都電荒川線の旅(4) 巣鴨地蔵通り商店街
麻見和史です。昨年11月26日に都電荒川線に乗ってきた記録の四回目(まだ続いていた)。
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雑司ヶ谷霊園で夏目漱石先生のお墓を見つけられなかったわが取材班は、再び荒川線の停留場へ戻ったのだった。
大塚駅前辺りまで来ると、かなり車内が混雑してきた。一両編成なので逃げ場がなく、おろおろした。
庚申塚(こうしんづか)で下車。「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通り商店街に向かう。入り口付近はこんな感じである。
商店街の外れのほうなので人通りは少ない。
ご老人がコンビニのドアを開けられずに困っていると、店員が親切に対応してあげていた。場所柄、みな普通にそうしているものらしい。
お地蔵さんを見にいこうかと思ったが、時間がないことに気づいて引き返した。いつかまたお邪魔します。
庚申塚停留場に戻って次の電車を待ったのだが、これがかなり混んでいた。無理かと思ったが、大丈夫だと運転手さんが言うので、なんとか乗った。
このあとの停留場では全員乗せきれず、あとの人は次の電車を待ってほしいとアナウンスする場面が見られた。だが、これはまだ序の口であった。
王子駅前から終点・三ノ輪橋まではJRの朝のラッシュぐらいの混雑になった。
入り口は前方だが、出口は後方にある。車内はあまり広くないので、どうしても車両の前のほうに乗客が滞留してしまう。一時、身動きができないほどになった。
降りる人は相当頑張って乗客を掻き分けていかないと、出口にたどり着けない。降りるのをあきらめた人も、いたのではないだろうか。
車両に座席が少ない理由がよくわかった。乗って降りて、乗って降りてという電車だから、座席は少しだけでいいのである。
しかし荒川線でこんな目に遭うとは……。優雅でのんびりした乗り物を想像していたのだが、これ、高齢者にはちょっと危険じゃないでしょうか。
一度急停車したときなどは、ひやりとした。
「誰か倒れてるよう」と男性の声が聞こえた。老婦人が転倒したらしいが、幸い怪我はなかったようだ。
徐々に後方に移動して、やがて電車の最後尾に到着した。ここで多少楽になった。
後方の窓から撮影した一枚。
遠くに停留場が見えているが、ごく質素なものである。予算のない鉄道模型レイアウトみたいな感じ。
荒川遊園地前で降りようかと思ったが、一度降りたら乗れなくなりそうな気がしたのでやめた。
一時この電車は5分近く遅れていたそうだが、ご協力のおかげで2分何十秒遅れにまで回復できました、というアナウンスがあった。
今、みんなの気持ちがひとつになった! 違うか。
やがて三ノ輪橋駅に到着。
憔悴しきった乗客たち。
これで殺人事件が起これば『Xの悲劇』である。
いやまったく、都電荒川線がこんなにすごいものだとは思わなかった。何事も経験してみなければわからない。大変勉強になりました。
もう少しつづく。
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