんなものでもOKなので、決めるときはかなり迷います。自分の本名から何文字か使う人もいますし、本名を分解してアナグラムで新しい名前を作る人もいます。ただ、アナグラムの場合、使える字(アルファベット)が限られるため、無理やり作った感じが出てしまうことがありますので、注意が必要です。

 老婆心ながら、これからペンネームを付ける方にアドバイスさせていただくとすれば……。
 非常に難しい漢字を使っているとか読み方が特殊だとかいうのは、できれば避けたほうがよいと思います。同じ漢字、同じ読みの有名人がいる場合も、使わないほうが無難です。
 なぜかというと、これらの場合、ネット検索で自分の名前がうまくヒットしないことがあるからです。また、読者の方が書店で本を探すときも、少し戸惑われるのではないかという気がします。これらは販売機会のロスにつながります。

 さて、私の場合どうしたかというと、姓名判断の本を読んでペンネームを決めました。馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれませんが、せっかく自由につけられるのだから、できるだけ良い運を呼び込む名前にしようと思ったのです。
 実際、あれだけ運の悪かった私がこうして小説のお仕事をいただけるようになったのですから、やはりこの名前にしてよかったと思っています。

 決めるに当たっては、本を3冊読んで、良い運を呼ぶとされる画数を組み合わせました(これがけっこう難しい)。また、音の響きも満足できるものにしてあります。
 それから、もうひとつ注意したのは、「あ」から始まる名前にしようということでした。探偵社や引っ越し会社と同じ発想です。こうしておくと、書店さんで作者名の五十音順に本を並べてもらうとき、最初のほうに位置を取ることができます。うしろのほうの方より、少しだけ得をするのではないかと思っています。

 じつは鮎川哲也賞の作家さんは「あ」行で始まる名前の方が多いんですよね。本格ミステリーの賞だけに、みなさんペンネームにも相当こだわっていらっしゃるのではないでしょうか。

          *

 次回は「作家とサイン」などについてお話しできれば、と思っています。

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2015年7月20日 (月)

ドラマ『石の繭』(10) プロモーション映像(30秒、60秒)公開

 麻見和史です。WOWOWドラマ『石の繭』のプロモーション映像(30秒、60秒)が公開されました。
 この映像は、WOWOWさんのウェブサイトで見ることができます。

◆WOWOW 連続ドラマW 石の繭 [映像]

 また、7月19日、WOWOWさんの『死の臓器』放送後に、予告として30秒のバージョンが流れたのを確認しました。

 この30秒、60秒バージョンですが、前回公開された15秒バージョンとは異なるカットが多く、かなり内容が充実しています。今回は鷹野をはじめとする十一係メンバーの顔も、画面を停止させればはっきり見えます。
 よく見ると鷹野(青木崇高さん)は色付きのワイシャツを着ていて、原作よりお洒落な感じになっています。おお、これはいいですね!

 はたして十一係のメンバーは、猟奇殺人事件にどう立ち向かうのでしょうか。手がかりは何者かによって練られたモルタル、そして過去に起こったある事件です。
 捜査を続ける中で如月塔子は何を突き止め、鷹野はどのような推理を行うことになるのか。ぜひドラマ本編でご確認いただきたいと思います。

          *

 WOWOWさんの『石の繭』関連ページはこちら にあります。「連続ドラマW」枠で8月16日(日)22時スタート、全5回の放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年7月19日 (日)

活動状況(2015/7/19) やけ酒飲んで原稿が遅れる

 麻見和史です。先日、大変ショックな出来事がありまして、やけ酒飲んで原稿が遅れる、という事態に発展してしまいました。とほほ……。

 気を取り直して、活動状況の報告です。

 現在、新作長編の原稿をやっております。これが7月末までかかる予定。
 上記のとほほな事件のせいでスケジュールが一日遅れており、これを明日からの1週間でなんとか取り戻したい考えです。

 8月上旬は別の原稿を直します。
 そのあと8月下旬は、懸案の新作に取りかかりたいと考えています。延び延びになってしまっていましたが、今年は本当にやります!

 また、別件なのですが、先日編集担当氏と雑談していて「麻見さん、こういうの出来ます?」というオーダーをいただきました。うまくいけば面白い展開になりそうなので、時間を調整してチャレンジできれば、と思っています。

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2015年7月15日 (水)

ドラマ『石の繭』(9) WOWOW加入

 麻見和史です。8月16日からドラマ『石の繭』が放送されるのでWOWOWさんに加入しました(じつは今まで入っていませんでした。すみません!)。

 十数年前に一度WOWOWさんを見ていた時期があったのですが、転居のため解約してそのままになってしまっていました。
 映画をはじめドラマ、スポーツ、アニメなど幅広いジャンルの放送が行われているので、とても楽しみです。今入ればドラマ『死の臓器』や『煙霞』も見られるし!

