2012年5月29日 (火)

『ヴェサリウスの柩』(文庫版)関連(2) 作品概要

 麻見和史です。鮎川哲也賞をいただいた『ヴェサリウスの柩』が、創元推理文庫から5月30日に発売となります。よろしくお願いいたします。

 作品概要は次のとおり(Amazon社サイトより)。

解剖中の遺体から発見された告発文。黒い絨毯の上で踊る死者──大学医学部で次々起こる不可解な事件。若き女性解剖学者が医学教室の謎に挑む! 第16回鮎川哲也賞受賞作。

 先日見本をいただきましたが、オビがかなり目立つものになっていて、武田典子さんの表紙とのコントラストが印象的です。
 ぜひ、書店で現物をご確認ください。

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2012年5月26日 (土)

東京駅丸の内駅舎(復元工事中)

 麻見和史です。先日、久しぶりにJR東京駅の、丸の内駅舎を見てきました。

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 ぱっと見た感じ、工事中という雰囲気ではない。
 もう少し近づいてみよう。

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 外国の建物を見ているような気分。
 違和感があるが、しかしこれが本来の、辰野金吾が設計した駅舎なのである。
 丸の内駅舎は、今年の10月に竣工となるそうだ。

 振り返ると、東京中央郵便局がある。2009年、工事の初期に撮った写真があるので、比べてみてください。

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 今はこんな具合。5階までは、従来の建物を残したようだ。

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 しかし、上はこんなふうになっている。

 歴史的建築物を残す工夫だというのはわかるが、木に竹を接いだような違和感が少々……。いえ、別にケチをつけてるわけではないんですが。

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2012年5月22日 (火)

『外事警察 その男に騙されるな』

 麻見和史です。『外事警察 その男に騙されるな』の試写会に行ってきました。

          *

『外事警察』は2009年にNHKで放送された全6話のドラマで、警視庁公安部外事四課の活動を描いた硬派な物語である。放映時から人気が高く、今回あらたな内容で映画化されたとのこと。
 方向性は違うものの、警察小説を書く身としては大変気になる映画である。はたして、どんな仕上がりになっているのだろうか。

 会場は有楽町のよみうりホール。平日だったがかなり観客数が多く、一階席はいっぱいだったようだ。私は混雑を避け、二階席の隅に腰を下ろした。
 開映前の様子を一枚。

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 このあと、さらにお客さんが増えた。

 18時半に開映とのことだったが、司会役の女性が登場し、今日はスペシャルゲストを招いているという。もしや、あの方が?
「主演の渡部篤郎さん、どうぞ!」と紹介されて男性が入ってきたのだが、じつはお笑い芸人・我が家の坪倉由幸さんだった。渡部さんの物真似をしている。続いて松村邦洋さん、山本高広さん、おおともりゅうじさんらが登場し、ステージはニセ渡部さんだらけになってしまった。
 それぞれが物真似芸を披露したあと、ついに真打ち登場。本物の渡部篤郎さんが現れた。よかった。このまま物真似だけで終わってしまうんじゃないかと心配していたのだ。

 渡部さんひとり背が高かったのだが、あとで調べたら180センチあるそうだ。
 インタビューが行われたあと、五人並んで映画の宣伝パネルを持ち、報道陣による撮影タイムとなった。
「こっちに(目線を)ください」「次はこっちにください」などの声が続いて、なるほど、こういうふうに撮影するのかと興味深く拝見した。

 19時ごろから上映開始。
 朝鮮半島から日本に濃縮ウランが持ち込まれた、という情報が入った。また、東北地方にある研究施設から、高度な点火装置の技術が盗まれたことが判明。ふたつを組み合わせれば、核爆弾が製造されるおそれがある。主人公・住本はかつての仲間たちとともに活動を開始する。疑いのかかった人物の妻に近づき、彼女を「協力者」に仕立て上げようとするのだが──というストーリー。

 5月上旬に出た拙著『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』にも公安部が出てくるのだが、うちの場合は捜査一課がメインなので、公安の活動は説明されていない。
 それに対して『外事警察』は公安そのものを描いた作品である。少人数でのチーム捜査となるため、警察ものというよりスパイものに近いイメージだ。拠点を作っての対象監視や尾行など、その活動には常に緊張感がつきまとう。

 色あせて、ざらついた感じの画面に味わいがある。ゆらゆら動くようなカメラワークは、ターゲットを監視するイメージにつながるのだろう。細かいところにさまざまな工夫があった。

 ストーリーにも無駄がない。それでいて、あちこちに仕掛けが施されている。優秀なスタッフが集結し、高い志を持って作った映画だということがよくわかる。
 途中で明かされたある情報について「こういう見方もあるよな」と思っていたら、最後にきちんとそれが説明されていた。あれを説明しなくても、物語のつじつまは合っている。だから疑いを抱かずに見ていたら、最後にかなり驚かされるのではないかと思う。さらりと描かれているが、強い印象を与える一カットだった。

