麻見和史です。『外事警察 その男に騙されるな』の試写会に行ってきました。
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『外事警察』は2009年にNHKで放送された全6話のドラマで、警視庁公安部外事四課の活動を描いた硬派な物語である。放映時から人気が高く、今回あらたな内容で映画化されたとのこと。
方向性は違うものの、警察小説を書く身としては大変気になる映画である。はたして、どんな仕上がりになっているのだろうか。
会場は有楽町のよみうりホール。平日だったがかなり観客数が多く、一階席はいっぱいだったようだ。私は混雑を避け、二階席の隅に腰を下ろした。
開映前の様子を一枚。
このあと、さらにお客さんが増えた。
18時半に開映とのことだったが、司会役の女性が登場し、今日はスペシャルゲストを招いているという。もしや、あの方が?
「主演の渡部篤郎さん、どうぞ!」と紹介されて男性が入ってきたのだが、じつはお笑い芸人・我が家の坪倉由幸さんだった。渡部さんの物真似をしている。続いて松村邦洋さん、山本高広さん、おおともりゅうじさんらが登場し、ステージはニセ渡部さんだらけになってしまった。
それぞれが物真似芸を披露したあと、ついに真打ち登場。本物の渡部篤郎さんが現れた。よかった。このまま物真似だけで終わってしまうんじゃないかと心配していたのだ。
渡部さんひとり背が高かったのだが、あとで調べたら180センチあるそうだ。
インタビューが行われたあと、五人並んで映画の宣伝パネルを持ち、報道陣による撮影タイムとなった。
「こっちに(目線を)ください」「次はこっちにください」などの声が続いて、なるほど、こういうふうに撮影するのかと興味深く拝見した。
19時ごろから上映開始。
朝鮮半島から日本に濃縮ウランが持ち込まれた、という情報が入った。また、東北地方にある研究施設から、高度な点火装置の技術が盗まれたことが判明。ふたつを組み合わせれば、核爆弾が製造されるおそれがある。主人公・住本はかつての仲間たちとともに活動を開始する。疑いのかかった人物の妻に近づき、彼女を「協力者」に仕立て上げようとするのだが──というストーリー。
5月上旬に出た拙著『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』にも公安部が出てくるのだが、うちの場合は捜査一課がメインなので、公安の活動は説明されていない。
それに対して『外事警察』は公安そのものを描いた作品である。少人数でのチーム捜査となるため、警察ものというよりスパイものに近いイメージだ。拠点を作っての対象監視や尾行など、その活動には常に緊張感がつきまとう。
色あせて、ざらついた感じの画面に味わいがある。ゆらゆら動くようなカメラワークは、ターゲットを監視するイメージにつながるのだろう。細かいところにさまざまな工夫があった。
ストーリーにも無駄がない。それでいて、あちこちに仕掛けが施されている。優秀なスタッフが集結し、高い志を持って作った映画だということがよくわかる。
途中で明かされたある情報について「こういう見方もあるよな」と思っていたら、最後にきちんとそれが説明されていた。あれを説明しなくても、物語のつじつまは合っている。だから疑いを抱かずに見ていたら、最後にかなり驚かされるのではないかと思う。さらりと描かれているが、強い印象を与える一カットだった。
『外事警察 その男に騙されるな』は6月2日に封切りとなるそうです。テレビドラマを見ていなくてもまったく問題ありませんので、興味のある方はチェックしてみてください。
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