 加入にあたり、どういう方法で見ればいいのか調べてみました。うちはケーブルテレビを視聴しているので、そこを経由して契約するのが一番手っ取り早いとわかり、早速問い合わせの電話をかけました。

 複数のセットトップボックスがあるため、どれにWOWOWさんの契約を適用するのか確認作業が必要でしたが、電話だけで手続きは終了。20分もかかりませんでした。
 料金は税抜き月2000円とのこと(加入月は無料)。これはケーブルテレビ会社によって変わるようです。また、WOWOWさん本体で契約するともう少し高くなるという話でした。

 このあと2時間ぐらいチャンネルを合わせておけば、普通に見られるようになるそうです。よし、あとで見てみよう。

          *

 WOWOWさんの『石の繭』関連ページはこちら にあります。最近リニューアルされたそうで、今後は人物の相関図なども公開されるそうです。誰がどの刑事を演じるか、まもなくわかるということですね。楽しみにお待ちください。

「連続ドラマW」枠で8月16日(日)22時スタート、全5回の放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年7月11日 (土)

ドラマ『石の繭』(8) 撮影現場見学

 麻見和史です。先日、ドラマ『石の繭』の撮影現場を見学させていただきました。プロデューサーさんから許可を得ましたので、少しだけこのブログでご報告いたします。
 守秘義務があるため撮影場所、シーン、出演者などについて詳しく書けないことを、どうかご了承ください。

          *

 プロデューサーさんの案内で、今まさに撮影中の場面を見せていただきました。

 捜査員に扮した俳優さんたちの生の演技を拝見し、こういうふうにドラマを作るんだな、というのがよくわかりました。もともと原作に長い台詞が多く、脚本の渡辺謙作さんもそれを活かしてくださっているので、俳優さんたちはみんな大変そうでした。どうもすみません。

 内片輝監督にご挨拶し、撮影方針について教えていただきました。
 WOWOWさんの場合、地上波のドラマに比べると制約が少ないそうです。それで、プロモーション映像 にもあるような、刺激的なシーンが撮れているとのこと。なるほど、だから怖さを前面に押し出す演出が可能なのですね。
 そういう意味で、WOWOWドラマ『石の繭』は普通のテレビドラマよりも、少し映画寄りのイメージになっていると思います。

 内片監督は役者さんに対して、とても気をつかう方のようでした。
 少し撮影が難しい場面が続くと、「緊張感持っていきましょう!」「いい演技が出来てますよ!」という感じで声をかけ、場を盛り上げていらっしゃいました。どんな仕事でも、現場をまとめる立場の人は本当に大変です。

 途中、監督が「今ならあそこに入れますよ。やってみましょうか」と言ってくださって、麻見もほんの一瞬だけエキストラ出演させていただきました。プロの撮影現場に私みたいな素人が入ってしまって、申し訳ありませんでした(でもちょっと嬉しい)。

 お会いできた俳優さんはごく一部の方だけでしたが、ここでは鷹野役の青木崇高さんに触れておきます。
 ネットで調べた印象だと、ストイックで仕事に厳しい方のように思われたため、「変なことを言ったら怒られるのでは……」とかなり緊張していました。ところが実際にお会いしてみると、予想とはまったく違って、とても気さくな方でした。男らしい力強さを持つ一方で、ときに優しさも表現できる、実力派の俳優さんです。青木さんになら、安心して鷹野役をお任せできると思いました。

 アクションシーンがあるドラマなので、みなさんお怪我のないように頑張ってください、とご挨拶してきました。

 WOWOWさんの『石の繭』関連ページはこちら にあります。「連続ドラマW」枠で8月16日(日)22時スタート、全5回の放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年7月 6日 (月)

ドラマ『石の繭』(7) プロモーション映像(15秒)公開

 麻見和史です。ドラマ『石の繭』のプロモーション映像(15秒)がWOWOWさんで放送されているようです。
 この映像は、WOWOWさんのウェブサイトほかでも見ることができます。