『外事警察 その男に騙されるな』は6月2日に封切りとなるそうです。テレビドラマを見ていなくてもまったく問題ありませんので、興味のある方はチェックしてみてください。

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2012年5月18日 (金)

『水晶の鼓動』関連(4) 講談社リブラリアンの書架

 麻見和史です。『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』が5月上旬に発売されましたが、これについてAXNミステリーさんのインタビューを受ける機会がありました。
 AXNミステリーさんは海外ドラマを中心に放送している、ミステリー専門チャンネルです。2009年までは「ミステリチャンネル」と呼ばれていました。
 私も地元ケーブルテレビで視聴していましたから、お話をいただいたときにはびっくりしました。

 今回出演させていただいたのは『講談社リブラリアンの書架』という番組で、講談社さんの新刊から毎月2~3冊を紹介する形になっています。5月15日から6月14日まで繰り返し放送される、6月号の収録でした。

 以前日記に[人生で七番目ぐらいのピンチ]という謎の文章を書きましたが、じつはこの収録のことでした。
 当方、雑誌のインタビューさえ受けたことがない駆け出しだというのに、いきなり映像収録というのはハードルが高すぎます。緊張してしまって、もう大変でした。スタッフの方々にはご心配をおかけしました。

 変なことを口走っていたらどうしよう、と思いながら、先日放送されたものを見てみました。
 序盤はなんだか同じことを繰り返し喋っているようで、見ていてはらはらします。中盤はやや落ちついてきたようですが、しかしカンペを読んでいることがバレバレですよ!(笑)
 それから──ああ、やっぱり右肩がずいぶん下がっていますね(エッセイ「右腕の長い男」参照)。自分がどう映っているか、このときは気にする余裕がなかったもので……。

 まあでも、途中で笑いを取ることには成功しました(たぶん)。
「謎解きを重視した警察ミステリを書きたい」こと、「頑張っている人の努力が報われる話を書きたい」ことなども、なんとか説明できたと思います。
 駆け出しの作家に、こうした機会を与えてくださったみなさま、本当にありがとうございました。

『講談社リブラリアンの書架』は下記サイトでも視聴できますので、麻見の「人生で七番目ぐらいのピンチ」をぜひチェックしてみてください。
 その上で、興味を持たれました方、書籍をご購入いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

  講談社文芸局 ★ここで6月中旬まで見られます。

◆参考リンク
  海外ドラマチャンネル AXNミステリー
   └講談社リブラリアンの書架

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2012年5月15日 (火)

『水晶の鼓動』関連(3) 作品概要

 麻見和史です。『水晶の鼓動』について、講談社さんのメールマガジン「ミステリーの館」(バックナンバー)にわかりやすい紹介文が載っていましたので、引用させていただきます。

●『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』麻見和史
 殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」! 新人刑事・如月塔子と相棒の鷹野は、遺留品の捜査を開始する。だがそれは、連続殺人の序章に過ぎなかった――。さらに時を同じくして、都内各所で連続爆破事件が発生! 姿なき犯人の無差別な犯行に、国民の警察への不信感は高まるばかり。大量の人員がテロ対策に割かれ、特捜本部は危機的状況に!「赤い部屋」の謎とは一体? 東京の運命は!? 骨太警察ミステリ!

 塔子や鷹野は捜査一課の所属ですので、物語は殺人事件から始まります。しかしそこへ、連続爆破事件が発生。
 いくら警視庁が大きな組織だといっても、動かせる人数には限りがあります。テロ対策のため都内には警戒態勢が敷かれ、塔子たちの特捜本部にも影響が出てきます。その混乱に乗じるように「赤い部屋」の殺人犯は次の行動を起こして──というストーリーです。

 途中で退屈することのないよう、物語を早く進める工夫をしました。しかしこの作品、サスペンスだけでは終わりません。「警察ミステリ」ですから、終盤には謎解きが用意してあります。ご期待ください。

 なお、塔子は毎回窮地に陥っていますが、今回の事件は特別なものになりそうです。彼女が成長する上で、ひとつの節目になるのではないかと思っています。

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2012年5月14日 (月)

パソコンが起動しなくなった!(2) 復旧への挑戦

 麻見和史です。先週、講談社ノベルスより新刊『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』が発売されました。よろしくお願いいたします。
 さて、今日はパソコンが起動しなくなった件の続報です。