◆WOWOW 連続ドラマW 石の繭
 画面中央、右側に映像がリンクされています。

◆講談社文庫FACEBOOK「石の繭」 (2015/07/06 19:00追加)
 こちらでも見られます(すぐに再生が始まります)。

 今日初めて映像を拝見しましたが、すばらしい出来でした! サスペンスを前面に押し出した作りになっており、BGMの効果もあって、ものすごく怖そうです。まさに、これぞ猟奇殺人という雰囲気。「いったい何が起こっているんだ?」と思わず身を乗り出してしまうほどでした。

 プロモーション映像を拝見して、やはり映像や音楽の力はすごいと感じました。ご担当のみなさま、本当にありがとうございました。

          *

 WOWOWさんのサイトには『石の繭』の放送予定 も掲載されております。初回放送は8/16(日)22時からで、全5回放送です。
 これは本当に面白いドラマになると思います。どうぞご期待ください!

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2015年7月 5日 (日)

ドラマ『石の繭』(6) キービジュアル公開

 麻見和史です。WOWOWさんのドラマ『石の繭』のキービジュアルが公開されました。

◆エンタステージ「一瞬も目が離せないノンストップ・クライムサスペンスドラマ『石の繭』、8月放送」 

 このデザインを考えた方は、すごい才能の持ち主だと思います。私にはあまり絵心がないのですが、好みのものと、そうでないものははっきりわかります。これは好みのものの中でも最上級です。

          *

 WOWOWさんの『石の繭』関連ページはこちら にあります。「連続ドラマW」枠で8月16日(日)22時スタート、全5回の放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年7月 4日 (土)

ドラマ『石の繭』(5) 原作者によるキャストご紹介

 麻見和史です。6月30日にWOWOWさんのドラマ『石の繭』の全キャストが発表されました。

 これにともない、Twitterのほうで麻見から俳優さんを8名ご紹介しましたので、当ブログに転載いたします(Twitterだと検索が手間だと思われますので)。

 まず、キャスト発表のニュース記事のページをリンクしておきます。

◆WOWOW 「連続ドラマW 『石の繭』」 
 主演・木村文乃さんの写真があります。

◆マイナビニュースエンタメ 「木村文乃主演ドラマ『石の繭』青木崇高ほかオールキャストが発表!」
 木村さん以外の方の写真があります。

          *

 以下、麻見からのご紹介文です。現時点で役名が発表されている方については、それも記してあります(ブログ用に若干文章を修正しました)

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先日、麻見和史原作のWOWOWドラマ『石の繭』のキャストが発表されました。ここでは、捜査員として出演してくださる俳優さんたちについて、簡単にご紹介したいと思います(これらは麻見の主観によるものです)。

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◆木村文乃さん(如月塔子役)

『マザー・ゲーム』では気丈な主人公を演じていらっしゃいました。清潔感、透明感のある実力派で、今とても勢いのある女優さんです。どんな塔子になるか楽しみです。

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◆青木崇高さん(鷹野秀昭役)

一本、筋の通った印象のある俳優さんです。原作の鷹野は飄々として少しとぼけたところがありますが、青木さんが演じてくださる鷹野は、きっと男らしいキャラクターになるでしょう。塔子の指導役、どうぞよろしくお願いいたします。

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◆平岳大さん

『真珠湾からの帰還』では青木崇高さんと、『外事警察』では北見敏之さんと一緒に出演なさっていますよね。『石の繭』での役名は発表されていませんが、おそらく捜査チームのまとめ役として活躍してくださるはず。いい兄貴として、みんなを引っ張っていってくれると思います。

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◆小柳友さん

モデルから俳優に転進した小柳さんは、二年前のインタビューで「叱ってくださった方にはむしろ感謝します」と答えておられます。謙虚な方です。今、伸び盛りの26歳。その演技に注目です。

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◆北見敏之さん

『外事警察』での渋い演技に魅了されました。今回は、決して出しゃばることなく、それでいて人間味が感じられるという、大事な役を演じてくださると思います。若い俳優さんの多い現場では、北見さんの存在はとても大きいはずです。

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◆渡辺いっけいさん

役名は発表されていませんが、責任ある地位につく方ではないかと思います。コメディータッチのものからシリアスなものまで、幅広く演じていただける俳優さんですので、今回も安心してお任せできます。よろしくお願いいたします。

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◆段田安則さん

昔お芝居をよく観ていたので、段田さんが夢の遊眠社に所属されていたことは知っていました。あれから十数年。私がミステリー作家になって、小説がドラマ化され、そのドラマに段田さんが出てくださるとは! 感無量です。

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◆仲村トオルさん(如月功役)

今回、塔子の亡き父を演じてくださいます。優しさの中にも刑事としての厳しさやプライドを持っていた如月功。まさに、仲村さんにぴったりの役ではないでしょうか。幼かったころの塔子にどんな表情を見せてくださるか、とても楽しみです。

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 以上です。
 段田安則さんのところに書きましたが、麻見は昔よくお芝居を観ていました。当時はただの観客でしかなく、段田さんたち役者さんの活動を、うらやましく拝見していました。お芝居の現場は大勢で作り上げるもの。たとえるなら、学校の文化祭のような楽しさがあるのではないかと想像していました。

 やがて私はミステリー小説を書くようになりましたが、なかなかデビューできずにいました。その間、私はただの観客のまま。しかし段田さんは中劇場から大劇場へ、そしてテレビの世界へと活動の場を広げていかれました。

 のちに私も作家としてデビューしましたが、段田さんはすっかり遠い人になってしまったなあ、と感じる毎日でした。ところが2015年になって突然、状況に変化が……。私の作品がドラマ化されることになり、そこへ段田さんが出演してくださることが決まったのです。これにはびっくりしました。

 一面識もありませんので、段田さんにとって麻見はまったくの赤の他人ですが、私から見ると段田さんは、とてもなつかしい人です。そういうわけで今、勝手に同窓会的な気分を感じて、ひとり祝杯をあげております。

 そのほかの俳優さんも、映画や演劇、テレビ、広告などの世界で活躍されている方ばかりです。一流の役者さんたちに自分の作品を演じていただけることを、本当に嬉しく思っています。
 出演者のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

          *

 WOWOWさんの『石の繭』関連ページはこちら にあります。「連続ドラマW」枠で8月16日(日)22時スタート、全5回の放送となります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2015年7月 2日 (木)

作家の不思議(5) キャラはどこまで設定するのか─ドラマ『石の繭』の原作再現度を探る─

 麻見和史です。知人の質問に答える「作家の不思議」シリーズ、その第5回です。
 以下は麻見の個人的な見解ですので、これに当て嵌まらないケースも多々あると思います。どうかご了承ください。

          *

◆不思議その5「キャラはどこまで設定するのか─ドラマ『石の繭』の原作再現度を探る─」

 漫画家さんであればキャラクターの顔、表情、決めポーズなどをデザインしてから本編に取りかかるかと思います。しかし小説家の場合、一般的にはそこまで細かく決めずに書きます(もしかしたらイメージイラストを描く方がいるかもしれませんが、おそらく少数派でしょう)。

 私の場合、事前に決めておくのは以下の項目です。

・年齢
・外見の特徴(身長、体形、髪の毛、眼鏡使用の有無など)
・性格の特徴(趣味、癖、欠点、口癖など)
・経歴(主要キャラに限る)

『石の繭 警視庁殺人分析班』でいうと、主人公・如月塔子は身長152.8センチ、童顔、バッグを肩から斜めに掛ける、正義感が強いけれど経験不足で危なっかしい……というふうに設定していました。

 顔つきなどを描写しなかったのは、特定の女優さんなどが頭に浮かぶと、キャラのイメージが固まってしまうと思ったからです。それで、あえて顔については詳しく書きませんでした。
(ごく稀に、女性の顔が細かく描写されていないのを見て「色気がない」と言う方がいらっしゃいますが、そもそもこのシリーズの主眼となるのはサスペンスと謎解きであり、女性の色気ではありません)

          *

 さて、小説として刊行したあと、運よくドラマ化の話が舞い込んだとします。このとき問題になるのが、どんな役者さんに演じていただくか、ということです。

 俳優さんの選定に関しては、基本的にテレビ会社、制作会社にお願いしているため原作者は結果を待つのみです。
 今回『石の繭』がWOWOWさんでドラマ化されますが、俳優さんはどうなるだろうかと期待半分、不安半分でいたところ、男性陣はかなり原作イメージに近い形でキャスティングしていただくことができました。

 どれぐらいイメージに近かったかというと、わかりやすい資料があります。スマホの方は見づらいかもしれませんが、以下にリンクを張っておきます。

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◆大前壽生先生によるイメージイラスト
 『蟻の階段 警視庁殺人分析班』の投げ込みチラシに掲載されていた、十一係メンバーのイラストです。
http://jumaean.com/works_2013.html 
 2013年の仕事実績のページです。左上から三番目(円の中に顔が並んでいる画像)をクリックしてください。上段左から如月塔子、鷹野、徳重、下段左から門脇、早瀬係長、尾留川です。
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 このイラストと、今回決定したキャストの写真を見比べてみます。