          *

 これまでのあらすじはこちら。explorer.exe が消えるというおかしな現象が発生していた。
 詳しく調べてみて驚いた。なんとウイルスセキュリティZERO(以下VSZ)が、explorerをウイルスと認識し、隔離していたのである。ほかにもいくつか隔離された重要なファイルがあった。なぜそんなことに?
 原因は不明だがとりあえずよけいなことをされないよう、隔離せずメッセージ表示するよう設定変更した。

 これで問題は解決したかに見えたが、次に起動しようと思ったらPCが再起動を繰り返す症状が出た。そうだった、もともとこの問題があったのだ。再起動するタイミングが一定でないので困ってしまう。たまにうまく立ち上がることもあるので、これがまた困る。
 VSZはその後もシステムファイルをばんばんウイルス認定して、メッセージを表示している。

 何が原因かわからないので、エラーが起こったとき自動的に再起動しないよう設定を変えた。するとSTOPコードが出るようになった。
 0x00000050 で K7sentry.sys がどうのと書かれている。K7ということは、VSZ関連か。しかし何度か試してみると、必ずしもK7~が表示されるわけではないとわかった。だとすると、濡れ衣かもしれない。

 5回ぐらい再起動を繰り返すとうまく立ち上がる。そして、一度立ち上がってしまえばあとは特に問題なく動くようだ。不可解である。

 以下、ネットで情報を探しながら、さまざまな対策を試してみた。

◆K7sentry.sysのせいで立ち上がらなかったが、VSZのファイアウォール機能を外したらうまくいった人がいた。真似してみたが、うちのケースでは効果がなかった。
◆VSZをアンインストールし、再インストールした。現象変わらず。
◆どこかにウイルスが潜んでいるんじゃないかと思えてきたので、Microsoft Safety Scanner を実行してみた。しかしウイルスは検出されなかった。
◆セーフモードで立ち上げてみる。やはりSTOPコードが出た。
◆chkdsk c:/r をかけてみる。変化なし。
◆残っている最古の日付を指定し、システムの復元を実行した。うわ、なんてことだ。デスクトップが古い状態に戻ったじゃないか!
◆相変わらず再起動が繰り返される。立ち上がったと見えても、「深刻なエラーから回復しました」というメッセージが出る。エラー情報を送信しようとしたら、ログが壊れていて駄目だと言われた。いったい私にどうしろと……。
◆別ユーザーを作ってログインしたが現象変わらず。
◆こうなったらもう最後の手段、OSの再インストールをするしかない。リカバリCDを持ってきてドライブにセットしたのだが……なんと、認識しないではないか。
 そうだった。一連のトラブルとは別だが、最近CDをきちんと読み込まない状態が発生していたのだ。ものによって読んでくれることもあるのだが、リカバリCDは駄目らしい。

 このように、連休中ずっと復旧への挑戦を続けていたが、もはや打つ手がないとわかった。無念……。

 結論。新しいパソコンを買います。

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2012年5月 8日 (火)

『水晶の鼓動』関連(2) 表紙デザイン

 麻見和史です。Amazon社サイトに『水晶の鼓動』の表紙カバーが出ましたので、ご紹介いたします。
 

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 高層ビルが建ち並ぶ中、爆発が発生しています。東京でいったい何が?

『石の繭』の水色、『蟻の階段』の赤と来て、3作目は緑色です。今回は特に迫力のある表紙となりました。デザインご担当の方、いつもありがとうございます。

 オビが付くとこうなります。
 

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 オビの文章を引用すると……。

東京壊滅(テロ)の危機!!
十一係を襲う
未曾有の難事件とは!?

女刑事・如月の推理と捜査が冴える、
大人気警察ミステリ!

 今回は爆破テロが発生します。困難な状況の中、塔子や鷹野はどんな捜査を行うのか? 緊迫のドラマが展開されます。

 スケールの大きさと推理の面白さを組み合わせた、ハイブリッド警察ミステリです。どうぞよろしくお願いいたします。

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2012年5月 7日 (月)

『水晶の鼓動』関連(1) 講談社ノベルスのWeb情報

 麻見和史です。ウェブサイト「講談社BOOK倶楽部」の「講談社ノベルス」ページで『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』が紹介されましたので、お知らせいたします。

  講談社BOOK倶楽部
  └講談社ノベルス
   └『水晶の鼓動』 ★特集ページはここ

 特集していただけるだけでも大変嬉しいことですが、出来上がったものを見てびっくりしました。
 なんと、主要キャラクターの身長設定資料が載っているではありませんか。作者でさえ、このへんはきちんと考えていなかったというのに……。
 また、事件の発生場所を示す地図などもあって、作品理解の一助となりそうです。
 細かい部分まで作り込まれた、見応えのあるページとなっています。ぜひご覧ください。

『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』は5月8日ごろから書店さんに並ぶようです。どうぞよろしくお願いいたします。

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