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◆実際の俳優陣
 マイナビニュースエンタメ
http://news.mynavi.jp/news/2015/06/30/050/
 鷹野秀昭役の青木崇高さんは身長185センチだそうで、塔子との凸凹コンビ感はばっちり再現できそうです。風貌についても、大前先生のイラストと雰囲気が似ている気がします。

 それからもうひとり。どの役なのか記事には書かれていませんが、大前先生が描いた徳重とそっくりの俳優さんがいらっしゃいます。私、この写真を見て、「リアルトクさんだ!」と驚いてしまいました。
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 それ以外の方々についても、考え抜かれた結果だということがよくわかります。原作者もびっくりするような人選で、本当に嬉しく思っております。どうもありがとうございました!

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作品リスト

  • : <strong>水葬の迷宮: 警視庁特捜7</strong>

    水葬の迷宮: 警視庁特捜7
    ◆内容紹介
    2014年に刊行された『特捜7 銃弾』の文庫版です。
    (2017/8/29ごろ発売予定)
    【四六判を文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    遺体の首に挿された青い花。猟奇的な装飾に戦慄する殺人分析班は、新聞社に届いた挑戦状らしきメールに言葉を失う。
    (2017/7/14発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係</strong>

    奈落の偶像 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    〈警視庁捜査一課十一係/如月塔子〉シリーズ最新第九作。日本最大の繁華街で起きた殺人事件に、女性刑事・如月が挑む!
    (2017/7/6発売)
    ----------------------

  • : <strong>永久囚人 警視庁文書捜査官</strong>

    永久囚人 警視庁文書捜査官
    ◆内容紹介
    殺人予告か非業の手記か──。謎の小説を解読せよ! 奇妙な幻想小説どおりに殺人事件が! 文字マニア・鳴海理沙警部補が謎に迫る。
    (2017/3/25発売)
    ----------------------

  • : <strong>警視庁文書捜査官 (角川文庫)</strong>

    警視庁文書捜査官 (角川文庫)
    ◆内容紹介
    捜査一課に設置された文書解読班。文章心理学を学んだ鳴海理沙警部補は、右手首が切断された不可解な殺人事件を捜査する。現場に残されたカードの意味とは?
    (2017/1/25発売)
    【四六判を文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)</strong>

    共犯レクイエム―公安外事五課 (ハルキ文庫)
    ◆内容紹介
    〈裏切者(モグラ)は誰だ!? 上司を、同僚を、監視する女〉──公安部に異動になった篠原早紀は、東欧スパイを調査する傍ら、組織内の裏切者を探すことに…。
    (2016/12/15発売)
    【文庫書き下ろし】
    ----------------------

  • : <strong>女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    洋館で火災が発生。鎮火後、隠し部屋で発見された白骨遺体は、頭部が男性、胴体が女性だった! この家でいったい何が? 如月塔子シリーズ第六弾の文庫化。
    (2016/11/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係</strong>

    雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    SOSメッセージの書かれたタオルを手掛かりに、如月塔子と鷹野は捜査を開始するが…。事件の鍵を握るのは九歳の少年? 十一係シリーズ第八弾。
    (2016/11/8発売)
    ----------------------

  • : <strong>死者の盟約 特捜7</strong>

    死者の盟約 特捜7
    ◆内容紹介
    傷のない遺体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いていったのか? 心配性の岬と楽天家の里中が捜査を開始する。TVドラマ化された『特捜7 銃弾』の続編!
    (2016/3/22発売)
    ----------------------

  • : <strong>聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    アパートの空き部屋で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。腹に書かれた「27」は何を意味するのか。如月塔子と鷹野は年末の上野界隈で捜査を開始するが…。
    (2016/1/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    ----------------------

  • : <strong>蝶の力学 警視庁捜査一課十一係</strong>

    蝶の力学 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    資産家夫妻の殺人・誘拐事件が発生。相棒離脱の中、如月塔子はこの猟奇的な事件を解決できるのか? シリーズ第七弾!
    (2015/12/3発売)
    ----------------------

  • : <strong>深紅の断片 警防課救命チーム</strong>

    深紅の断片 警防課救命チーム
    ◆内容紹介
    「少女が閉じ込められている」それは犯人からの119番通報だった…。命を弄ぶ凶悪犯に立ち向かうのは、命を助ける術しか持たない、救急隊!
    (2015/5/27発売)
    ----------------------

  • : <strong>虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!
    (2015/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
    --------------------

  • : <strong>警視庁文書捜査官</strong>

    警視庁文書捜査官
    ◆内容紹介
    文章心理学を使って殺人犯を追跡する捜査官・鳴海理沙登場!
    (2015/1/29発売)
    --------------------

  • : <strong>女神の骨格 警視庁捜査一課十一係</strong>

    女神の骨格 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    発見された白骨は、男性の頭部と女性の胴体だった。刑事・如月塔子が事件の真相を追う!
    (2014/12/3発売)
    --------------------

  • : <strong>屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)</strong>

    屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)
    ◆内容紹介
    腹部に煙草の吸い殻と空き缶を押し込まれた遺体。CS放送記者・早乙女綾香が取材に走る!
    (2014/10/9発売)
    【文庫書き下ろし】
    --------------------

  • : <strong>特捜7: 銃弾</strong>

    特捜7: 銃弾
    ◆内容紹介
    警官殺しと両腕のない死体。一課のエースと変わり者の女性刑事が謎を追う!
    (2014/5/22発売)
    --------------------

  • : <strong>水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか――。
    (2014/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
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  • : <strong>聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係</strong>

    聖者の凶数 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    顔と腕が損壊された死体。その腹部には《27》という謎の数字が記されていた。新米女刑事・如月が挑む、もっとも残酷で哀しい事件!
    (2013/12/5発売)
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  • : <strong>蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    惨殺死体と共に発見されたのは頭蓋骨・白い花・掛け時計・スープ皿。一体何を意味するのか。殺人分析班が卓越した推理力で犯人に挑む。
    (2013/10/16発売)
    【ノベルスを文庫化】
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  • : <strong>石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)</strong>

    石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
    ◆内容紹介
    モルタルで固められた惨殺死体発見――犯人より愛宕署特捜本部へ電話が。
     新米女性刑事・塔子が交渉相手となったが。本格警察ミステリーの白眉。
    (2013/5/15発売)
    【ノベルスを文庫化】
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  • : <strong>虚空の糸 警視庁捜査一課十一係</strong>

    虚空の糸 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    「見抜いた!」と思ったら“見抜かされていた”、この衝撃!――宇田川拓也さん(ときわ書房本店)
    人質は東京都民1300万人。前代未聞の警視庁脅迫事件!
    (2013/4/4発売)
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  • : <strong>ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)</strong>

    ヴェサリウスの柩(創元推理文庫)
    ◆内容紹介
    解剖中の遺体から発見された告発文。黒い絨毯の上で踊る死者──大学医学部で次々起こる不可解な事件。若き女性解剖学者が医学教室の謎に挑む! 第16回鮎川哲也賞受賞作。
    (2012/5/30発売)
    【四六判を文庫化】
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  • : <strong>水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係</strong>

    水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」で殺人事件が起き、新人刑事・如月塔子と相棒の鷹野は遺留品の捜査を開始する。
    時を同じくして、都内各所で連続爆破事件が発生。 果たして、「赤い部屋」の謎と東京の運命は?
    (2012/5/8発売)
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  • : <strong>蟻の階段 警視庁捜査一課十一係</strong>

    蟻の階段 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    新米女刑事・如月塔子が挑む、新たな難事件
    頭蓋骨、白い花、掛け時計、スープ皿――遺体の周りに残された奇妙な四つの品の意味とは? 本格ミステリの緻密さと警察小説の迫力が融合! 好評シリーズ第二弾
    (2011/10/6発売)
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  • : <strong>石の繭 警視庁捜査一課十一係</strong>

    石の繭 警視庁捜査一課十一係
    ◆内容紹介
    警視庁捜査一課の女性刑事を描く骨太小説!モルタルで固められた死体と大ポンペイ展の石膏像との関係は?捜査本部にたびたび電話をかけてくる大胆不敵で異常な犯人と、捜査一課の女性刑事との攻防始まる。
    (2011/5/10発売)
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          ↑
    2008/10月~2011/4月
        暗黒時代
          ↓
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  • : <strong>真夜中のタランテラ</strong>

    真夜中のタランテラ
    長編第2作。
    【在庫なし・文庫化の予定なし】
    (2008/9/30発売)
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  • : <strong>ヴェサリウスの柩</strong>

    ヴェサリウスの柩
    第16回鮎川哲也賞受賞作。大学医学部を舞台に「解剖」と「遺体」を描いたミステリーです。献体された「ご遺体」から謎の脅迫状が発見され、その記述に従うように不気味な事件が発生します。【在庫なし】
    (2006/9/30発売)